2013 JSTCジャパンファイナル&2014関東DV 開幕!〜前編

2015.5.3

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“ジムニー最速”の称号を駈けた戦い
2013年度JSTCジャパンファイナル開催

全国の各デビジョンシリーズ戦を勝ち抜いてきた選手達による、ジムニー最速を競うレースもいよいよ順位が決しようとする場面に差し掛かると、これまで歓声 に湧いていた会場は、徐々に静寂が包むようになっていた。高まる緊張感。ジムニー戦士による、一年にわたった長い戦いに、今終止符が放たれようとしてい た。

 

昨年=2013年、JSTC(ジムニー・スーパートライアル・チャンピオンシップ2013)は、北海道、東北、関東、中部・関西、中国・四国、九州デビ ジョンによる合計6会場にて、地方戦が開催された。各デビジョンを勝ち抜いた選手39名が、この日、NATS日本自動車大学校(千葉県)に集い、2013 年度JSTCのシリーズチャンピオンを決する戦いに臨んだ。

 

午前中に予選レース(2014年関東デビジョン第一戦同時開催:後述)を行い、そのときの予選タイムをもとに、午後から開催された決勝レースでは、出走の順番が決定した。

 

予選タイムの上位者達がいよいよスタートラインに並び始める決勝レース終盤ともなると、これまで終始賑やかかつ和やかだった会場は、一転して静けさを迎えようとしていた。

 

お互いの走りを熟知し、お互いを良きライバルと認める者達による一年の戦いの勝者が、今選ばれようとしているからだった。既に自分のレースを走り終えた選 手達には、鋭い眼光はない。むしろ、ライバル達の走りにエールを送る優しい眼に戻っていた。全ての選手が走りを終えたとき、安堵から生まれた拍手が会場に 自然とわき起っていた。

 

表彰台に上った2013年JSTCジャパンファイナル第三位佐藤選手(東北DV代表)の言葉が、印象深かった。

 

「あるとき、関西坂本選手(2013年JSTCジャパンファイナルチャンピオン獲得)から、俺のジムニーを貸すから、体ひとつで、西の大会を走らないか!」と誘いを受けたと言う。

 

「ジャパンファイナルに出場する選手は誰もが、頂上を目指していますが、良きライバルと認めてくれたからこそ、僕を高いところへ引き上げてくれようと言葉を投げかけてくれたんです」と語る。

 

佐藤選手は「シリーズ戦の最中、万一にもライバル選手のマシンを傷つける訳には行かないからと、さすがに自分のマシンで関西大会に出場するため遠路自走しました(笑)」とハニカミながら語ってくれた。

 

ただ表彰台に立つことだけを考え走るのではない。良きライバルと認め合うもの同士と、真剣勝負することを臨んでいるのだ。自分の走りを終えたときの優しい 眼。ライバル達となぜ打ち解け合って話せるのだろう!? 長きに渡ってこのレースを取材し、常に抱いてきた疑問を解決してくれた。

 

JSTCシリーズ戦、今年もいよいよ開幕!

 

ダート、モーグル、ヒルクライム、ダウンヒル、テーブルトップ、泥...。様々なセクションを一瞬にして駆け抜ける競技「JSTC」。全国を勝ち抜いた39名の選手によりジャパンファイナルは開催された。

ダート、モーグル、ヒルクライム、ダウンヒル、テーブルトップ、泥…。様々なセクションを一瞬にして駆け抜ける競技「JSTC」。全国を勝ち抜いた39名の選手によりジャパンファイナルは開催された。

 

およそ一分のドラマ。これがJSTCだ。選手達の走りを参考に、自分の走りのイメージを創り上げレースに臨む。選手間の会話に耳を傾け、何が語られているのかを聞いているだけでも楽しい。

およそ一分のドラマ。これがJSTCだ。選手達の走りを参考に、自分の走りのイメージを創り上げレースに臨む。選手間の会話に耳を傾け、何が語られているのかを聞いているだけでも楽しい。

 

2013年度ジャパンファイナル上位入賞おめでとうございます! 優勝は坂本選手(九州DV代表)、第二位田口選手(東北DV)、第三位佐藤選手(東北DV)、第四位大嶋選手(中四国DV)、第五位吉田選手(東北DV)、第六位工藤選手(東北DV)。 選手の皆さん、今年も頑張ってください。

2013年度ジャパンファイナル上位入賞おめでとうございます!
優勝は坂本選手(九州DV代表)、第二位田口選手(東北DV)、第三位佐藤選手(東北DV)、第四位大嶋選手(中四国DV)、第五位吉田選手(東北DV)、第六位工藤選手(東北DV)。
選手の皆さん、今年も頑張ってください。

 

閉会式では、各地で開幕もしくは第一戦を迎えようとしている2014年度JSTC各デビジョン主催者達から、抱負が語られた。

閉会式では、各地で開幕もしくは第一戦を迎えようとしている2014年度JSTC各デビジョン主催者達から、抱負が語られた。