【BACKWOODS】 宮島秀樹

2016.2.26

    • コラム
    • 国産メーカー

久々に”紙”の雑誌を作りました!

とは言うものの、スタッフの心の中に、紙媒体を出したいという思いもあったのは事実。やはり紙媒体には紙媒体ならではの良さがあることが大きな理由だが、もうひとつの大きな理由が、読者やメーカー、四駆ショップの皆さんの「また雑誌や書籍も出して欲しい」という期待も込めたご意見がとても多かったからだ。4×4MAGAZINEが創る本に、それだけの価値を見出していただいているということは、本当にありがたいことだと思う。

 

そんなわけで、4×4MAGAZINEから久々の紙媒体が発行される。誌名は「4×4&SUV GUIDE BOOK パーツ&カスタムカーセレクション」で、最新の四駆カスタマイズに関するトピックをまとめた1冊だ。内容は、四駆タイヤやパーツのインプレッション、メーカー&ショップのデモカー解説などをメインに、四駆業界のトップランナーインタビュー、ショップガイドなど盛りだくさん。判型はA4、本文104ページというボリュームで、価格は500円(税抜き)となっている。なお、流通は四駆ショップがメインで、書店では取り扱われない。3月初旬には全国の四駆ショップの店頭に並べられる予定なので、久々に4×4MAGAZINEが出す「雑誌」を、なるべく多くの人に楽しんでいただければ幸いだ。

 

1977年、4×4MAGAZINEは四駆クラブの会報誌をベースに創刊された。当時は、四駆の知識を持った自動車評論家も出版社もなく、ならば自分たちで四駆に関する正しい情報を集め発信していこう、と雑誌作りの素人たちが集まってスタートしたのだ。「道がないなら自分たちで切り拓けばいい、道のりが険しければ険しいほど面白い」と思える、まさに”四駆乗り”らしいフロンティアスピリットに溢れる創刊メンバーたちだった。当然、誰も出版流通の仕組みなど知らず、メンバーのひとりが全国の四駆ショップや書店を一軒一軒訪ねては手売りして、独自に販路を広げていったというのは有名なエピソードだ。今回の「4×4&SUV GUIDE BOOK パーツ&カスタムカーセレクション」も、取り扱いは四駆ショップがメイン。そういう意味でも、実に4×4MAGAZINEらしい一冊だと言えようか。
もちろん、紙媒体だろうが電子メディアだろうが、創刊時から続く4×4MAGAZINEのスタンスには少しも変わりはない。そしてこれからも、四駆好きのスタッフが、四駆好きのために、様々なカタチで情報を発信してきたいと思っている。

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