最新自動車情報〜スバル レヴォーグ/WRXシリーズ

2017.7.21

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SUBARU_レボーグ

路面へトラクションを確実に伝えることは、速度域や路面状況は違えども、つまりサーキットであろうと、オフロードであろうと、クルマの走行性能を語る上では外すことができない、基本中の基本。その理想は4×4システムであることは言うまでもないが、それを乗用車はもちろん、スポーツカーからSUVにまで幅広く展開しているブランドがある。それがスバルだ。
スバルの中で、ハイスピードをターゲットとしたスポーツ性能を強く謳うレヴォーグとWRXシリーズが大改良を受け、8月7日に発売することを発表。その両モデルにいち早く試乗する機会を得たので、紹介しよう。

 

レヴォーグ〜進化は熟成の域へ

現在スバルは、新たにSGP(スバルグローバルプラットフォーム)と呼ばれる新世代プラットフォームを展開しはじめたところ。その第一段としてインプレッサ、そして、XVをデビューさせたばかりだ。しかし、今回紹介するレヴォーグとWRXシリーズは、旧世代のプラットフォームのままに大改良を受けた。まだ4年目というモデルサイクル上の事情もあろうが、あえて旧世代のままに大改良を施したところにも、またスバルらしさがある。実は、スバルは、モデルを熟成させ、進化させることが上手いブランド。それは年ごとに行われており、アルファベットのAから順に分類番号を与え、それぞれをA型、B型……と、スバルファンの間で語られているほど。
 
大改良を受けた両モデルは、まさに熟成と呼べる進化を果たしていた。やり切れなかったことを徹底的に追求して実現した、そんな内容だ。レガシィツーリングワゴンのサイズ感とグランドツーリング性能を、今に再現したレヴォーグは、デビュー当初、スポーティーさを意識し過ぎた仕立て、つまり、ハンドリングを優先しすぎた感があり、乗り心地が少々犠牲になった印象を受けた。しかし、今回の改良で、サスペンションストローク量(リバウンド側に5mm)を確保し、バネレートを下げるなどした結果、フラット感が増し、快適性を向上させていた。しかし、それと同時にしなやかさも手に入れており、コーナーにおけるロールからグリップ感まで向上。まさにスポーティーさを語れるステーションワゴンといった印象を強めていた。
 

WRXシリーズ〜操ることの楽しさ

ピュアスポーツカーを謳うWRXシリーズでは、ハイチューンのSTIと快適性も重視したS4ともに、フラットな乗り味そして意のままと表現できる操縦性をハイバランス。特にS4は、荷重移動に呼応してロールもきれいに変化していくし、何よりもグリップ感がつぶさに伝わってくるなど、走りの愉しさにあふれていることを強く意識させてくれた。
 
自身、かつてインプレッサWRX STI(初代)に乗っていたことがあるが、あの頃にあった乗りやすさを、その乗り味から感じ取ったような気がした(もちろん限界は最新型のほうが断然上だが)。STIは新ブレンボブレーキや新構造としたマルチモードDCCDによって限界が高められたことを感じさせる一方で、そのわりに乗り心地がいいといった、不可思議なフィーリングをバランスさせていた。
 
今回の大改良は、走行性能だけに止まらない。スバルの先進安全技術であるアイサイトは、ステアリング操作を自動アシストする領域を広げたアイサイトツーリングアシストを装備し、オプションとして、後退時自動ブレーキといった機能、スマートリアビューミラーといった装備をパッケージ化したアイサイトセイフティプラスを設定。自動運転を見据えた、しかし、あくまでもアシストに徹するというスタンスを明確にした、そんなステップへと進化させている。そのほか、ガラスの板厚を増やして静粛性が向上、さらにディーラーオプションナビを8インチタイプへと変更するなど、その改良内容は書ききれぬほど多岐に渡る。
 
今回、レヴォーグ、WRXシリーズの大改良モデルに試乗して、クルマの進化は全てを一新するだけではなく、今ある技術を熟成させていくことで、深化を遂げられることを改めて認識できた。スバルAWDは、かつて東北電力が、冬、雪深い山へと架線の点検整備に出掛けられるクルマが欲しいという要望から生まれた、というストーリーは多くの人が知るところ。しかし、その時、「快適に」というもうひとつの要望があり、当時、足とされていた三菱ジープに代わるモデルとして、スバルAWDのルーツであるレオーネAWDが誕生したことは、今にあまり語られていない。
 
「4×4による走行性能だけではなく、安全性まで含む快適性をもバランスさせていること」これこそがスバルブランドの真髄。そう、大改良を受けたレヴォーグ、WRXシリーズともに、それが息づいていることを強く感じた。(文章:吉田直志)
 
SUBARU_S4

WRX S4

WRX S4は、意のままに操れるフィーリングを高めていた。それは何かに急かされるかのように速く走らなければ……、ではなく、クルマとの対話を愉しみながらどこまでも走りたくなる……、そんな印象。
 

 

SUBARU_STI

WRX STI

ドライバーとの一体感をさらに引き上げたWRX STI。マルチモードDCCDに一体型サンギアを採用しさらに電子制御化を果たして、回頭性とグリップをさらにハイバランス。