トヨタ最新自動車情報〜カローラフィールダー

2017.12.23

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COLLOLA_012年前、フェイスリフトを行ったカローラフィールダーを紹介したばかりだが、17年10月に再びマイナーチェンジを行い、その商品力をさらに高めたという。
果たして何が変わったのか、そして、その内容は改良を行うほどの必要があったのか、そんな観点から改めてカローラフィールダーを紹介していこう。

文章:吉田直志/写真:佐久間清人

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マイチェン、そのポイントとは

国産車のライフサイクルは、その多くはマイナーチェンジを境に前後に分けられるものだが、最近のトヨタはマイナーチェンジを多く行っており、そのサイクルが通用しなくなってきている。
 
たとえば、ランドクルーザープラドもそう。そもそもライフサイクルが長いモデルではあるが、フルモデルチェンジレベルのフェイスリフト(マイナーチェンジ)を2度も行うという異例のサイクルとなっている。逆にいえば、それは最新技術をいち早く提供したいというトヨタ側の想いと受け取れるものであり、購入する立場からすれば、喜ばしいことだ。
 
さて、今回紹介するカローラー・フィールダーは、セダンであるカローラ・アクシオをベースに、ステーションワゴンスタイルに仕立てたモデルであることはご存知のとおり。そのステーションワゴンたる基本性能を生かして、ビジネス仕様からレジャーでの活躍を期待できるモデルまで、幅広いグレード展開も魅力となっている。
 
今回のマイナーチェンジのトピックは3つ。
 
ひとつ目は予防安全装備をさらに充実させたこと、ふたつ目は再びフロントマスクのデザインに手を加えたこと、そしてもうひとつが、ハイブリッドモデルの燃費をさらに向上させたこととなっている。いずれも、今に強く求めれられている性能であり、たった2年で再び改良を行うことになったという理由としても、理解できるものばかりだ。
 
それぞれを詳しく紹介していこう。

COLLOLA_03充実の安全装備と高い質感の室内空間

まず、安全装備について。前回のマイナーチェンジではToyota Safety Sense Cを採用したことをトピックとしていたが、今回はハイブリッドの標準グレードやガソリンのビジネス仕様まで含めて標準装備化を果たした。さらにはアクセルペダルの踏み間違いによって起こる事故を防ぐ、もしくは軽減するために、「インテリジェントクリアランスソナー(パーキングブレーキ)」を新設定し、日常における予防安全性を大きく高めている。これによって、国が推奨する安全運転サポート車において、高齢ドライバーに推奨する「セーフティ・サポートカーS」のベーシック+レベルを獲得することとなった。
 
デザインについては、フロントバンパーやグリルをスポーティーかつ上質に仕上げており、さらに今回紹介するW×Bではメッシュパターンの専用グリルや、シルバー塗装のルーフモールを組み合わせることで質感を大きく高めている。
 
ハイブリッドモデルの燃費については、後ほど詳しく述べるが、カタログ燃費を33.8km/Lから34.4km/Lへとアップさせている。
 
今回、テストドライブを行ったのは最上級グレードとなるハイブリッドG W×B。ボディカラーは専用色となるブラッキッシュアゲハガラスフレーク(32,400円高)だったが、光の加減によって深緑から紺まで大きく変化し、さらにそこにフレーク状のきらびやかな色合いとなっていた。それゆえに、このボディカラーに興味をもった人は、カタログやWebだけはなく、実車の色合いを確認することをお勧めしたい。
 
インテリアはブラックを基調としながら、シートや加飾部にホワイト(メーカーオプション)を組み合わせていた。今回の改良では、シート表皮を変更して上質感を高め、シートバックにグレードのストライプ加飾を加えたこと、さらにシルバーの加飾パネルをプラスしたことなどにより、クラスを超えた印象を与えてくれていた。ちなみに、この仕様、セダンであるアクシオにも今回のマイナーチェンジから選ぶことができるようになっている。

 

COLLOLA_04燃費性能と進化したEV走行

走りに関する改良はカタログ燃費値の改善と謳われているが、ただアップさせただけというよりも、低燃費を引き出しやすい制御に変わっており、それが強く印象に残った。
 
ハイブリッドモデルにおいて低燃費を導き出すために効果的なドライビングは、いかにEV走行(モーターのみの走行)を多用するかにある。ただ、カローラフィールダーに搭載されている1.5Lガソリン+モーターのハイブリッドユニットでは、ステーションワゴンたる車両重量もあって、EV走行へ持ち込むのは少々難しいもの。
 
しかし、今回のマイナーチェンジでは、実は、アクセルペダルの踏み加減に対するパワーレスポンスが柔軟に仕立てられており、EV走行への持ち込むドライビング、つまり、アクセルペダルをやんわりと踏むといった操作に過敏なレスポンスは示さず、対応してくれるようになっていた。
 
そう、誰でも低燃費を引き出しやすい制御へと変わっており、再びマイナーチェンジを行った理由は、まさにここにあると言えるのだ。ただし、それも60km/h+αが限度。ゆえに、高速道路を法定速度内で走るトラックに追従したとしても30km/Lにはなかなか届かず、しかし、郊外の信号のない道をしばらく走っていたら簡単に25km/Lオーバーを引き出すことができた。
 
操縦性については、コーナリングでの安定感が印象に残った。
 
最近のトヨタのモデルは、コーナーにおいてリアがしっかりと踏ん張るスタンスを導き出しており、結果、乗員は安心感を、ドライバーは走らせる愉しさを感じ取ることができる。そんな走りはもちろん、安全性、質感を高めた装備など、最新のカローラーフィールダーには買いの要素がまだまだ多くあると感じた。

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今回、千葉県は利根川近くにある水郷佐原を訪れた。昔からある細い道筋がまだまだ残っており、曲がり角などでは5ナンバーサイズであるフィールダーの優位性が印象に残った。

 

 

COLLOLA_07取材したのはハイブリッドG W×B。ボディカラーは特別色のブラッキッシュアゲハガラスフレークで、そのほかシルバーのルーフモール、メッシュパターンを採用したフロントロアグリルなどを装備。

COLLOLA_08リアでは、ブラック塗装が施されたディフューザー形状のロアガーニッシュ、スモーク塗装かつLED・ライン発光となるコンビネーションランプを採用していることがポイント。

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ヘッドランプユニットはBi-BeamLED+LEDクリアランスランプから構成され、ブラックエクステンション+スモーク塗装アウターメッキ加工が施されている。

 

 

 

 

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W×B専用となる16インチアルミホイール。取材したモデルのタイヤはミシュランENERGY SAVER(185/55R16)。タイヤサイズが起因した硬さをたまに感じることもあったが、不快感などは全くなく、むしろハンドリングの素直さや乗り心地に質感がプラスされていた。

 

 

 

 

COLLOLA_11スイッチやダイヤルの存在を明確にし、操作性を高めているインパネ。加飾パネルはピアノブラックをベースにしているが、ホワイトのシート色を選択すると、インパネパネル、ドアトリムアッパー、センターコンソールボックスがホワイトとなる。

COLLOLA_12SHEETシート色でホワイトを選択(3万2400円高)すると色合いだけではなく、合皮+ステッチ+防汚機能もプラスされる。

 

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低燃費を導き出すには、不要なパワーを発生させないECO MODEが有効。取材車はオプションのシートヒーター(フロントのみ1万6200円)が付いていたが、価格と実用性を考慮すると是非付けたいオプションのひとつ。

 

 

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6:4分割可倒式リアシートを採用し、少々の傾斜は生まれるが、ひととおりのアレンジをこなす。リアシートを倒せば、荷室奥行きは最大2025mm、容量は最大872Lを実現。ラゲッジ側面にあるレバーを操作すればリアゲートからでもリアシートバックを倒せることもポイント。

 

COLLOLA_15豪快な加速とまでは表現できないが、不満を感じさせない気持ちのいい加速をしてくれる。高速走行における安心感はもちろんだが、ワインディングでの安心感もアドバンテージとしている。

 

 

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レーザーレーダーと単眼カメラを用いたToyota Safety Sense C に、フロントリアに取り付けられた近距離の静止物を検COLLOLA_17知するセンサーを利用したインテリジェントクリアランスソナー(パーキングサポートブレーキ)を加えたことがトピック。

15km/h以下の低速走行において、静止物の接近を検知するとブザーで警告し、出力を抑え、さらに距離が近くなると自動ブレーキをかけて、万が一の被害を回避、もしくは軽減してくれる。