【紹介/試走】VOLVO XC90 T6 AWD Inscription

2017.6.15

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    • 紹介/試走
    • ヨーロッパ車
  • スケーラブル・プロダクト・アーキテクチャー(SPA)と呼ばれる新世代プラットフォームが採用されたボルボXC90の2代目モデルが日本国内で発売されてから約1年半が経過しようとしている。


VOLVO SUVガソリンモデルの頂点

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刺激的なツインチャージャー仕様
VOLVOらしさを主張するプレミアムSUV

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初代モデルにあった瀟洒で繊細なイメージがやや薄れ、スケールアップして重厚感を増したそのボディーもだいぶ見慣れてきたが、ひと目でVOLVOと分かるリアビューは、相変わらず個性的だ。

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日本でのXC90ラインナップは、現在5タイプが用意される。2リッター直4ガソリンターボを搭載する「T5 AWD Momentum」、そしてこの2リッター直4ターボにスーパーチャージャーを追加した「T6 AWD R-DESIGN」と「T6 AWD Inscription」、さらにこのエンジンに電気モーターを加えてプラグインハイブリッドとした「T8 Twin Engine AWD Inscription」、そしてこのT8のリアをセンターコンソールで仕切るセパレートシート仕様とし、高級オーディオや豪華な装備を施した「T8 Twin Engine AWD Excellence」。

 

最上級グレードの「Excellence」は4人乗り、他は全て3列シートの7人乗りで、グレード名が示すように全車AWD(All Wheel Drive=全輪駆動)、つまり4×4モデルというラインナップだ。

 

今回試乗したT6は、2リッター直4DOHCガソリンターボにスーパーチャージャーを追加したB420型エンジンを搭載。グレードは上位モデルの「Inscription」だ。ターボチャージャーのみを採用するエンジン搭載のT5と比較すると、最高出力で48kW(66PS)、最大トルクで50Nm(5.1kgm)上回るスペックを有し、同型式エンジンながらその差は体感的にも歴然としている。

 

以前の試乗レポートでもお伝えしたように、T5でも実用上ストレスとは無縁の軽快かつパワフルなドライビングを楽しめる。このT6ではそれをさらに官能的、刺激的に愉しめるモデルに仕上がっている。

 

8速ATのギアトロニックは、第6速が1:1で7〜8速がO/Dという設定(全車共通)で、3〜6速がクロスしているため、街中でも極めてスムーズかつ細かいシフトチェンジが行われる。高速時燃費を稼ぐためだけの多段化ではなく、実用面で非常に意義のある設定であると思う。また、1速がATにしてはかなり低速寄りな設定となっているため、発進時も力強く、オフロード走行時にも有利な変速比設定と言えるだろう。

 

車両価格はT5の774万円に対し909万円(車両本体価格、税込み)。1,000万円超のハイブリッド車も含めて、さらにプレミアム路線を邁進するXC90だが、価格なりの最先端安全技術をはじめとするパフォーマンスと質感の向上はめざましく、VOLVOらしさを見失わない個性的な存在感も魅力だ。

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【エンジン】

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1,968cc 直列4気筒DOHCガソリンターボ(スーパーチャージャー付き)B420型エンジンを搭載。最高出力235kW(320PS)/5,700rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/2,200-5,400rpmを発生する。燃料は無鉛プレミアム仕様。

 

【メーター】

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走行モード等ドライブ情報表示が切り替え可能な液晶メーター。中央部分にはカーナビ画面も表示可能。

 

【インパネ】

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T5に較べると、かなり高級感が高められたインテリア。本革ダッシュボードとウッドパネルはオプション。

 

【AT】

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トランスミッションは8速のギアトロニクス。パドルシフトの設定はなく、マニュアル操作はシフトレバーで行う。

 

 

 

【シート】

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スムーズな肌触りの高級レザー張りシート。セカンドシートは3分割式で独立スライド&リクライニングが可能。サードシートには大人がラクに座れる足元スペースが確保されていて快適。

 

【ラゲッジルーム】

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3分割可倒式のリアシートが多様なシートアレンジを可能にしているラゲッジルーム。荷室フロア下には収納スペース有り。

 

【タイヤ/ホイール】

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T6-Inscriptionの標準タイヤは275/45R20サイズ。ホイールサイズは9.0J×20。

 

【エアサスペンション】

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この車両はオプションのエアサスペンションを装備。「Off Road」モードでは最低地上高が40mmアップ、「Dynamic」または「Power」モードでは車高が20mmダウンとなる。また、荷室内のボタンを押すと、車両後部を50mm下げることができる。

 

 

文/内藤知己 写真/山岡和正