【紹介/試走】ダイハツ 「ミラ トコット」

2018.7.27

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シンプルでクリーンなデザインを特徴としたダイハツのミラ トコット。
女性向けであることを謳いながらも、エントリーモデルとして必要にして十分の装備を備え、
その分リーズナブルな価格を実現するなど、これまでにはないアプローチがあちらこちらに見られ、それがトコットの魅力となっている。
ここでは、その不可思議な魅力を紹介していこう。

文章:吉田直志
 

奥さんや娘さんのクルマにいかがでしょう!
でも実は、お父さんが気に入ってしまったりして…

“誰でもやさしく乗れる、エフォートレスなクルマ” をコンセプトに掲げて開発されたミラ トコット。エフォートレスとは、肩ひじ張らず自然体でいられることを意味するファッション用語だとか。車両感覚の掴みやすいコンパクトなパッケージングをベースに、装備もデザインも”盛る”のではなく、必要にして十分というラインを設定。それでいながら、先進安全装備についてはステレオカメラを併用したスマートアシストⅢを用意し、イマドキに求められる安全性・安心感はしっかりと提供している。
 
デザインは見たとおりのまま。シンプルなラインと面で描かれており、エクステリア、インテリアに共通したテイストとなっている。カラーバリエーションは、写真のセラミックグリーンメタリック、ジューシーピンクといった、まさにエフォートレスな色合いが用意され、さらにダイハツの得意技ともいえるラッピング技術デザインフィルムトップにキャンバス地をあしらったツートーンタイプも設定。インテリアで目を引くのはホワイトの加飾パネルぐらい。インパネを目立たせるのではなく、むしろトーンを落とすことで視界に集中できる、そんな開発者の想いもあっての仕立てとなっている。
 
試乗してみると、その視界の良さ、必要にして十分のパワーフィール、そして、そして、ゆったりとした乗り味に感心する。Aピラーの傾斜を強めたことは、イマドキのワンモーションフォルムデザインとは逆行する手法だが、その分、Aピラー付近の視認性はすこぶる良く、そして、ふり返ってみると、横や後ろも視認性が高いことに驚きを覚える。
 
走り出してみれば、スタビライザーレスではあるものの、リバウンドスプリングを加えたダンパーによってゆったりとロールが進行した後にしっかりと挙動を支えてくれる。また、そこでタイヤのグリップ感を強く感じることもあって、コーナリングにすら安心感を覚える。そんな乗り味に感心していくうちに、これ女性向けに限るのではなく、たとえオジサンであっても、ミラ トコットに対して安堵感を覚え、いつしか心穏やかになれるぞ、と思った。
 
ミラ トコットは女性向けに仕立てられたとアピールするものの、だからといってそこにいわゆる “盛ったような(加えたような)” 可愛らしさはなく、そのシンプルさは、年齢や性別に関係なく、感じ取れるもの。実際、セカンドターゲットは草食系男子、サードターゲットは子育ての終わった世代とされているとか。個人的にはオジサンが乗っても、恥ずかしくない、というか、恥ずかしいなんてことを忘れるほどの、魅力が詰まっているモデルだと感じた。

 

スクエアなスタイルの中に丸みを組み合わせたデザイン。ヘッドランプにはBi-AngleLEDタイプを採用し、視認性はもちろん、見た際の親しみやすさも表現。ホイールカバーのリム部分をホワイトとして、いわゆるホワイトリボンタイヤをイメージ。
見た目どおりシンプルかつクリーンであることをアドバンテージとした軽乗用車ミラ トコット。ターゲットは若い女性とされているが、男性でもオジサンでも欲しくなる魅力がある。

 

フロントシートは、背もたれのベージュに対して座面をダークな色合いとしたコンビネーションカラーフルファブリックシートを採用。
室内に明るい印象を与えるほか、汚れが目立ち難いという機能性を特徴としている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

使用頻度が低いだろうことを考慮してリアシートはベンチタイプに。こうしたシンプルさを追求することで価格上昇を抑えている。ただし、ヘッドレストはしっかりと採用している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

広々とはまでは表現できないが、必要にして十分のラゲッジスペースを確保。リアゲートを樹脂化したことで、ゲートの上げ下げは軽い、つまりイージー。ラゲッジルームアレンジは、リアシートがベンチタイプ(一体可倒式)ゆえに、片方だけ倒すことは不可。

 

KF型3気筒658ccエンジンを搭載。NAゆえにパワースペックは平均的だが、コンパクトであること、つまり軽量であることから、発進時からストレスない軽快な走りを愉しめる。

 

セラミックホワイトの色合いによる加飾パネルが印象的なインパネ。操作に不自由を感じさせることなく、その色合いとシンプルさから親しみやすさや安堵感を覚える。マルチインフォメーションディスプレイは一部グレードにTFT液晶を採用。

 

リアコンビネーションランプはヘッドランプと同じ丸型をモチーフとした意匠を採用。ストップランプの光源にはLEDを採用し、後方からの視認性も高めている。