「日野チームスガワラ」ダカールラリー2019 壮行会

2018.11.1

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2019年1月6日から17日まで、ペルーで開催されるダカールラリー2019。世界最高峰のラリーレイドとして、年明け早々に開催される。そしてダカールラリーのトラック部門には、“ダカールの鉄人”こと菅原義正(自身通算36回目の出場)が率いるチームスガワラとともに「日野チームスガワラ」として、日野レンジャー2台で参戦する。
 
ダカールラリー2019は、ペルー国内でのコースが予定されており、総走行距離とステージ数こそ例年よりも短縮されるものの、全コースの70%を砂漠が占めるという。そして菅原照仁ドライバー(2号車)曰く、「過酷なコースはもちろんだが、上位を狙うには年々スピードが要求されるようになった」と、近年のダカールラリーを振り返る。
 
そんなタフ&スピードが要求されるダカールラリー2019に「日野チームスガワラ」では、新たなマシンで臨む。
 
「これまで市販車をベースにしてきましたが、今年のマシンはレース専用設計(2号車)。メインフレームをBOX構造とし剛性をアップ。そして新キャブサスペンションの採用やホイールベースの延長、そしてエンジンの出力を前大会の700馬力から750馬力へ引き上げる等、勝つためのマシンに仕上がった」と、菅原照仁氏は語る。
 
一方、菅原義正氏がドライバーを努める1号車は、前大会の参戦車に同氏が信頼を寄せるマルチリーフスプリングをブラシュアップし、これまで以上にドライバーの意図する走りが可能となった。義正氏は「チームも昨年の6名から10名体制となった。より充実したスタッフとともに結果を出すことはもちろんだが、ダカールラリーを通して、若いスタッフには今後飛躍出来るような経験と自信を与えることが、僕の使命でもあるんです」と抱負を語る。
 
クラス10連覇、総合5位以上の入賞そして連続28回目の完走に挑戦する「日野チームスガワラ」。新たなる伝説が砂漠の大地で幕を開けようとしている。
(レポート:水島 仁)

 

(写真)左からチーム代表兼1号車ドライバー“ダカールの鉄人”こと菅原義正選手。そして中央は、日野自動車代表取締役 下社長。そして(写真)右が、2号車ドライバー菅原照仁選手。
「ダカールラリー2019」も親子二代の二台体制で参戦、排気量10リットル未満クラスの10連覇と総合5位以上の入賞を目指す。

 

これまでは、世界中の物流を支える市販車「日野レンジャー」をベースに開発されていたが、今年の「日野レーシングトラック(写真右:2号車)」は、エンジン出力を700→750psへ、フレーム剛性の強化とホイールベースを延長etc.史上初のレース専用設計が行なわれた。
そして(写真:左)が1号車。前回大会のマシンを継続使用するが、シャシーをリフレッシュし、菅原義正氏が信頼を寄せているマルチリーフスプリングに改良が施され、これまで以上にドライバーの意思通りの走りができるマシンに仕上がった。

 

「日野チームスガワラ」では、パリダカ参戦に向け毎年全国の販売会社からメカニックを公募している。そして「ダカールラリー2019」では、4人のメカニックが参戦する。
(写真)①三重日野自動車/小田大伸氏 ②愛知日野自動車/本田 優氏
③岐阜日野自動車/名和大介氏 ④茨城日野自動車/石崎史典氏