スライドジムカーナ&ソロアタック練習会
2024.12.28
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イベント
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スズキ
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ジムニーで、己の技を研鑽す!
「イメージオン感謝祭2024」と題して開催された店舗イベントの翌日。
ホスト役だったイメージオン代表 戸松さんをはじめ、
イベント大盛況の立役者 レインボーオート横尾さんは、疲れを見せることなく走行会へ。
彼ら二人とともに店舗イベントを盛り上げてくれた、お客さんたちを引き連れてだ。
ジムニーでサーキットを走ることに取り憑かれてしまった漢たちの
練習走行会の模様をレポートしよう!
大盛況だった「イメージオン感謝祭」の翌日に、ジムカーナ練習会へ
「ところで、みんな疲れていないの?」
「スライドジムカーナ&ソロアタック練習会」の前日。イメージオンでは「イメージオン感謝祭2024」が開催された。その名の如く、一年の感謝を込めて企画されたイベントだ。
開門と同時にジムニーやシエラが訪れ、臨時駐車場でも収容しきれず、店舗を囲むフェンスに寄せてなんとか対応と大盛況だった。
このイベントに多くのお客さんを呼び、朝から夕方までひたすらコンピューターの書き換えを行ったレインボーオート代表の横尾さん。そして、明日の練習会を主催するルブロスオイルのブースもまた特価販売とあって活況を呈し、同社代表の永野さんもお客さんの対応に追われ、「感謝祭」の主催者 戸松さんはホスト役として腰を下ろさぬ奮闘ぶり。
そして、感謝祭の翌日。戸松さんや横尾さんはお客さんを引き連れ、会場となった「キョウセイ交通大学」のコースで、主催者の永野さんとは12時間ぶりの再会(笑)を果たした。イメージオンそしてレインボーオートのお客さんたちもまた、昨日の「感謝祭」に参加。イベントの盛り上げ役として大きく貢献し疲れているはずの彼らもまた、誰一人としてそんな表情を浮かべることもなく…、そのタフネスぶりに、ただただ驚かされるばかりだった。
「ジムニーでサーキットを!」。
クルマと走行ステージのギャップに違和感すら覚えてしまうこのフレーズには、どうやらジムニー乗りを惹きつけ、虜にさせてしまう魅力があるようだ。すっかり中毒患者となってしまった!? ジムニーオーナーたちが集う「スライドジムカーナ&ソロアタック練習会」の会場へ、目を向けることにしよう。
失格もなければ、順位を競うライバルもいない
サーキットやドリフトマシンそしてジムニーも、本日だけは広大な練習コースを独り占め!!
開会式を終えると、いよいよ練習走行会の始まりだ。広大なコースには、まだ冷気が残っている。車両の暖機運転は、自身の身体にも必要なようだ。
今季最終となったLubross(ルブロスオイル)が主催する「スライドジムカーナ&ソロアタック練習会」の開催は、今年三回を数えた。今なお現役ドライバーとしてサーキットを駆け続ける主催者 永野さんは、モータースポーツの世界へ入るハードルの高さも、そして続けていくことがいかに至難なことであるかも、多くの若者を見て身に沁みていた。
「夢を描いて入ってきた若い子たちは、経験を積んできた選手の前では赤子も同然です。そこで挫折してしまうんですよね、己の未熟さに。希望は失望へ。そんな思いをもうさせたくもなく、僕自身見たくもなくて…。それで走ることが好きなドライバーを集めて練習走行会を始めたんです。皆、良きライバルと切磋琢磨しながら腕を磨いていますよ!」
ドリフト良し、ジムカーナ良し、そしてサーキット練習良し…。広大なコースでは、サーキットマシンたちが激しいスキール音を響かせながら周を重ねる一方で、サーキット走行の魅力にすっかり取り憑かれてしまったローダウン・ジムニーもまた、負けじと応戦だ。
関東そして関西から集った総勢約10台のジムニー&シエラは、小さな体躯で駆け巡った。本来であればオフロードや林道がお似合いであるはずの本格四駆がローダウンスタイルで、ときにフルスロットルで颯爽と駆け抜けていく。四駆媒体として取材させて頂いた私にとっては、誇らしくもあり頼もしくもあった。
「やるじゃないか、ジムニーそしてシエラ!!」
陽が西に傾き始めた頃、「スライドジムカーナ&ソロアタック練習会」は終わりの刻を迎えた。「今年5月に開催した『Jimny SUPER LAP in 美浜サーキット』以来、走行会の情報を耳にすると、若い選手たちとともにサーキットを走ってきました。そして、12月には鈴鹿サーキットをこのジムニー&シエラで駆け抜けてきます!」と戸松さん。引率者ながら、ジムニーのサーキット走行を率先して楽しんでいた。
サーキットを全速で駆け回るが如く、この一年多忙を極めたイメージオンから朗報が。
2025年5月18日(日)「Jimny SUPER LAP 2025 in 美浜サーキット」開催決定!
こちらの活躍ぶりも、本稿でお届けしよう!!
(文/写真:水島 仁)
「スライドジムカーナ&ソロアタック練習会」主催:永野克也さん(ルブロスオイル代表)
今なお現役ドライバーの永野さんは、これまでの経験から初心者のサーキットデビューが、いかにハードルが高いものであるかを肌身で感じていた。レース車両の挙動がなかなか掴み切れず、伸び悩む選手たちが見受けられた。そんな未来ある選手たちに永くモータースポーツを楽しんでもらえるよう、このような練習走行会を主催する。ちなみに今年は、今回を含め3回練習走行会を開催した。来年は、「練習走行会に参加してくれた選手に向けた大会を開催したいですね」と、抱負を語ってくれた。
ルブロスオイル公式サイト
レインボーオート代表:横尾剛史さん
10年以前から、茂原サーキットで「Jimny SUPER LAP」を主催してきた横尾さんは、まぎれもなくジムニー・サーキット走行の草分けだ。ジムニーが、林道やオフロードを走るためのクルマであることが当然だった時代、「ジムニーでサーキットを走る走行会」は、茂原にしかない稀有な存在だった。決して理解を求めようとせず、淡々と続けてきた「Jimny SUPER LAP」は実を結び、全国各地から走行会参加のオファーも届いているという。(写真:左)デモカーに装着された17インチアルミホイールは、ENKEIと共同開発した「レコードブレーカー」。国内初公開だ!
レインボーオート公式サイト
関東そして東海・関西から、約10台のジムニーが参加!
この練習走行会には、関東そして東海以西から約10台のジムニーが集まった。参加したジムニーのほとんどがサーキット系のタイヤを装着していたが、午前中を走り終えたタイヤの表面は、焼けただれていた。そんな練習走行会を一日走り続けることは、かなりの体力が奪われるよう。自分たちの出番が回って来るまで己の身体を休めることも、大切なことだという。
練習走行会は、良きライバルとの情報交換の場
ドリフト良し、ジムカーナ良し、そしてサーキット練習も良し…!。「広いコースで思い思いの練習を行なう」がテーマの走行会は、乗用車系ともなると車両へのダメージはかなり大きい。多くの選手たちが、走り終えるたびに自身のマシンをチェックしていた。また、ライバルとなる走りに視線を向ける参加者が多かったが、切磋琢磨する選手間の良き情報交換の場ともなっていた。
イメージオン代表:戸松敦史さん
今年5月26日。東海以西では初開催となった「Jimny SUPER LAP in 美浜サーキット」を主催し、見事大成功を収めた。いまだ興奮冷めやらぬ戸松さんはサーキット走行会の情報が入ると、機会さえ合えば若い選手たちを引き連れ、各地のサーキット会場に脚を運んでいる。実は戸松さん、スモーキンホイール(グアム)では、一時本業よりも優先し参戦したほどの熱血漢。「心の奥底に鍵をかけて閉じ込めていたはずのレース魂が、すっかり甦ってしまいました!!(笑)」