【ヨコハマ】タイヤインプレッション:GEOLANDAR(ジオランダー)I/T-S

2014.11.5

    • タイヤ
    • Jeep
  • 一昨年、昨年と首都圏でも記録的な大雪に見舞われ、クルマのための冬装備がますます注目されるようになった。 とりわけスタッドレスタイヤの装着は、雪道を走るうえでは必須だ。 4x4&SUVの定番スタッドレス「ジオランダーI/T-S」を履いて、来たるべく"冬"を迎え撃とう! (文章:高坂義信/写真:山岡和正)


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充実のラインナップが嬉しい冬の定番スタッドレス

愛車のルックスをワイルドに演出するアグレッシブなトレッドデザイン、そしてもちろん、信頼性の高い氷雪路性能。すでに多くのユーザーがその恩恵に預かっていることだろう、冬の4×4&SUV専用、定番スタッドレスタイヤとなっているのが、ヨコハマ「ジオランダーI/T-S」だ。

 

一昨年、そして昨年と、記録的な大雪に見舞われた首都圏。それはもはや”異常気象”で済ませることはできず、都市部の自動車ユーザーにとって、冬対策はますます重要項目となっている。4×4&SUVにとっても、スタッドレスタイヤを装着していなければ宝の持ち腐れ。早め早めの準備がオススメだ。

 

そんな中、ジオランダーI/T-Sが4×4&SUVの定番冬タイヤ、となっていることには、いくつかの理由がある。まず、豊富に揃ったサイズラインナップがその1つ。たとえば最近のSUVは、オンロード指向の強い大径リム・ロープロファイルを標準採用するクルマも多いが、ジオランダーI/T-Sにはしっかり、そんなサイズも用意されている。たとえば今回、試乗を行ったマツダ・CX-5は「225/55R19」、ランドクルーザー・プラドやJeepグランドチェロキーは「265/60R18」を純正で履いているが、もちろん、ジオランダーI/T-Sには用意される。さらにリム径20インチ、21インチなどという欧州ハイパフォーマンスSUVに対応するサイズも設定し、”日本の冬”に備えてくれる。

 

また見逃せないのが、本格オフロード4WDに対応するLT(ライトトラック)規格のサイズも用意されていること。ランドクルーザー70やJeepラングラー、ジムニーなど、最近は本物志向のオフロード車も人気だが、そんな4×4の純正サイズはもちろん、一部車種にはリフトアップカスタムを見据えたサイズも用意されている。まさにユーザーニーズを的確にとらえた、専用タイヤならではの充実ぶりなのだ。

 

そして充実のサイズラインナップもさることながら、ジオランダーI/T-Sを4×4&SUV、冬の定番タイヤとしている何よりの理由は、やはりその走りのパフォーマンスだ。今回は先述したとおり、CX-5やランクル・プラド、グランドチェロキーといった、今、最もホットな試乗車を用意したが、スタッドレスだからとリム径の小さいサイズを選ばざるをえなかったのは今は昔。全車スマートに、リム径の大きなロープロファイルサイズを装着。ノーマル車両のスポーティなルックスは、そのままだ。

 

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脚下を支える実力派スタッドレス

まずは通常のオンロード、ドライ路面。ロールポイントの高い4×4&SUVゆえ、乗り心地やハンドリングは、スタッドレスタイヤのような比較的しなやかなトレッド面のタイヤだと、どうしてもふらつきや揺り返しを誘発してしまうものだ。

 

ところがジオランダーI/T-Sには、そんな印象がまったくない。ハンドリングは引き締まり、直進安定性もとてもいい。ワインディングなどでもタイヤがヨレる感じがなく、むしろ試乗車の重心の高さからくる挙動もピシっと抑えてくれている。高速道路の移動でもタイヤノイズは気にならず、長距離移動も快適そのものだ。

 

そしてシーンはいよいよ氷雪路。高速道路を降りて標高を稼いでいくと雪が解けたようなシャーベット路が現れる。ここは不意にワダチにハンドルが取られたり、けっこう気をつかう場面だが、ジオランダーI/T-Sは持ち前の雪柱せん断力の効果だろう、シャーベットを切り裂くように直進安定性を保つ。浅い水たまりのようになったウェット路面でのハイドロ性にも優れていて、クルマが4WDの状態であれば、何事もないように走りきってくれることだろう。

 

やがてあたりは本格的な雪景色。路面も圧雪、所々に深めに積もってもいて、クルマを走らせるには厳しいシチュエーションだ。が、こんなシーンでこそジオランダーI/T-Sは実力を発揮する。何よりブレーキの利きが良く、スピードダウンはごく自然。ここが滑りやすい雪の上だということをすっかり忘れてしまうほどだ。コーナーでもハンドルに対する応答性に違和感はないし、リアのグリップも安定していて唐突に滑り出しそうな怖さがまったくない。もちろん各車のトラクションコントロールも、ここでは忙しく働いてくれているが、その効果を最大限に発揮できるのも、ジオランダーI/T-Sの高い雪上能力があってのことだろう。

 

走行中、交差点の手前や日陰の場所に、雪が踏み固められ、磨かれたようなアイスバーンも現れたが、テストコースにあるようなテカテカのアイスバーンはともかく、実際の路上で遭遇するこうした凍結部分でも、ジオランダーの高いグリップ性を確認できた。ブレーキを踏み込むと少し前のめりになる制動感があるし、加速時も姿勢の乱れはほとんどない。氷雪路でラフな運転操作は禁物……なのは当然だが、ジオランダーI/T-Sならその安全走行を最大限、サポートしてくれることだろう。

 

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CX-5のトップグレードは「225/55R19」を採用、もちろんジオランダーI/T-Sも対応サイズを用意する。純正サイズ装着時と同様、スタイリッシュなフォルムをキープしながら氷雪路で安心の走りを実現。

 

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実際の冬道で頻繁に見られるのが、雪が溶けかけてワダチを作ったシャーベット路。ジオランダーI/T-Sは雪柱せん断力と排水性・排雪性に優れ、安定したグリップと直進性を提供する。

 

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うっすらと雪が積もったような路面、あるいは圧雪路は、ジオランダーI/T-Sが最も得意とするシーン。ハンドルを握った瞬間から少し重みのようなものを感じ、接地感の高さを印象づける。

 

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ブレーキの利きも安定し、ハンドルの応答性も自然。高度な電子制御装置、トラクションコントロールも、ジオランダーI/T-Sがサポートして安全走行に寄与する。

 

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ドライ路面、高速道路の走行はタイヤノイズの少なさが印象的。乗り味も引き締まっていて、オールシーズンタイヤに匹敵する快適さ。ロングドライブも楽にこなしてくれる。

 

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グランドチェロキーに装着したのも純正サイズ、「265/60R18」。先進のセレクテレインシステムで氷雪路でも高いパフォーマンスを発揮。ジオランダーI/T-Sのトラクション性能とのコンビネーションで安心感は格別だ。

 

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吸水ハニカムシリカ、マイクロ吸水バルーン、吸水カーボンIIによる「トリプル吸水ゴム」のコンパウンドと、3Dパワーベルトリブ、トリプルピラミッドサイプなどトレッド技術の融合により、ジオランダー史上最高の氷上性能と耐久性を実現。豊富なサイズラインナップも魅力だ。

 

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橋の上、交差点、日影などに現れるアイスバーンは冬道でも最もやっかいなシーン。ジオランダーI/T-Sでも慎重なドライビングが求められるが、プラドら最新4×4&SUVのトラクションコントロールのおかげで、タイヤグリップの高さとの相乗効果がはっきりとみられた。

 

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30cmを超える深雪は本格オフローダーたちの独壇場だ。高い最低地上高とジオランダーI/T-Sのトラクション能力により、クルマを確実に前に進めてくれる。ちなみにCX-5やグランドチェロキーも、15cmの深さくらいなら下まわりを干渉することなく前進できる。

 

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雪が解けて水たまりもできたようなウェット路。こんなシーンもジオランダーI/T-Sはとくに意識することなく、安定した走行を提供してくれる。排水性の良さもオールシーズンタイヤに大きく引けを取ることはない。

 

タイヤサイズ表