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希少車も苦にしない大人のカスタマイズ

経験に裏打ちされた応用力と
無駄なく丁寧なクルマ造り

トヨタ・セコイアは北米でランクルより高い人気を誇るフルサイズSUVだ。ピックアップのタンドラをベースにしてはいるものの、リアサスがリーフリジット から独懸コイルへと変わるなど、意外にも違いの多いクルマだ。ところが改造マニアが選ぶのは圧倒的にタンドラ。セコイアは本国でもリフトアップキットがほ とんどない、というのが現状らしい。そんな逆輸入の稀少車でも新型車でも、「車高を上げて！」と気軽に頼める人がいる。4×4トリックスの長岡さんだ。

今回の改造もお手の物。「トヨタ系フルサイズ車は6インチアップ+35インチタイヤがベスト」という経験則からコストパフォーマンスの高い改造提案を練り 出し、あっという間にカタチにしてしまった。挙動は自然で乗り心地もよく6インチアップを感じさせない走り。ファミリーカーとして通用する仕上がりだ。

そのからくりはエンジンや駆動系など、フレームに直付けされている重要物はそのままに、居住区だけを持ち上げる「ボディーリフト」の採用だ。サス改造は2 インチのコイルスペーサーだけに留めている。重量物の高さはさほど変わらず、サスペンションジオメトリーの変化も最小限なので、より純正に近い挙動が得ら れるのだ。脚まわりの改造パーツがないことを逆手にとった解決策だが、その造りは確か。芸も細かい。例えばフレームのリアオーバーハング部を4インチ持ち 上げ、バンパー下からフレームが見えるカッコ悪さを解消。同時にボディーマウントの強度不足も解決し、大径タイヤに干渉するボディーマウント部はカットし て補強を入れてある。放っておけば4インチ下がってしまうマフラーエンドも自然な高さになっている。簡単なように見えて、これだけの改造を迷い無くやって くれるお店は希だ。どんなクルマでもしっかり料理できる。トリックスはそんな玄人はだしのお店なのだ。

外径 35 インチの大径マッドタイヤにマットブラックのアルミホイールの組み合わせ。流行の薄っぺたいタイヤを避け、本場アメリカンカスタマイズらしい雰囲気も上手に表現している。前後のオーバーフェンダーは US ブッシュワッカー製。

2インチアップのレベリングキットが装着されたリアサスペンション。

ボディーマウント部が大径タイヤに干渉しないよう加工が施されている。

マフラーエンドも4インチ上がるようにパイプの加工が行われた。

駐車場の狭い国内事情に合わせ、サイドミラーを電動可倒式に変更。助手席側ミラー下にはカメラを増設し、運転席から確認できるようにしてある。

6 インチのリフトアップに 35 インチの大径タイヤを組み合わせている。「トヨタのフルサイズ SUV のリフトアップはこれがベストバランス」だという。確かに真横からのシルエットも 4WD らしく見栄えがいい。

＜セコイア Customized Car PARTS LIST＞

トヨタ・セコイア用
タイヤ：ミッキートンプソン バハMTZ（35×12.5R20LT）　オープン
ホイール：FUEL OFFROAD BOOST (マットブラック)　　　 オープン
サス：2 インチアップレベリングキット　　　　　　　　　　94,000円
4インチボディーリフトキット　　　　　　　　　　　　　　 72,000円（加工費別）
ラダーフレーム・リアオーバーハング部加工　　　　　　　　ASK
ボディーマウント受け部のタイヤ・クリアランス拡大加工　　ASK
BORLA マフラー（セコイア5.7ℓ V8用）　　　　　　　　 　170,000円
BUSHWARKER OEスタイル フェンダーフレア　　　　　　 109,000円
セコイア上級グレード可倒式サイドミラー換装　　　　　　　ASK
助手席側サイドミラーカメラ埋め込み加工　　　　　　　　　ASK
オーバーヘッドモニター（車外確認用）取り付け　　　　　　ASK

4x4TRICKS代表
長岡泰宏氏

とりあえず相談! まず何よりも相談!
東日本大震災の津波を間一髪でのがれ、不死鳥のように蘇った仙台の老舗。
代表の長岡さんは根っからの四駆乗り。経験はとても豊富だ。一見木訥に見えてその実、計算された丁寧な改造を得意とする。
各種相談事にもカッコつけず、本音で話せる魅力にリピーターも多い。

4×4 トリックス
☎ 022-390-4715
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定休日：水曜日

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