【イベント】オフロード講習会〜オフロードサービスタニグチ
2015.11.14
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ジムニーライフのフィールドを拡げよう
“タニグチ”オフロード講習会再開!!
「Fun to Adventure」
これは、現在オフロードサービスタニグチが提案するテーマだ。
「日常や実用域での走破性向上」が、ジムニーパーツメーカー “タニグチ” モノ創りの基本姿勢ならば、アンテナショップ “オフロードサービスタニグチ” では「走るフィールドの枠を拡げ、ジムニーライフを愉しもう」を合い言葉に掲げる。そして、ジムニーを知り尽くした老舗メーカー&ショップが、ジムニーの 魅力を余すことなく、今伝えようとしている。
ココでご紹介する、クロカン初心者だけを集めたオフロード講習会も、「数あるクルマが存在する中で、せっかくジムニーを選んだのだから、ジムニーが持つポテンシャルを感じ、ジムニーライフを楽しもうじゃないか」そんな思いから開催された。
今から7〜8年くらい遡るのだが、実はこの「オフロード講習会」は、同社の年中行事のひとつに挙げられていた。当時、弊社(MAG社)の後輩を受講生とし て参加させ、私自身は、講習会の様子を取材をさせて頂いた。この時もまた、取材班として参加した私は、講義の内容につい聞き耳を立ててしまったのだ が…。
つまり、オフロードサービスタニグチでは、久々の復活イベントと言うことになる。私自身、あのときのワクワクが甦り、講習会が行われる”教室”へと向った。
男だけの授業開始
グングン上達する受講生の姿に脱帽!
かつてラストリーフを運営し、現在はジムニー誌をはじめ、一般自動車誌などで執筆をとる一方で、たとえばロッククロウリングなどの大会へ参加、コンペティターとしても実績を誇る那須氏を講師に迎え、オフロード講習会が開催された。
一時限目は座学。
シートポジションに始まり、ステアリングの握り方、ハンドル操作方法、ラフロードに遭遇したときの心がけ、そして授業ステージとなったモーグルの走り方とオフローディングの実践テクニックが講義された。
そして、二時限目はいよいよ実践編へ。
舞台はモーグル。講師那須氏がライン脇に立ち、受講生へマンツーマン指導の開始だ。前課程にて「オフロード走行は車庫入れの如く(慎重かつ優しく丁寧なア クセルワークを)」が、徹底される。「初めてのステージにしては厳しすぎませんか!?」と思えるセクションを、皆がアクセルを吹かすことなく走り抜けて行 く。たとえスタックしても「進行方向と逆にハンドルを切り、反対方向にシフトを入れる」の教えを忠実に守り、即実践する全受講生に脱帽してしまった。
最終課程となる三時限目は、助手席に受講生を乗せてのオフローディングだ。
同じ受講生とは言え、この講習会で知り合ったばかりのクラスメイトを隣に乗せて、走ることはちょっぴり恥ずかしいもの。ましてや、クルマの外からは、他の受講生達の眼が注がれている中でだ。
課題は、モーグルのスタートとゴールを反対にさせ、助手席に座った受講生が、ハンドルを握る受講生の走りを評価するというもの。私だったら、逃げ出したくなるのに…と思いながらも、皆、和気あいあいと最終課題と向き合っていた。
ところで、クルマに限ったことではないのだが、大人になってからの習い事は、女性は聞く耳を持つのに対し、男性は劣るということを、他の分野でも良く耳にする。それはプライドや自負心が邪魔をさせるからだとも言われている。
この日の受講生は、全員男性。年齢も30〜50歳代とお見受けしたが、社会的キャリアも積み上げて来た方達だ。そのような大人の男性が、学び舎に通ってい た頃の素直な眼差しで、講師の話に耳を傾け、一切の我流を捨て実践し、自身の技術として取入れて行く姿に感銘を覚えた。同じ年代の私自身を顧みると、なん だか恥ずかしさを覚えてしまった…。
全課程を修了すると受講生達は、先にフリー走行を楽しんでいた先輩達とともに、フィールドを縦横無尽に駆けていた。習ったことを早速、反復練習する姿が印象に残った。
開講時にはピカピカだった愛車達は、イベントを終え会場を後にする頃には、どのジムニーも泥だらけになっていた。
「さあ、これからはどこへでもお連れください!」
オフローダーとなった主人に操られるジムニーから、今にも聞こえて来そうな気がした。
講師:那須一博氏
コンペティーターとしてのキャリアも豊富な那須氏。数々の実践の中から育まれた氏独自のオフローディング観は、実に解りやすい。
「オフロード走行は車庫入れの如く」
「もしスタックしたらハンドルを逆に切って…」
論理的裏付けによる指導法は、受講生達の走りを短時間で”オフローダー”に変えてしまった。
オフロード講習会を行う傍らで、オフローディング経験者達は、フリー走行を楽しんでいた。そして講習会を受講した生徒さん達も午後からは、フリー走行へ。ベテランオフローダーに混じり、クロカン走行を堪能していた。