日本RV協会、キャンピングカーユーザーが旅先で求める 「コミュニケーション」を実態調査

2017.9.4

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~ 重な旅の情報は他のキャンピングカーユーザーや地元の人々とのコミュニケーションから ~

 

一般社団法人日本RV協会は、キャンピングカー旅行を楽しむユーザーに対し、旅行中で出会った人々とのコミュニケーションをどう楽しんでいるのか、またどのような会話を交わしているかなどについて、調査した。

 

その結果、同じキャンピングカーユーザーと出会ったときは、軽く挨拶を交わす程度に収めるという回答が半数を超えましたが、なかにはお互いに声をかけあって情報交換を行う人が25%以上。また地元の土産物店などでは、約5割のユーザーが地元の人たちのとの触れ合いを楽しんでいることが分った。そして、そのようなコミュニケーションをはかる目的としていちばん多いのは、その土地の穴場的な観光情報であることも判明した。

 

日本RV協会URL: http://www.jrva.com/

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RVパーク美郷の湯byNEXTLIFE

 

1) 他のユーザーや地元の人々との交流を楽しむ人は2割

 

この調査は、7月18日から8月17日にかけて、当協会のホームページに寄せられた約150件のアンケートデータをもとに行われた。

 

その結果、「道の駅や高速道路のSA・PA、あるいはキャンプ場やRVパークで他のキャンピングカーユーザーが近い距離にいた場合、コミュニケーションを取りますか?」という問に関して、6割の人々が「そのユーザーと目が合わなければ、特に声をかけたりすることはないが、目と目が合ったら挨拶をする」と答えた。

 

こうしてみるとキャンピングカーユーザー同士は、挨拶程度の日常的なコミュニケーションを取っているように感じられますが、それでも26%を超えるユーザーは「相手と相性が合いそうなときは、声をかけ、お互いの車のことを尋ね合ったり、旅先の情報交換などを行う」という積極的な回答を寄せた。さらに3.4%の人が「過去に相手方家族と意気投合して夜の食事などを楽しんだことがあったが、これからも相手方が望めば同じような交流を図りたい」と答えた。

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また、地元の人々とコミュニケーションをはかる場合も、同じような結果が得られた。「旅先で立ち寄った飲食店や観光施設の店員などと触れ合うことは好きですか」と尋ねたところ、6割以上の人が「相手から話しかけられたときは応じるが、こちらから積極的に話しかけたりすることはない」と答えた。

 

しかし、23.4%の人は「土産物を買うときや食事をするときには積極的に声をかけ、会話を楽しんでいる」と答えている。

 

さらに8.5%の人は「夜はその土地の居酒屋などに繰り出し、夕食を楽しみながら店員や地元客と会話を交わしている」という回答を選んでいる。

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キャンピングカーユーザーが旅先での食事や土産物の購入等に支払う1日あたりの金額の平均額について一番多かった回答は、「4,001円~6,000円以内」という回答で、全体の29.8%を占めた。それに続いたのは「8,001円~10,000円以内」(20.6%)という回答だった。

 

次に多かったのは「2,001円~4,000円以内」(14.9%)という回答。もちろんトータルの出費額は、家族構成によって変わってくることは当然だが、平均してみると、キャンピングカーユーザーが観光に使う金額はおよそ1日「5,000円」程度という様子が見えてきた。

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2) コミュニケーションの目的を解くキーワードは「穴場」

 

地元の人たちと会話を交わすきっかけとしていちばん多いのは、「土産物屋などの店員から商品知識を受けるとき」というもので、回答率は47.0%に達した。次に多かったのは、「観光施設や美術館・博物館等で係員から説明を受けるとき」(19.4%)。3番目は「食堂・レストランなどで食べ物をオーダーするとき」(17.2%)となった。

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上記のような会話の機会を得たとき、その話題の中心となるものとして44%の人が答えたのは「その土地の“隠れた”穴場的観光スポットの情報」というもので、さらに「土地の人しか知らない地元のグルメ情報」(28.8%)という回答がそれに続いた。

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一方、ユーザー同士が旅先で知り会ったときの話題の中心も似たような傾向を示した。いちばん多かった回答は、「お互いにここまで旅してきたルートの情報交換や穴場的観光スポットなどの情報」(39.4%)で、ともにキーワードは“穴場”だった。

 

さらに、面白いのは、やはりペット同伴旅行を楽しむキャンピングカーユーザーが多いことを反映して、2番目に浮上した回答は「(お互いにペットがいれば)ペットの話題」というもので、その回答率は21.3%に達した。

 

また、いかにもユーザー同士らしい会話として、「お互いのキャンピングカーの使い勝手の特徴やレイアウト、装備類などのメリット・デメリットなどの情報交換。お互いのキャンピングカー遍歴の話題」という答も20.5%を占めた。

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最後に、「3泊4日から1週間程度の旅行の場合、地元の人たちやキャンピングカーユーザーを含め、いったい何人ぐらいの人たちと会話をしますか」という問を設けてみた。

 

その回答においては、「1~3人くらい」という回答と、「4~6人くらい」という回答がともに37.3%で並んた。さらに「7~10人ぐらい」の16.7%を足すと91.3%。いずれにせよ、1週間以内の旅行の場合、ほとんどのユーザーが会話を交わす人の数は10人以内であることが浮かび上がった。

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3) 調査結果からのまとめ

 

今回の調査では、キャンピングカー旅行というものが、いかに生きた情報交換を軸として成立しているものかということが非常に明瞭に浮かび上がりました。ここでユーザーが求めているものは「穴場」という言葉に集約される。

 

つまり、キャンピングカー旅行というのは、その土地でしか知ることができない“穴場的観光スポット”や“穴場的グルメ”の情報を入手しやすい旅行のひとつであり、かつそういう情報を得たときに、キャンピングカーは比較的スムーズに行動に移りやすい旅行ツールだということ。

 

穴場スポットは交通の不便な場所にあることも多く、そこまでたどり着くのに、場合によって宿泊が必要となるかもしれない。しかし、キャンピングカーは状況に応じて、道中で宿泊することもできる。つまり、キャンピングカーは地元の人々が教えてくれた穴場スポットを時間をかけて探索・鑑賞するのに都合がよい乗り物なのだ。

 

確かに、スマートフォンなどによってどんな場所でも臨機応変にネット情報を取得しやすい環境のなかで生きる私たちは、検索次第である程度はその土地の穴場情報を探し出すことができるかもしれない。しかし、その様なネット世界においてもまだまだ掲載されていない穴場情報がある。

 

現地の人々とコミュニケーションを取る機会さえあれば交通の不便な地域において活動しやすいキャンピングカーライフにおいては、地元の人々だけが知る穴場的観光スポットやグルメを楽しむことができる可能性は高いと思われる。

 

キャンピングカーユーザーとして守るべきマナーは種々あり、マナーを守ることは当然のことですが、マナーを守ることによって地元の人と交流を深め、より豊かな旅の思い出が生まれることは明らか。

 

■大阪キャンピングカーフェア2017 ~ 秋の大商談会 ~

 

9月16日(土)から17日(日)にかけて、秋の関西で最大級のキャンピングカーイベントである「大阪キャンピングカーフェア2017」が開催されます。関西地区を代表するビッグイベントとして各社の最新キャンピングカーが勢揃いし、秋に集中する全国キャンピングカーショーの先駆けともなる一大イベントとなっている。

 

【「大阪キャンピングカーフェア2017」概要】

開催日時 : 2017年9月16日(土)10:00~17:00

9月17日(日)10:00~17:00

会場   : インテックス大阪4号館・5号館A/B

(大阪市住之江区南港北1-5-102)

問い合わせ: 大阪キャンピングカーフェア2017事務局

06−6223−7888

URL    : http://jrva-event.com/osaka/