日産自動車、「ニッサン IMx KURO」をジュネーブモーターショーで公開

2018.3.7

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一新した外観に、脳波測定による運転支援技術を搭載したゼロ・エミッション クロスオーバーコンセプトカー

 

日産自動車株式会社は6日、100%電気自動車(EV)のクロスオーバーコンセプト「ニッサン IMx KURO」を、ジュネーブ国際モーターショーにて公開した。今回のジュネーブモーターショーでのお披露目が、「ニッサン IMx」の欧州初公開となる。

「ニッサン IMx KURO」は、2017年10月に東京モーターショーにて世界初公開したコンセプトカー「ニッサン IMx」を、「黒」をテーマに一新した。黒のトリムとホイール、ダークグレーのボディカラーを採用し、グリルもよりソリッドなデザインに変更している。

 

「ニッサンIMx KURO」は自動運転や電動化、コネクテッドカーの技術を通してより豊かな社会を目指す、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の未来を体現しています。そして、より安全、便利で、ワクワクするドライビングを提供することで、クルマがより身近で頼りになるパートナーとなることを目指していく。

 

「ニッサン IMx KURO」は、日産が独自開発した脳波測定による運転支援技術、「Brain to Vehicle(B2V)」技術も搭載しています。B2Vは、ドライバーの脳波を測定、解析することで、マニュアル運転時にも自動運転時においてもドライバーの思い通りの運転を実現することをサポートし、ドライビングプレジャーを高める。

 

日産のチーフ・パフォーマンス・オフィサーであるホセ ムニョスは、「ゼロ・エミッションのクロスオーバーコンセプトカーである『ニッサン IMx KURO』は、人とクルマのコミュニケーション、社会とクルマとの関わり方を変える『ニッサン インテリジェント モビリティ』の将来を体現しています。」と、述べた。

 

「移動する楽しさ」がさらに広がる自動運転技術の進化 ~ニッサン インテリジェント ドライビング~

「ニッサン IMx KURO」では、「プロパイロット」をさらに進化させた完全自動運転を実現しています。クルマに任せてドライブができる「プロパイロットドライブモード(PDモード)」を選択すれば、ステアリングは格納され、シートは深くリクライニングし、乗員全員がリラックスしたまま移動することができる。「マニュアルドライブモード(MDモード)」を選択すると、PDモードからシームレスに切り替わり、ドライバーの前にステアリングが現れ、シートは適切なドライビングポジションに変化する。

 

「ニッサンIMx KURO」に搭載されたB2V技術は、ドライバーの反応時間を早め、ドライバーが思い通りにより楽しく運転をできるようサポートします。日産のこのブレークスルーは、脳波測定技術を適用する研究の成果で、ドライバーが行う次の運転操作のタイミングやドライバーが持つ違和感を把握する。

 

ドライバーがステアリングを回す、アクセルペダルを踏むなどの操作をする直前に、脳の行動準備電位を検出し、ドライバーが操作を開始する前からシステムが操作を開始することで、ドライバーの反応の遅れをカバーし、ドライバーが思い通りの運転をできるようサポートする。

 

自動運転時に、脳波からドライバーの違和感を検出し、ドライバーが違和感を持たない自然な制御の自動運転にカスタマイズすることを可能にする。
日産のB2V技術は、世界で初めて、ステアリング操作などの運転操作に関連する行動準備電位のリアルタイム検出、また、ドライバーが思い描いた運転と、実際に行われている運転が違うと感じるときのエラー関連電位(Error Related Potential)を計測可能とした。また、本技術は、ドライバーがヘッドセットを着用することで計測された脳波をシステムが解析、判断し、自動運転に適用する。

 

また、マニュアル運転時には、脳波によってドライバーの意思を把握すると、ドライバーが操作を開始する0.2~0.5秒前にクルマが運転操作を開始する。このことにより、ドライバーはシステムのサポートを意識することなく、スムーズに走行することができるようになる。

 

EVならではのドライビングの楽しさと快適さを実現 ~ニッサン インテリジェント パワー~

ゼロ・エミッションコンセプトカー「ニッサン IMx KURO」は、新しいEV専用プラットフォームの高効率パッケージにより、段差の無いフラットなフロアと今までにない開放的な広いキャビンスペースを実現した。パワートレインは、高出力モーター2基を前後に搭載したツインモーター4WDを採用しており、スーパーカーである「ニッサンGT-R」よりも高い320kW/700Nmを発生する。

 

この高出力を受け止めるEV専用プラットフォームのボディやシャシー、低重心パッケージがもたらすスポーティーなハンドリングにより、クロスオーバーモデルであることを感じさせないフットワークを実現した。エネルギー密度をさらに高めた大容量バッテリーにより、一充電あたりの走行距離600km以上を可能とした。これにより、長距離ドライブにおいてもバッテリー残量を気にすることなく、スポーティーな走りで移動を楽しむことができる。静かでありながらもパワフルな動力性能をもつ「ニッサン IMx KURO」のドライビングプレジャーは、これまで誰も体験したことのないものとなるだろう。

 

 

クルマが社会インフラの一部となる ~ニッサン インテリジェント インテグレーション~

 

「ニッサン IMx KURO」はこれまで以上に社会インフラとしての価値を持つクルマになる。
例えば、自動運転で空港に向かい、到着後は無人運転で駐車場を探して駐車し、オーナーが旅から戻る日時に合わせて無人運転で迎えに来る、というようなクルマの使い方を可能にする。駐車している間は「ニッサンIMx KURO」の大容量バッテリーを活用し、従来のVehicle to Home(V2H)やVehicle to Building(V2B)だけでなく、Virtual Power Plant(VPP:仮想発電所)の一端を担い、スマートなエネルギーマネジメントに貢献する。このような新たなクルマの使い方は、「CES2017」において発表した「シームレス オートノマス モビリティ(SAM)」などのコネクテッドカー技術の進歩や、バッテリーの大容量化によって可能となった。

 

 

完全自動運転が実現した時代のEVに求められるデザイン

 

現代のクルマは、クルマの「中」と「外」を明確に区切り、乗員に安心感を与え、ドライバーが運転に集中できるように囲まれ感を重視するデザインが主となっている。しかし、完全自動運転が実現する時、クルマのデザインの考え方も今とは大きく変わるはず。「ニッサン IMx」をデザインする上でまず考えたのは、完全自動運転時代のクルマの“空間のあり方”だった。車内のプライバシーを守りながらも今まで味わったことのない開放感を享受するには、クルマの「中」と「外」を繋ぐような空間デザインが求められるようになると考えた。

 

また、EVが持つ「静かでスムーズ、パワフルでダイナミックなのに軽やか」という特徴を表現するにあたり、日本の武道に通ずる「間」から着想を得た。静かに構えて間合いを図り、相手を打つために一気に飛び出す様は、静かに佇みながらもアクセルを踏んだ瞬間にパワフルに飛び出す、EVのイメージと重なる。「ニッサン IMx」は、日本古来より受け継がれてきた「和」の感性や美意識の考えを取り入れて、「静」と「動」という、相反する表現を違和感なく取り入れた、新しいクロスオーバーEVのデザインを目指した。

 

エクステリアデザイン ~静かでスムーズ、パワフルでダイナミックなのに軽やかというEVの特徴を表現~

東京モーターショーでの公開後、日産のグローバルデザイン担当専務のアルフォンソ アルバイサ率いるデザインチームは、「ニッサン IMx」のデザインを一部変更し、新たに「ニッサン IMx KURO」を完成させた。

 

日産ブランドとしての顔を象徴するVモーショングリルや、フードからボディ後方へと流れるしなやかなキャラクターラインなど、シームレスにグリルから始まり、広いボディサイドへ繋がる面の上にレイヤー状に被せるようにデザインされた特徴的なフロントフェンダーなど、東京モーターショーにて発表した「ニッサンIMx」の特徴はそのままに、より力強く、タフで圧倒的な存在感を与えるデザインを採用した。シンプルなグリルは、フードと相まって、その立体感をさらに強調し、ホイールとトリムのブラック仕上げに合わせて、ボディカラーをパールホワイトから深みのある「ダークスモーキーグレー」に変更していていく。

 

「東京モーターショーが終わった後も、私たちデザインチームは『ニッサン IMx』の可能性について考察を続けました。細部やアクセント、カラーなどに変更を加えることで、『IMx』のSUVらしさを更に引き出せないかと考えました。その結果、部分的な変更でありながらも、クルマとして全く異なるパーソナリティを持った『ニッサン IMx KURO』を創り上げることが出来ました。私たちは新しいIMxの象徴として名前に『KURO』を付けくわえています」とアルフォンソ アルバイサは述べた。

 

インテリアデザイン ~最新の技術を用い、開放的で落ち着きを感じられる、シンプルなデザイン

「ニッサン IMx KURO」の室内は、伝統的な日本家屋の空間構成に通じる、開放的な建物の中のような雰囲気を演出している。パノラミックディスプレイには車外の映像が映し出され、木目調のインストルメントパネルやドアトリムの中には、“障子”のように「外」の気配をそれとなく感じることができるディスプレイが組み込まれている。また、浮遊感を演出しているシートに描かれた片流れの模様は、最新のレーザーカッターで、組木のようなパターンのヘッドレストは、3Dプリンターで成形されたフレームとクッション性のあるシリコンの組み合わせにより作られるなど、様々な先進技術を駆使している。

 

更に、車室内に配置された様々な機能を持つカメラを通し、AIがドライバーのジェスチャーや視線からその意図を判断し、ディスプレイ上のコンテンツを自在に操る。これらのインターフェイスにより直観的なコントロールが可能となるため、物理的なスイッチは最小限にすることができた。「ニッサン IMx KURO」の居心地の良いシンプルな空間のインテリアは、これらの最新技術があったからこそ実現できた。

 

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