日本RV協会、キャンピングカーユーザーの8割超が冬の利用を前提に購入  冬期利用の目的や行動パターンのアンケート調査を実施

2018.1.29

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一般社団法人日本RV協会は、キャンピングカーを所有または興味を持っている方に「冬のキャンピングカー活用法」についての調査を行なった。

 

その結果、季節を気にすることなく、冬季であってもキャンピングカーが活用されている実態がみえてた。

 

日本RV協会URL: http://www.jrva.com/

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冬のRVパーク

 

■寒い冬でも関係なく1年中活躍するキャンピングカー

 

キャンピングカーをどのように利用するかはひとそれぞれ。購入のきっかけも家族であったり、ペットであったり、いろいろな理由が存在する。しかし、多くの人に共通して言えることが、行動力の高さといえる。現代社会の生活習慣の中、例えば、時間がない、準備ができない、など多くの困難な場面においても、キャンピングカーを所有している人は積極的に活動している。一般的なクルマのユーザーであれば敬遠してしまう、冬の活動においてもキャンピングカーユーザーはアクティブに動き回る傾向があるようだ。

 

今回の調査からも、その特徴的な傾向が見えてきた。キャンピングカー購入時に冬期利用を考えていたか聞いてみると、85%のユーザーが冬の利用を前提に購入を考えていると答えている。(図表1) そして、実際に冬に活動しているのかを聞いた、「キャンピングカーのもっとも稼働している季節は?」では、「冬のみ」と答えた人が7.6%、「季節を気にしない、通年を通して利用」する人が55.6%となっており、2つのユーザーを合わせれば、冬でも活発的に活動しているユーザーが合計63.2%という数値が読み取れます。(図表2)

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■アクティブに活動するユーザーの目的とは

 

それでは、アクティブに活動するユーザーは何をしているのだろうか。「冬期休暇におけるキャンピングカー利用の1番の目的」を聞いてみたところ、温泉、観光地めぐりが圧倒的に多く、合計で67.5%に達した。(図表3) 趣味などの目的を行うための行動ではなく、移動そのもの(旅)が目的となっているケースが多いようだ。ユーザーが感じている利便性からも、「暖かい室内空間」、「自由な行動力」をあげる人が多く(図表4)、また、「冬期のドライブで1番不安を感じることは?」の質問では「凍結」がもっとも多いことから、外的要因に対する警戒心は高いが、内的環境に関して、寒さなどは、まったく気にしていない様子が読み取れます。(図表5) よって、環境と行動力がキャンピングカーの魅力として注目されていることが判明した。

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■自由な行動パターンはキャンピングカーならでは

 

アンケート結果により、冬でも、温泉、観光地めぐりを楽しむユーザーが多いことが分かったが、忙しい中、ユーザーはどのようなパターンで活動しているのだろうか。その調査結果は「旅行の計画日数で1番多いパターンをお答えください」という質問から読み取れる。
(図表6)

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ユーザーはキャンピングカーを使った旅に要する日数として、「2泊3日」が41.2%、「1泊2日」が32%という比率になった。週休2日が一般的な中、長期でも1泊2日でもなく、2泊3日がもっとも多い結果になっているところが興味深く感じられる。前出の自由な行動力(図表4)と合わせて考えると、例えば、土日休みのユーザーが金曜日夜から行動を起こしていると推測してもいいのではなだろうか。まさに、キャンピングカーならではの利用方法だといえる。

 

■キャンピングカーユーザーの宿泊地と利用施設の課題

 

冬季のキャンピングカーユーザーの行動が見えてきたところで、実際、ユーザーたちはどのような場所で宿泊しているのか、質問してみた。宿泊するユーザーに聞いた「宿泊場所として最も利用したい場所は?」(図表7)という問いに、多くの人が「道の駅」をあげ、62.5%という圧倒的な数値を示した。2番目に多かった「RVパーク」の15.5%に比べると、その差は歴然としている。

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2018年1月21日現在、道の駅は1,134ヶ所、RVパークは102ヶ所という数値からすると、RVパークの数値も貢献しているが、まだまだ少ないといえる。道の駅はあくまでも休憩のための駐車施設であることから、車中泊専用施設のRVパークが利用されることを期待したいところ。

キャンピングカーは冬でも活発に活動するクルマ。そのキャンピングカーの行動パターンを把握して、特に宿泊地に関しては、安心、安全にルールで許可された場所を増やし、その施設を利用し易くする方法を検討しなければならないのかもしれない。