【イベントレポート】東北カーホビーショーin八戸 に2,000人が来場!
2015.7.22
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はじまりは一通のメールからだった
一通のメールが届いた。送り主はイベントを主催するエヌズステージグループ代表矢羽々氏。「東北カーホビーショー」のCM動画とイベントを告知するチラシだけが添付されていた。言葉は一切ない。
氏がプロデュースするイベントを15年間追い続けて来たが、そもそもこのての話となると、氏と私の間では殆ど会話が成り立たない。
例えば「(今日のイベントは)JB23が主役」と言われれば「分かりました(そのようなレポートが組めるよう取材しますの意)」と言った具合だ。
それゆえ、今さら細かい事を聞き返すこともない。「行きます!」その言葉だけで返信メールとした。
理由は至極明快。添付されたチラシとCM動画から、このイベントに掛ける氏の思いの強さを、ただ漠然と感じたからだった…。
ジムニーも輸入車も、そしてドリフトも。クルマの祭典がスタートした
八戸市内からクルマで30分ほど、会場となる「サーキットパーク切谷内」に到着した。カメラ機材を抱えゲートをくぐると、エヌズステージグループのスタッフに声を掛けられた。
「JSTC東北デビジョンの会場は、サーキットコースを超えた、向こうに見える小高い山で行われています」と。さらに「広いですよ」とニヤリ。この笑顔が気になった。アップダウンが続く小道を歩くこと10分。あの時の笑みがすぐに理解出来た。会場は確かに広い。
山の斜面を使ったコースでは「JSTC東北デビジョン第一戦」が行われていた。参加台数は約100台。本拠地が岩手県や宮城県でありながら、これだけの出場者数はさすがだ。スタートからゴールまでの高低差はかなりなもの。山岳地系を取り入れた第一戦となった。
第一戦は、三重県から単身乗り込んだ昨年度のジャパンファイナル覇者坂本選手と、迎え撃つ東北勢との戦いとなった。好敵手と認め合う選手達は、ジャパン ファイナルを再現するかの如く、熱のこもったレースを展開した。「今シーズンは東北デビジョン全戦参戦したい」と意気込みを語っていた坂本選手が、第一戦 を制した結果となった。
通常であれば、このJSTCがメイン取材となるのだが、このイベントは一カ所に腰を落ち着かせてくれないようだ。「ダートレース参加選手は本部へお集まり下さい」。JSTC参加選手も一時決戦の場を離れ、サーキット会場へマシンを移動し始めた。選手達もまた忙しい…。
5〜10台のジムニーが一組を構成。サーキットで順位を競う
JSTCを牽引して来たNaughtiest Guys吉田選手と松本選手らが先導し、「ダートレース予選」に参加する選手達がコースに入場して来た。予選では、5台が一組となり、ダートコースを5周し順位を競う。
一昨年、この会場にてエキシビションレースとして取材をさせて頂いたことがある。もちろん主催はエヌズステージだった。今回のレースは当時からさらに一歩進み、予選会から決勝で順位を決する競技会然としたレースとなった。
ダートレースが見下ろせるコーススタンドは、ギャラリーで埋め尽くされた。ジムニーだけのワンメイクレースは、見応えのあるものだった。小さなジムニーゆ え、先行車を抜く事は出来るのだが、なかなか抜けそうで抜け切ることができない。そんなシーンが幾度となく目の前で行われるのだから、たまらない。ギャラ リーも手に汗握るレースとなった。
閉会式にて矢羽々代表より「ダートレースを公式レースとしてプロデュース出来るよう準備を始めます!」。ジムニーの競技イベントにまたひとつ新たなるレースが加わる事となった瞬間だった。
原点回帰
「イベントどうでした?」日焼けした矢羽々代表の問いに「久しぶりに温かさを感じました」と応えた
「音響や映像、駐車場警備員etc.多くをプロに任せてきたジムニー祭りだけが、俺たちがプロデュースするイベントではない事を、ウチのスタッフにも伝え たくてね。それから15年間のジムニー祭りを終えて、次のステージへ向かう前に、もう一度原点に帰って、見つめ直してみたかったんだ」。
この「東北カーホビーショー」を振り返って見ると、2,000人もの来場者を数えながらも、レース会場をはじめ、音響や映像など全てがエヌズズテージグ ループの社員によるものだった。さらに付け加えるならば、エヌズステージがプロデュースするイベントを、常に牽引して来た古株の選手達が、レース経験の浅 い選手達を引っ張るが如く、スタッフのように旗ふりしている姿が、随所に見ることが出来た。
15年前に初めて取材させて頂いた「ジムニーフェスティバル(ジムニー祭りの前身)」を思い起こしていた。矢羽々代表をはじめ、今なおJSTCレースを リードする選手達がまだ20代後半から30代前半の頃のことだ。手作り感満載のイベントは、なかなかイベントメニューをこなす事が出来ず、夜遅くまで泥に まみれながら和気あいあいと、レースに、応援・観戦に、そして取材を行っていた。
あの頃抱いていた”手作り感”が久しぶりに甦ってきた。これが”温かさ”の原因だったのだ。
「原点回帰」を掲げ、今年一年様々なイベントを開催するエヌズステージグループ。温かさを感じさせてくれた手作り感は、きっと近い将来、私たちに感動を与えてくれることとなるだろう。
「原点回帰」を掲げ、今年一年様々なイベントを開催するエヌズステージグループ。温かさを感じさせてくれた手作り感は、きっと近い将来、私たちに感動を与えてくれることとなるだろう。
イベントもうひとつのコンテンツ「オーナーズミーティング」の様子をレポートしたオフィシャル動画です。
◆映像提供:エヌズステージ/スーパーキャスト
イベント中最も多くの視線を集めたコンテンツがプロドライバーによる「ドリフトデモラン」だった。クルマを見ていると、まるで身体と一体になっているかのよう。
ブース村は、レースの様子が見下ろせる高台側にジムニー関連(写真上段)が、ドリフトなどが行われたアスファルトの会場には輸入車関連のブース(写真下段)が設置された。
また、セグウェイやカートなどは子供達に大人気だった。
イベント開催中には様々なコンテンツが行われていた。水色のTJ(写真左上)は、「オフロード同乗体験試乗」のデモカー。コースを何往復したか数えられないほどの盛況ぶり。
この会場で終日行われていたイベントと同時並行して、エヌズステージグループの”GMシボレー盛岡”と”ビアンコカーズ”が主体となって「オーナーズミーティング」が開催された。その参加者達が、午後イベント会場に合流した(写真下段)。
家族連れが多かったことも、このイベントの特徴と言えるだろう。
「JSTC東北デビジョン」表彰式(写真上段)と「ダートレース」(写真下段)上位入賞の皆さん。「おめでとうございます!」。
また、イベントの締めくくりに、恒例となっている全員参加の「じゃんけん大会」が開催された(写真最下段)。
このイベントを主催者矢羽々代表(写真中央列左上)をはじめ、イベントスタッフ達から挨拶が送られた。