チーム三菱ラリーアートが、アジアクロスカントリーラリー2023の参戦体制を発表

2023.7.4

    • NEWS&TOPICS

三菱自動車工業株式会社が技術支援する「チーム三菱ラリーアート」は、本年8月に開催予定のアジアクロスカントリーラリーの参戦体制を発表した。

三菱自動車の増岡 浩氏が、昨年同様に総監督を務め、ドライバーには昨年のAXCR覇者であるチャヤポン・ヨーター選手(タイ)、リファット・サンガー選手(インドネシア)を引き続き起用、さらに日本人ドライバーの田口勝彦選手(以下、敬称略)を新たに起用する。

昨年のAXCR2022において初出場初優勝を果たした「チーム三菱ラリーアート」は、ドライバー/コ・ドライバーにディフェンディングチャンピオンのチャヤポン・ヨーター(タイ)/ピーラポン・ソムバットウォン(タイ)、昨年5位のリファット・サンガー(インドネシア)/シューポン・シャイワン(タイ)に加え、田口勝彦/保井隆宏の日本人コンビが加わり、計3台の新型トライトンT1仕様(改造クロスカントリー車両)で連覇に挑む。

同チームを運営するタントスポーツ(タイ)には、三菱自動車からダカールラリー2連覇の経験をもつ増岡 浩が総監督として今年も指揮を執る他、開発部門のエンジニアがチームに帯同し、テクニカルサポートを行う万全の体制で臨む。

なお、チームは6月19日~23日にタイのカオヤイ国立公園周辺のオフロードコースで、本番を想定した高負荷の耐久テストを実施。ボディーをはじめ、フレームやシャシー、エンジン等すべてが刷新された新型トライトンをベースに、競争力を大幅に向上させているという。今回のラリーカーによる耐久テストでは、5日間で約800kmの走り込みにより、車体とエンジンの信頼性・耐久性を確認しながら、本番に向けた調整を行った。

チーム三菱ラリーアート総監督 増岡 浩氏
「すべてが生まれ変わった新型トライトンは、ベース車の良さを活かし、さらにハンドリング性能や悪路での走行安定性、乗り心地を向上させました。また、ターボチャージャーの改良により、低回転から高回転域にいたる全域でのエンジンレスポンスを向上させ力強い走りを実現させ、どのような路面状況にも対応できる素晴らしいラリーカーに仕上がりました。今回の現地耐久テストは本番よりもハードなコース設定でしたが、大きな初期トラブルもなく、テストカーはそれぞれ約800kmを走破し、期待以上のパフォーマンスを確認することができました。2連覇に向けて大きな手応えを感じています」。

アジアクロスカントリーラリー2023 大会概要
今年で28回目を迎える「AXCR 2023」は、8月13日(日)にタイ有数の観光地パッタヤーでのセレモニアルスタートで開幕。翌14日(月)から本格的な競技がスタートし、カンボジア国境に沿うように東へ移動、17日(木)にラオスに入国し、19日(土)にはゴールを迎える。

総走行距離は約2,000km、うち競技区間も1,000kmを超え、今年もコースは山岳や密林地帯、泥濘路、渡河など変化に富み、走破性と耐久性が問われる難コースが予想される。また、今年は例年通り雨期にあたる8月に開催されるため、昨年以上に厳しいマッドコンディションとなることが想定されている。


「AXCR2023」三菱自動車スペシャルサイト
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/innovation/motorsports/axcr2023/