走行テストは120万km。新型「DEFENDER」の開発は最終段階へ

2019.5.21

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ランドローバーは、2019年後半の新型「DEFENDER」ワールドプレミアを控え、ブランドが誕生してから71周年となる4月30日の「World Land Rover Day」に、最終フィールドテストの計画を発表した。
 
フィールドテストは、アフリカ野生動物保護組織「Tusk Trust(タスク・トラスト)」協力のもと、ケニアで実施予定。
 
ランドローバーと「Tusk Trust」との15年におよぶパートナーシップの一環として、ユニークなカモフラージュを施した新型「DEFENDER」のプロトタイプ使用し、14,000ヘクタールにおよぶケニアのボラナ野生保護区の過酷な地形で、重量物の牽引や渡河走行、資材の運搬など一連の実地テストが行われる。
 
ワールドプレミアまでに、新型「DEFENDER」には地球上で最も過酷といわれる環境下で、45,000項目ものテストを実施。その舞台は、50度の高温にもなる砂漠からマイナス40度の北極圏、米国コロラド州ロッキー山脈の1万フィートという環境にまで至るという。
 
ジャガー・ランドローバーのプロダクト・エンジニアリング担当エグゼクティブ・ディレクターである、ニック・ロジャースは次のように述べている。
 
「広範囲におよぶシミュレーションやリグテストに加え、あらゆる地形や極限の気候条件下で新型『DEFENDER』を120万km走行させ、ランドローバー史上最もタフで走破能力に長けたモデルを目指して開発に取り組んでいます。このたび『Tusk Trust』のサポートにより、ケニアのボロナ野生保護区で貴重なフィールドテストの機会を得ることができました。ランドローバーのエンジニアたちは、この最終テストで新型『DEFENDER』が開発目標を達成していると確信することができるでしょう」
 
ドイツのニュルブルクリンクでのダイナミクス走行に加え、英国イーストナーの泥地や米国ユタ州モアブの険しい岩場、ドバイの砂丘などあらゆる地形で実地テストをした新型「DEFENDER」は、他に類を見ない多岐にわたる走破能力と、新たなレベルの快適性、ドライバビリティーを備えることになる。
 
新型「DEFENDER」は、世界屈指のデザイン、エンジニアリング、テスト施設を有する英国ゲイドンで開発を行なっているが、生産は、ランドローバーがスロバキア共和国のニトラ市に開設した最新の製造工場が新たな拠点となる予定。