ジャガー・ランドローバー、スロバキア工場の建設を開始

2016.9.23

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■スロバキア共和国ニトラ市に設けるジャガー・ランドローバーの製造工場の建設を開始
■新工場では優れた自動車製造技術を採用
■次世代の自動車エンジニアを刺激する新しい教育イニシアティブの導入を計画

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ジャガー・ランドローバーは、スロバキア共和国の新製造拠点の建設を開始した。起工式には、スロバキア共和国のロベルト・フィツォ首相と、アンディ・ガース駐スロバキア英国大使が出席した。

 

ジャガー・ランドローバーは、高度な軽量化技術の開発において自動車業界をリードし続けている。30万m2におよぶ新工場は、スロバキア共和国におけるアルミニウム製造と工学技術の最前線になる。ここでは、ジャガー・ランドローバーのアルミニウム製新型モデルを製造予定で、お客様に最先端の軽量モデルを提供するというジャガー・ランドローバーの継続的なコミットメントを支える。

 

ジャガー・ランドローバー最高経営責任者(CEO)のラルフ・スペッツ博士は、次のように語っている。「スロバキア工場の着工は、真のグローバル・ビジネスを目指す当社の計画が新たな段階に入ったことを意味しています。この工場は、すでに稼働している英国、中国、インド、ブラジルの工場を補完し、当社の世界規模の製造能力を強化します。」

 

10億ポンド(約1,300億円)を投じたこの工場は、年間生産能力を15万台と見込んでおり、第1号モデルのラインオフは2018年後半を予定している。最先端の製造技術を取り入れ、従来の運搬システムと比べて30%高速化を可能にするKUKA社のPulse運搬システムをヨーロッパで初めて導入する。また、高度に自動化されたペイント・ショップ・プロセスを採用することで、最高品質を保証し、環境への影響を最小限に抑える。さらに、この工場は、将来を見据えたフレキシビリティのある設計をしており、プロセスの効率性やデリバリー、クオリティの向上に寄与するマニュファクチャリング技術をつなげスマート化を実現する。

 

そして、節水装置や熱回収システムなど一連の環境対策も施され、持続可能で効率的な運用が可能。

 

ジャガー・ランドローバーがスロバキア共和国での工場建設計画を発表後、4万人以上の人々が新工場で勤務することに関心を寄せています。フル稼働時には2,800人の雇用を想定しており、2017年末ごろに大規模な募集を開始する予定。

 

スロバキア共和国のロベルト・フィツォ首相は次のように述べている。「ジャガー・ランドローバーのスロバキア共和国への投資は、わが国がビジネスを展開する上で最適な場所であることを証明しています。そして、このような大規模な投資が二トラ市だけでなくスロバキア共和国全体へ好影響をもたらすでしょう。」

 

地域コミュニティとの協力
ジャガー・ランドローバーは、世界中の製造拠点において、地元のコミュニティと密接な関係を築いています。スロバキアでは建設が始まったばかりですが、すでにニトラ市や周辺地域の地元住民との関係構築に取り組んでいる。

 

ジャガー・ランドローバーは今後2年間にわたり、地元組織と協力して新しい教育プログラムを開発していきます。実際の仕事の現場を知ってもらう機会を提供することで、次世代を担う自動車エンジニアを刺激するとともに、若者たちに様々な仕事に対する意識を高め、選択できるようにすることを目指している。

 

さらに、失業中の人々が自動車業界で自らの役割を得ることができるよう、職業体験やトレーニングを提供し、雇用される可能性や資質を伸ばすためのプログラムを導入する予定。

 

グローバルなマニュファクチャリング戦略
ジャガー・ランドローバーにとって英国は、常にビジネスの中核となる国であり、これからもデザイン、エンジニアリング、マニュファクチャリングの中心であり続ける。過去5年間で2万人以上を新規採用し、従業員数は約4万人に達しています。新型モデルの開発と設備投資には120億ポンド(約1兆5,600億円)以上を投じている。

 

この間、ジャガー・ランドローバーは、英国のキャッスル・ブロムウィッチ、ヘイルウッド、およびソリハルにある自動車製造工場に多大な投資を行い、ジャガー「XE」、「F-PACE」、ランドローバー「RANGE ROVER EVOQUE CONVERTIBLE」、「DISCOVERY SPORT」などの新型モデルを市場投入している。また、英国のエンジン工場への投資を約10億ポンド(約1,300億円)まで倍増しており、英国の新設製造工場に対する投資としては過去数十年間において最大規模で、数百人もの新規雇用を創出している。

 

さらに、コベントリー市ホイットリーにあるアドバンスト・エンジニアリング&デザイン・センターの拡張を予定しているほか、ウォーリック大学内のナショナル・オートモーティブ・イノベーション・センターへの投資も計画している。このジャガー・ランドローバーの持続的な投資が、英国の産業戦略の拡大に貢献している。

 

英国内にあるジャガー・ランドローバーの3つの車両製造工場で、生産能力を限界まで引き上げる計画をすでに実行中だが、海外の製造拠点の新設によって、当社の将来の戦略を遂行するために必要な増産を実現する。これにより、ジャガー・ランドローバーは、お客様によりエキサイティングな新型モデルを提供でき、為替変動の影響を回避しながら世界でも競争力のあるビジネスを展開することが可能になる。

 

ジャガー・ランドローバーは、2012年に中国の奇瑞汽車と合弁契約を締結し、海外初となる製造工場が誕生した。それ以降、中国でランドローバー「RANGE ROVER EVOQUE」、「DISCOVERY」、そしてジャガー「XFL」の製造を開始している。ブラジルでも工場を開設し、オーストリアのマグナ・シュタイヤー社と新たに製造に関するパートナーシップ契約を締結、インドでは地元の組立工場で3種類の新型車を製造している。

 

ヨーロッパ大陸におけるジャガー・ランドローバー
ヨーロッパには最も多くのジャガー・ランドローバーのディーラーがあり、47か国で約900店舗を展開しています。2016年に入ってからは、ヨーロッパで既に8万5,000台以上を販売している。昨年の販売台数は11万台を超え、今世紀ヨーロッパで最も成功した年となった。

 

※1ポンド=130円にて換算(2016年9月23日現在)
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◆お問い合わせ先◆
ジャガーコール(フリーダイヤル)0120-050-689
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ランドローバーコール(フリーダイヤル)0120-18-5568
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