【ブリヂストン】タイヤインプレッション:BRIDGESTONE DUELER H/L 850

2016.2.28

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    • タイヤ
    • 日産
  • SUVのオンロード性能が飛躍的に向上している昨今、オンロード タイヤの性能向上もまた、めざましい。 今回は、オンロードタイヤの中でもひたすらスポーツ性能を追求したハイグリップ・タイヤとは対極にある、乗り心地、省燃費、静粛性を極めたオンロードタイヤに注目してみた。(取材協力:オーテックジャパン 文 : 内藤知己/写真 : 山岡和正)


オンを極めた
快適ラバーブーツ

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テスト車両:日産エクストレイル 20X ブラックエクストリーマー X に装着したのは、純正サイズの225/65R17。 4×4に相応しいサイズだ。

 

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転がり抵抗や走行ノイズを大幅に低減
オンロードメインの4×4に

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SUVの特性を活かしつつ、よりプレミアムなSUVへとランクアップさせる…そんなコンセプトのもとに開発されているブリヂストン「デューラー」シリーズ。今回選択したテストピースはH/L850だ。

 

「H/L=ハイウェイ・ラグジュアリー」を意味するこのタイヤは、同シリーズのスポーツ指向オンロードタイヤであるH/P(ハイウェイ・パフォーマンス)に較べると、コンフォート指向に振ったモデル。静粛性や乗り心地、低燃費性能を重視した、快適でエコロジーな方向性を狙ったタイヤである。

 

テスト車両は日産エクストレイル。機動性の高さを売りとするコンパクト・クラスの人気クロスオーバーSUVだ。豊富な選択肢からチョイスしたサイズは、純正サイズ225/65R17。オンロードでのスポーツ走行に特化した流行の超扁平サイズとは違って、見た目もタフな4×4らしい印象を与えるサイズと言える。

 

エクストレイルは、最近主流のオンロード性能が最重要視されたSUVとは少々毛色が違う、4×4の本来の楽しみ方が可能な、タフさを信条とするモデルだけに、とりわけ快適性の面ではタイヤの性能に大きく左右されるクルマだ。

 

高速道路では、走行ノイズの低さと乗り心地の柔らかさが印象的。実はホイールに組み付ける前に、トレッドやサイドウォールがノーマルタイヤよりもソフトであることを確認していたので、ゴツゴツ感のないこのしなやかな乗り心地は予測どおりだった。

 

また、トレッド両端に長短の横溝を配置したり、他の横溝に高い傾斜角度を持たせること等によって、パターンノイズ発生を抑え、静粛性を高めることに成功している。

 

トレッドパターンのデザインで一番特徴的な4本の太い縦溝は見た目どおり排水性に優れていて、雪解け水で濡れた路面でも高いグリップ力を実感できた。ちなみに、この縦溝に寄り添う形に配置されたブロックがトレッド面の接地圧を均一化して転がり抵抗の大幅低減や制動性能を向上させているとのことで、省燃費にも大いに貢献してくれそうだ。

 

65%扁平ということで空気容量が多く、乗り心地の良さと引き換えに、コーナリング時のヨレが懸念されるサイズだったが、実際にはタイヤ自体の剛性感は充分で、カッチリとしたハンドリングを楽しめた。

 

オンロードでの快適性能と低燃費を重視したタイヤでありながら「マッド&スノー」表示の刻印を持つタイヤでもあるので、意外に守備範囲は広い。今回のテスト走行でも、ごく浅い積雪であれば充分に対応できることが確認できたことを付け加えておきたい。

 

同シリーズの従来機種に較べてパターンノイズを15%、そして転がり抵抗を 24%低減したこのH/L850は、今回のエクストレイルのような「タフなイメージのSUVに乗ってはいるが、実際の使用状況はほぼオンロード・オンリー」というオーナーにはかなり満足度の高いタイヤと言えるだろう。

 

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ショルダー部に配置した長短の横溝「ショート&ナロースロット」や内側の横溝に高い傾斜角を付けた「ハイアングルラグ」が走行ノイズを抑制。 縦溝に沿って配置した「リブ連結ブロック」が接地圧を均一化し、転がり抵抗を低減させた。

 

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静粛性の高さと乗り心地の良さが際立つハイウェイ走行。ノーマルタイヤよりもさらにソフトライドで、ゴツゴツ感のない快適なドライブが可能。転がり抵抗も少ないということで、省燃費も期待できる。

 

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ドライ路面ではもちろん、ウェットでもしっかりグリップしてワインディングでの小気味よいハンドリングが楽しい。サスペンションの性能が活かせて、なおかつ快適な乗り心地を提供してくれるタイヤだ。

 

<DUELER H/L 850 サイズリスト>

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