【4x4MAGAZINE 44周年企画】開発力とユーザー本意なモノ創り『モーターファームの魅力に迫る』

2021.12.2

    • パーツ
    • スズキ

開発者としての姿勢

新たな製品を次々と世に送り出すモーターファーム。
同社の製品には、“今” を取り入れた洗練性と確かな走りを可能にする機能性が同居する。
キャンプや釣り、カヌーそしてウィンタースポーツ…。
アナタが思い描くジムニーライフを、モータファームが叶えてくれる!


 

次々と製品化する開発力とユーザー本意な商品の数々
貴方が思い描く、充実のジムニーライフを創造したい

ジムニーの一大パーツサプライヤーとして、その存在感を増すモーターファーム(大阪府松原市)。パーツのインプレッションやツーリング…の取材のため、同社を毎月のように訪れさせて頂いているが、2〜3ヶ月も経過すると、装着されたパーツの違いから前回の撮影車両とは異なる車両!? と、つい錯覚してしまう。その開発力には、いつものことながら驚かされる。
 
橋を渡っているジムニーJB74(写真:上)も変化が加えられ、私たち取材陣の目を楽しませてくれた一台だ。
 
“オシャレな普段履きジムニー” をテーマに掲げるJB74は、同社オリジナルとなるパーツが至るところに装着されている。ルーフキャリアをはじめ、スチール製前後バンパーやマフラーはいずれも間もなくリリースという、開発最終段階となる製品。さらに、14段階の角度調整が可能なアームレストや最小限のスペースで収納できるようデザインされたヘッドレストホルダー等は、リリース間もない商品だ。
 
さらに、2インチアップサスペンション(キット)をはじめ、ホイールやランプ類、そして黒木目調のハンドルスイッチガーニッシュやステアリングフレームガーニッシュ…、とてもこの頁では収まりきれないほどのパーツも、もちろんすべて同社オリジナル品。年明けに完成するカタログが年々ページ増を重ね、今やちょっとした専門誌並みのボリュームになったことも頷ける。
 
続々と商品がリリースされることに、次は? と期待を寄せてしまうが、いずれもコストパーフォーマンスの高さに秀でていることも、同社の大きな魅力のひとつ。広大な本社倉庫には、同一製品を収納した箱が天井に届かんばかり積み上げられていることもあるが、これを見ていると、製造ロットを増やすことで製品単価を下げたいという、同社の企業努力が見えてくる。
 
ところで、ジャングルグリーンのジムニーだが、サスペンションには30mmアップコイルとロングバンプストッパーが装着されている。若干のストロークで、ホーシングにバンプストッパーが当たってしまう設定なのだが、これはキャンバーでの安定性とモーグル等でタイヤにしっかりとトラクションを伝えるためという。いずれレースの世界でも、JB64やJB74が主流になるであろう時代に向けた試金石。レースで勝つためのパーツ開発にも、着手したようだ。
 
この “レースに向けたジムニー” という発想もモーターファームらしい。何故なら、社長をはじめ工場長、広報スタッフ…が、サーキットやトライアルレースに参戦する現役の選手であるからだ。いずれ、走りの中から生まれ育まれた製品もまた、私たちの目の前に現れることだろう。
 
圧倒的な開発力、秀でたコストパフォーマンスを可能とするための企業姿勢、そして走りのスパイスが加えられたちょっぴり小粋な製品の数々。これらを念頭に置きながら、同社の公式サイトやオリジナルカタログに目を通して頂き、アナタらしい愛車に仕上げて欲しい。そして「くれぐれも、寝不足にはご注意を!」と、ひと言添えておきたい。
(文章:水島 仁/写真:内藤正美)

 

「日常の足をオシャレに!」がテーマ

2インチアップサスペンションを装着したJB74は、日常の足として、またアウトドアアクティビティーを楽しむための快適なトランポ仕様を具現化した。今夏の撮影では、ホイールにプラスαという具合だったが…、オリジナルパーツを全身に纏った堂々たるデモカーになっていた。

 

スチール曲げバンパーJB74
:25,080円(税込)
スキッドプレート:13,860円(税込)

JB64やJB74用バンパーに使用される素材は、これまで樹脂が多かったが、同社からも間もなく堅牢なJB74専用スチール製バンパーがリリースされる。オーバーフェンダーに向うラインには曲げ加工が施されスマートさを演出。

 

スチールストレートバンパーJB74
ビルトインテールタイプ
:19,800円(税込)

スチール製リアバンパーと両端に取り付けられた「コンビネーションテールライト(¥7,623/税込)」の組み合わせは、ジムニーがJAだった時代を偲ばせる。角張ったボディーには、やはりこのデザインがよく似合う。

 

FARM 2インチアップコイル:¥20,790/台

街乗りのみならず、キャンプや釣りといったアウトドアアクティビティーの足として、十分なポテンシャルを持つ。走りの完成度を求めるなら、このコイルをベースにした同社のサスペンションキット(前後ラテラル/ショック/アーム他)を、オススメしたい。

 

FARM エキゾーストシステム
OFF-ROAD LEGALIZE:開発中

オフロード走行時における岩や障害物からヒットがしにくくなるよう設計。全領域にわたりトルクとバランスを向上させたオフロード仕様のオリジナルマフラーは、JB74専用設計。心地良い存在感のあるサウンドを奏でる。

 

ヘッドレストホルダー:¥6,600

シートがフラットになるジムニーJB64 & JB74だが、ヘッドレストの置き場には困ってしまう…。そんな声に応えるべく同社からもリリースされたのだが、このホルダー。薄いうえに十分な強度を誇る。室内の狭いジムニーで車中泊を行うユーザーの必携品だ。

 

調整式アームレスト
運転席/助手席用:各¥15,950/個

14段階の角度調整が可能な「アームレスト」。休日は愛車ジムニーでロングドライブ!といったユーザーは、ぜひご検討を。ちなみに、シートをフラットに倒す際には、もちろんアームレストもフラットになる。

 

ホイール SONORAN:¥24,200/本

ソノラ砂漠(Sonoran Desert)がネーミングの由来というアルミホイールは同社オリジナル。1960年代の古き良きアメリカの荒野を駆る4×4をイメージしたという。カラーは、マットブラックもあり。センターキャップ付属。6.0J×16 5H 139.7 INSET-5。

 

オフロードレースを想定、セッティングの真っ最中という一台

フルモデルチェンジしたジムニーがデビューすると、JB64用パーツ開発にいち早く着手。数々の製品をリリースしてきた同社だが、用意されたパーツリストには、「開発中」と記された製品も散見された。「オフロードレースで活躍するためのジムニー」の開発にも着手するという。

 

スチール曲げバンパーJB64
:25,080円(税込)
スキッドプレート ハイテン鋼
ブラック:13,860円(税込)

リアルオフローダーを目指すなら、対地アングルの向上と頑強さを追求したガードを装着したい。さらに2本バーLED内蔵グリル(¥27,500)と相まって、フェイスに力強さを与えている。

 

スチールストレートバンパーJB64
ビルトインテールタイプ
:19,800円(税込)

抜群の強度のバンパーには、「トリチューブLEDテールランプ(ブラックRチューブ):¥29,700」を取り付け。マフラーもオフロード仕様の「エキゾーストシステム OFF-ROAD LEGALIZE for JB64:¥64,790」をチョイス。

 

FARM 30mmアップコイル:¥20,790/台

オフロードレースに勝つためのクルマをテーマにしたJB64の脚まわりには、キャンバー等での車両安定性を考慮し30mmアップコイルを装着。さらにロングバンプストッパー(ハード×ハード:¥17,160/台)は、トラクションを得るために採用する。

 

ルーフキャリア アルミ製 LED付き:¥54,780

荷室が狭いジムニーでキャンプや釣り、カヌーといったアウトドアアクティビティーを愉しむなら、ルーフキャリアは装着したい。スチール製かと見紛うが、材質はアルミ製。風防対策も考慮されたデザインとなっている。

 

ホイール FARM D10:¥20,900/本

DAYTONA(デイトナ)というスチールホイールのデザインがモチーフとなったFARM D10。アルファベットの “D” が10個並んだその容姿から、ネーミングされた。カラーはマットブラック、アルミ製。5.5J×16 5H 139.7 INSET-25。
※文中の価格はすべて税込。

 

撮影地:砥峰高原(兵庫県神河町)

モーターファーム公式サイト

https://www.motor-farm.com/