【イベントレポート】20th JOAフェスティバル

2015.5.21

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joa20th_エクストリーム1

◆開催日:5月16日(土)/17日(日)
◆主催:JAFEA東日本
◆開催場所:下館オフロードコース(茨城県)
◆お問い合わせURL:http://www.jafea.com/
◆レポート:水島 仁 

joafes_マッドドラッグ20周年を迎えた記念大会は、久しぶりの二日間で開催

イベント初日正午。ゲートがオープンすると、カスタマイズされた四駆が続々とキャンプサイトへ流れ込んで来た。まずは寝床を確保と言わんばかりだが、いまだ会場前の道路では、受付を待つ四駆が延々と列を作っているのだった。

 

昨年も、一昨年もキャンプサイトは解放されていたため、夜を会場で過ごしイベントの朝を迎えていたが、今年は少し趣が異なった。20回を記念し、二日間にわたりイベントメニューが組まれたのだ。

 

一日目のメインレースはJOAフェスティバル伝統のレース「マッドドラッグ」。用意された二本のコースをどちらが先にゴールするか、勝ち抜き戦で順位を決 するレースだ。途中水が張られたコースを、豪快な水しぶきとともに駆け抜ける。レースが進んで行くにつれ、クルマに付着する泥の量は増え、ボディーの色が 徐々に認識しづらくなって来た。

 

決勝レースを迎える頃には、すっかりと陽が落ち、夕闇に包まれ始めた。スタート地点こそ照明がコースを映し出しているが、ゴール地点に光は及ばない。そこ で急遽エントラント達の四駆が前照灯を点灯し、コースはスタートからゴールまで明るく照らし出された。JOAフェスティバルが本栖ハイランド(山梨県)で 行われていた頃を、まさに思い起こさせてくれるワンシーンだった。

 

各クラスの順位が決定し選手達がキャンプサイトへ戻る頃、下館オフロードによる恒例の花火大会が、JOAフェスティバル20回目の誕生日の演出に一役買っ てくれた。盛大な花火が終わり、再び静寂と闇に包まれたテントサイトでは、ランタンの灯火がいつまでも、参加者達の顔を赤く照らし出しているのだっ た…。

 

joa20th_エクストリーム2ハスラーからサバーバンまでが参加「エクストリームレース」

イベント二日目。入場ゲートにはこの日から参加のクルマが、列を作っていた。クルマの駐車スペースが追いつかない様子。二日間の来場台数は500台、約1,300人がJOAフェスティバルに参加したのだ。

 

さて、二日目のメインメニューは「エクストリームレース」だ。スタートからダートを経て、マッディなモーグル、ヒルクライム&ダウンそしてロックセクション、ゴールというコース設定。

 

コースがあらゆるセクションを織り交ぜた”総合格闘技”なら、クラスは全車両同一という”無差別”級のみでの戦いだ。ジムニーやランクル、ラングラーと いったリアルオフローダー勢に”待った”をかけるべく、ハスラーやデリカ、サバーバンといった四駆たちの元気な走りが、ギャラリーたちの興味をかき立てて いた。

 

最後に待ち受けたロックセクションも見応えがあったが、エントラントを苦しめ、ギャラリーの視線を釘付けにしたのはモーグルセクションだった。長時間にわたりレースが行われていたため、路面が掘り起こされてしまい、選手達の行く手を阻んだ。

 

MCを努めていた成川JOA会長のアナウンスにもあったが、「サバーバンやデリカ、ハスラーなどで参加してくれたことに対して、心から拍手を送りたい!」の気持ちは、ギャラリーもまた同じだった。会場からは、健闘を称える拍手がいつもより長く続いていた。

 

20周年記念イベントは、活気に包まれた大会となった。ランクルやラングラー、ジムニーをカスタマイズしたリアルオフローダーに加え、現行車種が参加し、 彼ら同様にトライする姿は印象的だった。そしてもう一つ。走り慣れた参加者だけでなく、オフロードビギナーの参加や、20代前半と思える若者が会場内では 多く見受けられた。

 

富士山の麓で誕生した「JOAフェスティバル」は、場所や開催形態、カタチこそ変わったが、20年の歴史は確実に、次世代へと受け継がれている。若い息吹きの台頭。これが、20回記念大会を取材した私の率直な感想だ。

 joa20th_キャンプ

参加者達のテントで埋め尽くされたキャンプサイト。20時頃からは恒例の花火大会が開催された。愛車を脇に据え、仲間や家族とオープンエアーの宴は、実に心地良さそうだった。

 

 joa20th_ブース

四駆ショップ&メーカーによるブース村はご覧通り。思わず見入ってしまうような迫力のデモカーをはじめ、オリジナルパーツ、掘り出し物etc. ブース巡りもまた、イベントの楽しみのひとつだ。ちなみに弊社も出展(写真:左下)。「お陰様で多くの参加者と話しする機会を得ることが出来ました。あり がとうございました!」

 

joa20th_塙

塙選手による同乗体験走行が、二日間にわたり行われた。幸運にも助手席に座った参加者達は、トップドライバーの速度域の違いを肌で体感した様子。皆「スゴい!!」と驚きと満足気の表情を浮かべマシンから降りて来た。

 

joa20th_閉会式&表彰

閉会式では二日間にわたって行われた競技「マッドドラッグレース(イベント初日)」とエクストリームレース(二日目)」の表彰式が行われた。
「上位入賞の皆さん、おめでとうございます!」

 

joa20th_成川社長JAFEA新会長:成川氏

「たくさんの方々にご来場頂きましたこと、心より感謝申し上げます。20周年を迎えたJOAフェスティバルは、久しぶりに二日間にて開催致しましたが、活気に満ちた大会となりました。私たち四駆業界も、ヨンクを盛り上げて参りますので、これからも宜しくお願い致します」とイベントを締めくくった。