【紹介/試走】SUZUKI HUSTLER X turbo 4WD〜後編

2014.6.23

    • 四輪駆動車
    • スズキ

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良く出来ていて個性も充分
いじって楽しい…にも期待!

ヒルディセントコントロールやグリップコントロールを備え、カタログでもロードクリアランス(アプローチ角28度/ディパーチャー角46度/最低地上高175mm)を明示するなど、オフロード性能に関しても期待させるに充分な仕様ではある。

 

河原に乗り入れてみると、思った以上に腹下を気にせず走ることができる。下まわりに突出した部分がなく、フラットな形状が、乗り入れ可能なフィールドの範囲を拡げているのだ。

 

走行ラインを誤らなければ、タイヤの半径くらいある岩に乗り上げてもクリアできる対地障害角は確保している。ただ、サスペンション・ストロークは普通の軽 乗用ワゴンと変わらないので、特別オフロードで有効な脚まわりではない。もっとも、その分タイヤ空転時のブレーキ制御によるトラクションコントロールは効 果的で、脚を浮かせながらも前進できる頼もしさは今どきの四駆ならでは、である。

 

インパネ中央にあるグリップコントロール・スイッチを入れると、トラクションコントロールの反応が幾分早まる…とのことだが、この河原では体感するに至らなかった。つまり、なくても走れる。これはやはり、圧雪路など滑りやすいステージで威力を発揮する機構だろう。

 

高速道路でも、スムースなCVT+パワフルなエンジンで無理せず流れに乗れて、至極快適。シートアレンジや収納等も使い勝手が良く、全般にわたってストレスを感じない。その上、佇まいは個性的。

 

オフロード車を専門とするいくつかのプロショップが、カスタムパーツを完成させており、そちらも興味深い。ジムニーのような”いじって楽しい4×4″という方向性にも期待したい楽しみなモデルである。

 

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【騒音計測データ】 ●車内・・・・・・・・42.5dB ●ボンネット閉・・・・62.5dB ●ボンネット開・・・・70.0dB ※アイドリング時に計測 いつものように騒音レベルを実測。ボンネットの遮音性能は大型SUV並みのレベルが確保されており、けっして「軽だからこの程度で」という妥協は見られない。車内の騒音レベルもアイドリング時としては満足のいく数値。

【騒音計測データ】
●車内・・・・・・・・42.5dB
●ボンネット閉・・・・62.5dB
●ボンネット開・・・・70.0dB
※アイドリング時に計測
いつものように騒音レベルを実測。ボンネットの遮音性能は大型SUV並みのレベルが確保されており、けっして「軽だからこの程度で」という妥協は見られない。車内の騒音レベルもアイドリング時としては満足のいく数値。

 

直立したAピラーは独特のシルエットを作っているが、同じく直立したウインドゥ類は強い日射しの浸入を防いでくれる。

直立したAピラーは独特のシルエットを作っているが、同じく直立したウインドゥ類は強い日射しの浸入を防いでくれる。

 

CVTのセレクターはインパネシフト型。エアコンは操作性良好。

CVTのセレクターはインパネシフト型。エアコンは操作性良好。

 

回転計は無しか...と思いきや、下の液晶表示を切り替えたら出てきた。この他、燃費や充電関連情報を表示できる。

回転計は無しか…と思いきや、下の液晶表示を切り替えたら出てきた。この他、燃費や充電関連情報を表示できる。

 

左端はグリップコントロールスイッチ。タイヤ空転時のブレーキ制御を早めて低μ路等での発進をアシスト。

左端はグリップコントロールスイッチ。タイヤ空転時のブレーキ制御を早めて低μ路等での発進をアシスト。

 

助手席座面下にはバケツ型モノ入れが備わる。そのまま持ち運んだり、取り出して洗えるので便利。

助手席座面下にはバケツ型モノ入れが備わる。そのまま持ち運んだり、取り出して洗えるので便利。

 

車中泊も余裕でこなす広々車内。高い天井と四角いスペースが快適性のポイント。

車中泊も余裕でこなす広々車内。高い天井と四角いスペースが快適性のポイント。

 

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前後ともフラットな形状のシートだが、ベンチシートの機能性がよく考慮されていて座り心地も良い。軽だからといって狭苦しくない快適さが魅力だ。フロントはもちろん、リアシートも左右独立スライド&リクライニング可能で足元も広い。

 

リアシートは50:50の分割式。大型SUVと変わらないシートアレンジが可能。

リアシートは50:50の分割式。大型SUVと変わらないシートアレンジが可能。

 

フロントフェイスの特徴でもあるヘッドライト・ベゼルのデザインが、エアコン送風口、スピーカー等にも採用され、車内もポップな雰囲気。

フロントフェイスの特徴でもあるヘッドライト・ベゼルのデザインが、エアコン送風口、スピーカー等にも採用され、車内もポップな雰囲気。

 

フロントサス(左)はマクファーソンストラット式。リア(右)はITL(アイソレーテッドトレーリングリンク)を採用したリジッドアクスル式コイル。

フロントサス(左)はマクファーソンストラット式。リア(右)はITL(アイソレーテッドトレーリングリンク)を採用したリジッドアクスル式コイル。

 

「エネチャージ」と呼ばれる回生ブレーキシステムで充電される高効率リチウムイオン電池がリアシート下に備わる(Aを除くCVT車)。

「エネチャージ」と呼ばれる回生ブレーキシステムで充電される高効率リチウムイオン電池がリアシート下に備わる(Aを除くCVT車)。

 

全車に設定される標準タイヤは165/60R15サイズ。

全車に設定される標準タイヤは165/60R15サイズ。