あらゆる天候や路面状況に対応する自動運転車両を開発 ジャガー・ランドローバーが共同プロジェクト「CORTEX」に参画

2018.6.1

    • NEWS&TOPICS

■ジャガー・ランドローバーは、共同プロジェクト「CORTEX」に参画し、オフロードで自動運転が可能なSUVを開発中
■370万ポンド(約5億3,650万円)規模のこのプロジェクトは、あらゆる路面状況や天候条件にも対応する自動運転車両の実現を目指す
■世界初の「5D」テクノロジーにより、レベル4およびレベル5のオフロード自動運転の実現が可能


ジャガー・ランドローバーは、英国政府および産業界が共同出資し、高度な自動運転車両の実現に向けた世界初の共同プロジェクト「CORTEX」に参画し、泥地、雨、氷上、雪、霧といったあらゆる環境や路面条件においても、オフロード走行が可能な自動運転車両を開発している。

 

プロジェクトの一環として、音、映像、レーダー、光検出と測距(LiDAR)のデータをリアルタイムで収集して融合する「5D」テクノロジーの開発も進めている。これらの一連のデータをベースに、車両の周辺状況をよりよく把握することができ、そして機械学習をするため、自動運転の精度が向上し、あらゆる天候や路面に対応できるようになる。

 

ジャガー・ランドローバーのコネクテッド&自動運転車両研究マネージャー、クリス・ホームズは次のように述べている。
「お客様がジャガー・ランドローバーに期待する走破能力やパフォーマンスを備えた自動運転車両を開発するということはとても意義のあることだと思っております。自動運転は自動車業界が向かうべき必然的な未来です。当社としましては、最も楽しく、高性能で安全な自動運転車両の提供を目指し、イノベーションの限界に挑戦していきます。『CORTEX』に参画したことで、素晴らしいパートナーたちと提携する機会ができました。それぞれの専門性が結集することで、近い将来、このビジョンが実現していくでしょう。」

 

ジャガー・ランドローバーは完全自動運転車両と部分的な自動運転技術の開発を進めており、楽しく安全なドライビング・エクスペリエンスを確保した上で、お客様に様々な自動運転レベルの選択肢を提供する。このプロジェクトは、オンロードやオフロードなどの路面状況や天候条件など、現実社会で遭遇するあらゆる運転環境に対応できる自動運転車両を提供するという、当社が掲げる展望ビジョンと合致する。

 

「CORTEX」はアルゴリズムの開発、センサーの最適化、英国のオフロード走行テスト用トラックでの実地試験を通して技術開発を進めていく。自動運転プラットフォームのためのレーダーおよびセンサー技術の研究で世界をリードするバーミンガム大学や、機会学習を専門とするMyrtle AIもこのプロジェクトに参画している。2018年の3月に、「CORTEX」は「Innovative UK」の第3回「Connected and Autonomous Vehicle Funding」の一部として発表された。

 

ジャガー・ランドローバーについて
ジャガー・ランドローバーは英国最大の自動車メーカーで、ジャガーとランドローバーという、2つの特徴的な英国車ブランドにより成り立っている。ジャガーは世界で最もプレミアムでラグジュアリーなスポーツ・サルーンおよびスポーツカーを製造するブランドのひとつです。またランドローバーは、世界で最も本格的な4×4モデルを製造する先進的なブランド。

 

ジャガー・ランドローバーは全世界で4万3,000人以上を雇用しており、さらに販売ディーラーやサプライヤー、ローカル・ビジネスに従事する約24万人がジャガー・ランドローバーを支えている。製造拠点は英国を主軸とし、他に中国、ブラジル、オーストリア、スロバキアに製造工場を有している。

 

ジャガー・ランドローバーには、クラスをリードするモデルを開発、製造し、お客様に素晴らしいエクスペリエンスを提供する、という信念があります。80%以上の利益は海外への輸出で得ており、昨年ジャガー・ランドローバーは、世界の130の国と地域において621,109台を販売した。

 

同社の革新は今後も続く。2017/18年度、新製品の製造および設備投資に42億ポンド(約6,090億円)以上を投じた。

 

2020年以降に投入するジャガー・ランドローバーの新型モデルには、すべて電動モデルが設定される予定で、これまで以上に幅広い選択肢をお客様に提供する。全ラインアップで、EV(電気自動車)、PHEV(プラグイン・ハイブリッド車)、およびMHEV(マイルド・ハイブリッド車)といった電動モデルを導入しながら、非常にクリーンなガソリン・エンジンおよびディーゼル・エンジンも引き続き展開していく。

 

※1ポンド=145円にて換算(2018年6月1日現在)

 

「CORTEX」について
「CORTEX」は、英国における自動運転車両の開発および提供を促進するために2018年3月に発表された30か月におよぶ共同プロジェクト。先進技術や自動車専門知識、そして教育分野を連携させて、高度な自動運転車両の実現を目指している。英国政府および産業界が共同出資しており、参画企業は、英国のイノベーション推進機関である「Innovate UK」が選定している。

 

自動運転のレベルについて
レベル0 – 自動運転走行なし:自動運転機能はなく、ドライバーのみが自動車を制御

レベル1 – ドライバーの運転支援:クルーズコントロールなど、ひとつのシステムでドライバーの運転をサポート

レベル2 – 部分的な自動化:2つのシステムが連携して、ドライバーが支援を受ける (例:渋滞時の速度調整とステアリング操作のアシスト)

レベル3 – 条件付き自動化:特定環境下においては、基本的な運転機能は自動化されるが、車両の自運転が困難になった場合はドライバーによる制御が必要

レベル4 – 高度自動化:都市部や高速道路などの特定環境下において、ドライバーの介入なく車両が独立して車両が自動走行

レベル5 – 完全自動化:人が自動車を制御する必要がなく、人による介入なく車両が完全自動走行

 

◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689
(9:00~18:00、土日祝日を除く)
ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
(9:00~18:00、土日祝日を除く)