【紹介】TOYOTA LAND CRUISER 300
2021.9.10
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トヨタ
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新開発V6ツインターボ発進!
14年振りのフルモデルチェンジ
非常事態宣言最中の8月2日、トヨタ・ランドクルーザーの最高峰300系が発売された。先代200系の国内デビューが2007年9月だから、実に14年振りのフルモデルチェンジである。
古くからの4×4ファンが “ランクル” という名からイメージするワークホースとしての役割は、とうの昔にランクル70系に譲り、ラグジュアリーな高級SUV路線をひた走るランクル・ステーションワゴンだが、今回はあらゆる意味でさらにその高級化に磨きがかかっている。
とは言え、今回の300系も先代の200系と同様、伝統的なラダーフレーム構造やサス形式を踏襲し、先進技術を駆使しつつオフロードを如何に快適、安全、確実に走れるかを追求したクロカン4×4として堂々のデビューを果たしたのだ。
200系と同じく全車ワゴン(3ナンバー)登録のラインナップは、3.5リッターV6ツインターボを積むガソリン車と、3.3リッター V6ツインターボを積むディーゼル車が用意され、ガソリン車には5グレード、ディーゼル車には2グレードが設定された。
国内でのディーゼル車設定は、100系バン以来なのでこれも14年振りの復活ということになる。しかも最高出力227kW(309PS)/最大トルク700Nm(71.4kgm)を発揮するV6ツインターボ搭載ということで、そのパワー&トルクはケタ違いだ。
ガソリン車に至っては、先代200系に搭載されていた4.6リッターV8より排気量で1リッター以上スケールダウンしながらも、ツインターボ採用で305kW(415PS)/650Nm(66.3kgm)を叩き出す強心臓が与えられたモンスターである。
このエンジンだけでも期待は大きく膨らむが、この他にも、新開発のプラットフォーム採用に加え、フード、ルーフ、全ドアパネルのアルミ化等による大幅な軽量化、サスペンションの改良、そしてオフロード走行サポート機構のさらなる進化など、注目点満載だ。
というわけで、次回は街中やワインディング、ハイウェイ等、オンロード走行を中心としたインプレッションをお届けする予定なので乞うご期待!
“ワークホース” の役割は血を分けた兄弟に譲ったとしても、そこは「世界のランドクルーザー」の最高峰モデルである。その名に恥じないパフォーマンスとポテンシャルに期待しつつ、試乗に臨みたい。
(文章:内藤知己)