【紹介/試走】BMW MINI COOPER-S CULBMAN ALL4

2017.3.11

    • プレミアムSUV
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キャパもパフォーマンスもBIGなMINI

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ミニとは言え堂々たる車格
シリーズ最長のクラブマン

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今回の試乗車両は、シリーズ最長のホイールベース(2,670mm)と全長/全幅(4,270mm/1,800mm)によって、MINI最大の車格とラゲッジ容量を誇るF系、CLUBMAN(クラブマン)ALL4(オールフォー)である。

 

試乗したペッパーホワイトのクラブマンALL4は、2リッター直4DOHCガソリン・ツインパワーターボ搭載のクーパーS。クラブマンのラインナップには2リッターディーゼルや1.5リッターガソリンモデルもあるが、ALL4の設定はこのクーパーSのみとなっている。

 

プラットフォームを共有するBMW X1でもお馴染みの直4ガソリンは、最高出力141kW(192PS)/5,000rpm、最大トルク280Nm(28.6kgm)/1,250〜4,600rpmと、車両重量1.6トンに満たないボディーには充分なスペックと言える。

 

最大トルク発生回転数が1,250〜4,600rpmという超ワイドなトルクバンドにより、どの回転域からでも力強く加速するので、エンジンは非常に扱いやすい。8速ATのシームレスなシフトチェンジも快適だ。

 

サスペンションは、これもBMW X1と同様、フロント:マクファーソンストラット、リア:マルチリンク式。ほどほどにタイトで比較的硬質な乗り心地のセッティングだが、ハイウェイでの長距離巡航でも疲れないタイプの脚まわりであり、225/40R18サイズ(オプション装着)の超扁平タイヤが路面から拾う細かい振動にも柔軟に対応してくれる。

 

前述したとおり、シリーズ最大を誇るボディーは、いわゆる「ミニ」という車名から抱きがちな超コンパクトイメージとは裏腹に、街乗りではその大きさに注意しなければならない。とりわけ、住宅街の狭い路地等に乗り入れる際は、全長4.3m、幅1.8m、最小回転半径5.5mの3ナンバー車であることをしっかりと自覚する必要がある。

 

もちろん、荷物をたくさん載せるときや、定員乗車シーンでは、その大きさと広さに頼もしさを感じることは間違いない。

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【エンジン】
20170311m051,998cc 直列4気筒DOHCターボ・ガソリンエンジン。直噴システム+可変バルブタイミング機構のツインパワー・ターボを採用し、最高出力141kW(192PS)/5,000rpm、最大トルク280Nm(28.6kgm)/1,250〜4,600rpmを発生する。

 

 

【タイヤ】
20170311m06試乗車はオプションの225/40R18のランフラットタイヤを装着。標準タイヤサイズは225/45R17だ。

 

 

【メーター】
20170311m07インパネのセンターには液晶画面を配置。以前センターにあった速度計はドライバー正面に配置されている。

 

 

【シフトレバー】
20170311m08トランスミッションは8 速ATを採用。マニュアル操作はシフトレバーで行う。レバー根元のベゼルが、走行モード(SPORT/COMFORT/GREEN)スイッチになっている。

 

 

【シート】
20170311mseatクーパーSのフロントシートはスポーツタイプが標準。メモリ機能付き電動シートはオプション設定だ。リアシートは3人掛け仕様となっている。

 

 

【カーゴ】
20170311m11リアシートは40:20:40分割式で、4人乗車+長尺物積載も可能。最大ラゲッジ容積は1,250リットルもある。

 

 

●SPECIFICATION…全長×全幅×全高:4,270×1,800×1,470mm/ホイールベース:2,670mm/定員:5名/エンジン形式:直列4気筒DOHCガソリン・ターボ/排気量:1,998cc/最高出力: 141kW(192PS)/5,000 rpm/最大トルク280Nm/1,250〜4,600 rpm/トランスミッション:8速AT/駆動方式:電子制御式フルタイム4WD/サスペンション:前マクファーソンストラット・後マルチリンク/ブレーキ:前:ベンチレーテッド・ディスク、後:ソリッド・ディスク/ステアリング形式:ラック&ピニオン/タイヤ(標準): 225/45R17/車両本体価格4,100,000円(税込)

 

 

文/内藤知己 写真/山岡和正