【パーツ最前線】DIXCEL BRAKE DISC & BRAKE PAD Vol.2

2016.5.6

    • コラム
    • Volkswagen
  •  "洗車"をテーマに、ブレーキを検証する長期レポートの第二回目。前回はドイツ車の持つ強い制動力はそのままに、純正品と同等の価格でブレーキダスト量が少ないブレーキを求め、愛車(2007年式フォルクスワーゲン・パサート ヴァリアント)にディクセル社製の"PD type"ブレーキディスクと、"M type"パッドを装着した。


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慣らし運転終了
冬用タイヤで性能を発揮

“洗車”をテーマに、ブレーキを検証する長期レポートの第二回目。前回はドイツ車の持つ強い制動力はそのままに、純正品と同等の価格でブレーキダスト量が少ないブレーキを求め、愛車(2007年式フォルクスワーゲン・パサート ヴァリアント)にディクセル社製の”PD type”ブレーキディスクと、”M type”パッドを装着した(詳しくはVol.1を参照)。

 

ブレーキダストの発生量は、新しいブレーキに交換してから1,000km走行の慣らし運転を終えた時点でも、交換当初と変わらず少ない発生量だった。100km前後走行しただけでうっすらとホイールが汚れ始めた純正品と比べれば、驚くほどの改善効果だ。ダストの量が少ないということは、ラクな洗車を意味し、スポンジで軽くなでるだけで充分綺麗になる。もちろん個体差やブレーキのかけ方で汚れに違いは出ると思うが、雲泥の差だ。ホイールが綺麗だとクルマも綺麗に見えるので、今後は洗車の回数を減らせるかもしれない。浮いた洗車代で、何か美味しい物でも食べに行くとしよう。

2016050602タイヤ&ホイールが汚れにくいので、洗う時はスポンジを使って軽くなでる程度でOK。

 

 

純正ブレーキは何より『止まる』ことが第一義だと考えられており、少しでもラフなブレーキングをすると車体が「ガックン」と前のめりになった。しかし、今回組み合わせたディクセル製ブレーキ(PD type ディスク & M type パッド)は、ブレーキペダルを踏み始めた時の初期制動が自然で、その後は確実に減速していく。ダストの量だけでなく、制動力でも高いパフォーマンスを発揮した。耳障りなブレーキ鳴きや、振動を伴うジャダーも発生しなかった。ただしこれは、冬用タイヤを履いて速度レンジを低く抑え、優しいブレーキングに徹した場合の話だ。コンパウンドが柔らかい深溝の冬用タイヤで制動力が減衰されてしまうため、この段階ではディクセル本来のブレーキ性能を確認出来なかった。

 

夏用タイヤに履き替え
ブレーキダストの発生量をチェック

ブレーキ交換後3,000kmを走行したところで夏用タイヤに履き替え、連休中にテストを兼ねてドライブをした。渋滞だらけの300kmほどの道のりを、5時間以上かけてストップアンドゴーを頻繁に繰り返した体力的に辛い旅だったが、ブレーキの使用頻度が高かったため、ダスト発生量を検証するには丁度良かった。

2016050603連休の渋滞に捕まったものの、久々にドライブを満喫した。

 

 

2016050604目的地に着いても、ホイールは綺麗な状態を維持していた。

 

結果から言うと、ダストの発生量は少なくブレーキの効き具合は良好だった。走行距離に対してブレーキを掛ける回数が多かったにもかかわらず、走行後のホイールにダストは殆ど確認できず、指でホイールを触ると埃が多少付く程度だった。これまでであれば、洗車をしなくても真っ黒に汚れたホイールだけは洗っていたのだが、慣らし運転が終わり夏用タイヤに履き替えての走行でもホイールを洗う必要が全くなかったのには驚いた。ディスクとパッドが擦れているのだから全くダストが出ないことはあり得ないのだが、”M type”パッドはディスクへの攻撃が少なく、かつホイールにダストが付着しづらい材質を使用しているのだろう。ちなみに、高速道路やワインディングで時折ハードなブレーキングを試みたが、純正品と比較してネガティブな部分は全く感じられず、ドイツ車特有の剛性感あるブレーキそのものだった。少なくとも愛車とディクセル製ブレーキの組み合わせの相性は抜群で、ダストの発生量やブレーキの効き具合は、共に高い合格点を与えられる。

2016050608ドライブに行く当日の朝(左)と、帰った翌日(右)のホイール。
見た目では汚れを確認できない。

 

 

性能には大満足だが
耐久性はどうだろう

ダスト量と制動力を確認できたところで、気になるのは耐久性だ。ホイールにダストが付かないことは体感できたが、実際にはディスクとパッドがどれだけ減っているのだろう?これまでダストの発生量をホイールの汚れ具合で見てきたが、実はイコールではない可能性がある。多量のブレーキダストが出ているのに、ホイールに付着していないのかも知れないからだ。いくら性能が良くてもスポーツパッド並みにすり減るのであれば、純正品と同等の価格でも非常に高い買い物になってしまう。

果たして、愛車のブレーキはどれ程摩耗しているのだろう? 最終回となる次回はディスクとローターの摩耗について、1万km程度走行した状態をレポートしよう。

2016050607ディクセルではブレーキパッドやローターが偏摩耗した場合、ディーラーや修理工場を通じて部品交換に応じる『摩耗保証』を昨年末より始めている。これは製品に絶対の自信がないと掲げられない前例のない保証制度だが、ユーザーにとっては安心に繋がる。写真は東京オートサロン2016、DIXCELブース。

 

 

文/写真:浅野 修司

 

【パーツ最前線】DIXCEL BRAKE DISC & BRAKE PAD Vol.3