サーキットの名手が手がける ノマド・オールラウンダー 〜RainbowAuto

2026.3.2

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    • スズキ

ジムニーでサーキットを駆け抜ける、
しかもスポーティカーに勝るとも劣らないタイムを叩き出しながら……。
そんな夢のような走りを現実にしているのが、
「レインボーオート」のチューニング&カスタムだ。
そしてそのノウハウは今、ファミリー志向の強いジムニーノマドにも注がれている!

ローダウンのノウハウをリフトアップにも生かす

レインボーオートのノウハウがノマドに注ぎ込まれた……と言っても、今回はノマドをサーキット仕様に仕立てた、というわけではない。JB64や74といったショート3ドアモデルに比べファミリー志向が強く、日常使いやアウトドア・トランスポーターといったユーザーが多いノマドだけに、そういったポテンシャルをさらにグレードアップしよう、というのが、レインボーオートのノマドに対するアプローチなのだ。
 
ただ、もちろんサーキットで鍛えられた持ち味は、徹底的に生かされている。ポイントはサスペンションで、なんとレインボーオート初のリフトアップ仕様となっている。
 
「これまでサーキットを走るためのローダウン・サスペンションをメインに取り扱ってきましたが、ノマドはもっとオールラウンドな性能……街乗りですとか、キャンプ&アウトドアですとか、そういった乗られ方が多いので、今回はリフトアップという選択をしました」。
 
レインボーオート代表の横尾剛史さんはそう語る。具体的な手法は、コイルスペーサーによる30㎜アップと、オリジナル・ショックアブソーバーの組み合わせ。近年のジムニー、とくにJB64やJB & JC74ユーザーは極端なカスタムを避け“ディーラーにそのまま入庫させたい”という方が多いのだとか。つまり車検にも問題ない“30㎜アップ”に設定したわけだ。
 
「コイルスペーサーというとネガなイメージを持つ方もいるかもしれませんが、現行ジムニーシリーズのコイルスプリングは品質がとても高く、この性質を捨ててしまうのはもったいない。また当社のコイルスペーサーはウレタン製なので、異音も出にくいし、当たりがソフトで乗り心地にもいい影響があります。おまけに腐食しにくく、きっちり狙ったリフト量に決められるのもメリットですね」。
 
そして組み合わせるショックアブソーバーは『ガーランド・スポーツダンパー』。ローダウンサスペンションですでに高い評価を得ている「コンクエストダンパー」の、いわばリフトアップ対応タイプで、全長は0~30㎜の調整式、つまりノーマルの車高から30㎜リフトアップまで対応する。高圧モノチューブ式で減衰力は前後用とも20段可変式だ。
 
「このショックアブソーバーはメンテナンスも可能ですし、減衰力の変更もOK。一生モノで使えるのもいいところです!」
 

他にはない“17インチ”でタイヤの選択肢が増える

ジムニーノマド用にセットアップされたサスペンションには他、前後に『フォーミュラー・ラテラルロッド』を装着、またフロントアームにはキャスター補正とハンドリング向上を兼ねた偏芯タイプの強化ウレタンブッシュも備えられている。
 
「強化ウレタンブッシュはリア用も用意しています。もちろん偏芯タイプではありませんが、リアに追加することで直進性が向上するし、挙動もリニアになってきますよ」。
 
このあたりのセッティングは横尾代表がサーキットで培ってきたノウハウそのもの、といった感じだ。
 
そしてもう一つ、レインボーオートがこだわったのがホイールの選択だ。装着された『レコードブレーカー』は、日本のトップブランド“エンケイ”との共同開発によるもの。
「サイズは7.0J×17(+5)、ノマドやシエラにフィットするものです」。
 
横尾代表によると、74系ジムニーの場合、16インチよりも17インチのほうが、タイヤを選択する幅がグッと増えるのだという。
 
「Jeepラングラー・ルビコンの純正サイズが255/75R17なんですが、ちょっと車高を上げたシエラに、それがスポッと履けてしまったんです。それで、これからは17インチだ! と。よくよく考えたらオールテレーンもマッドテレーンも、今やタイヤメーカーは17インチを充実させているんですよ」。
 
しかし、いざ、ジムニー系に17インチホイールを履かせようとしても、ジャストサイズを探すことができなかった。
 
「ならばオリジナルで造ってしまえ、ということで、この『レコードブレーカー』をリリースしたんです」。
 
その名から分かるとおり、狙いはサーキットで記録を出すこと。しかしもちろん、そこで高いパフォーマンスを発揮するホイールならば、一般ユースには何の問題もない。いや、オーバークオリティなドライバビリティを約束してくれることだろう。
 
「リアのブレーキにも注目してください。ドラムブレーキのカバーを『アルフィンドラム』に交換しています。これは“ハヤシレーシング”さんとの共同開発で、もちろんクーリング性を強化して安定したブレーキングを確保しますし、スチール製からアルミ製にしたことで重量を40%も軽くできるんです。バネ下重量の軽量化、ということで、クルマの挙動を機敏なものにしてくれるんです」。
 

スープアップ系はコンピュータ解析を待って

サスペンションなどシャシー系のカスタムで、普段乗りの快適さ、アウトドア・トランスポーターとしての機動力をアップした、レインボーオートのジムニーノマド。では、エンジン・スープアップ系はどうだろう?
 
「スープアップでは、当社ではコンピュータチューンをメインに行っていて、吸排気系パーツなどは他社のものをいろいろ使ってアレンジしていているんですが、5型になったJB64 & 74はそれまでとコンピュータが違うモノになっているし、ノマドについても1型ノマドは解析を完了していますが、今後登場する2型ノマドについては、これから解析するといったところです。これがなかなかハードルが高そうなのですが、なんとか、一日でも早くユーザーの皆さんに、ご提供できればと思っていますので、今しばらくお待ちください!」。
 
ちなみに、今回のリフトアップしたノマドでも、サーキットは走れますか?
 
「もちろんです! 当社では年に1回、11月に地元・千葉県の茂原サーキットでジムニーたちの走行会を行ったり、いろいろなサーキットに出向いてタイムアタックなどを行っていますが、実はサーキット走行って、そんなに敷居の高いものではないんです。ローダウンでもノーマルでも、リフトアップ車でもOKなので、ぜひ参加してみてください!」
(文:高坂義信/写真:水島 仁)

 

リフトアップ量は30mm

エクステリアの構成はシンプルそのもの。リフトアップ量はわずか30㎜だが、大径タイヤの装着もあって、車体はかなり大きく見える。ルーフラックなど重量物を装備するユーザーも多いだけに、減衰力可変式のショックアブソーバーは欲しいところ。

 

レインボーオート初…!

今回ノマドに装着されていたのは、レインボーオート初のリフトアップサスペンション。30㎜アップのウレタン製コイルスペーサーに、全長調整式の『ガーランド・スポーツダンパー』をメインにセットアップする。ほか、前後に『フォーミュラー・ラテラルロッド』、強化ウレタンブッシュなども用意している。

 

全長調整式スポーツダンパー

全長調整式のスポーツダンパーは、ノーマル車高から30㎜アップに合わせて長さを調整可能。実装時も専用の工具で比較的簡単に長さを変えることができる。さらに減衰力も20段、調整可能。荷物の積載や乗車人数などが変わるノマドにとっては必須の機能といえるだろう。

 

走りが大きく変わる!

コイルスペーサー、ショックアブソーバー、ラテラルロッド、アームブッシュの変更と、比較的イージーなメニューながら、走りを大きく変えてくれるレインボーオートのセットアップ。もちろん車検もOKなので、ディーラーへの出入りも安心なのだ。

 

エンケイとコラボ! オリジナルホイール『レコードブレーカー』

オリジナルホイール『レコードブレーカー』はジムニー用には珍しい17インチ。シャープなデザインの9本スポークで軽量化も実現、カラーはマットブラックとマットブロンズの2色を揃える。タイヤは225/65R17。一般的な225/70R16と同じ外径で、ノーマル車高でも履けるサイズだ。

 

アルフィンドラムで軽量化

リアブレーキのドラムカバーは『アルフィンドラム』に変更されていた。
放熱性をアップしてブレーキの安定した効きをキープするだけでなく、ドラムカバー自体の軽量化によりバネ下重量も軽量化。慣性モーメントを減らし、挙動に好影響を与えてくれる。

 

 

ボンネットも軽量化

エクステリアで唯一、カスタマイズしていたのは、ドライカーボン・ボンネットへの変更。社外品だが、こちらも軽量化を果たしている。

 

 

 

 

 

レカロSR-Gシートに換装

シートは運転席のみ、セミバケット式の『レカロSR-G』に変更。シートの変更は腰痛持ちの横尾代表のマストなメニューだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルステッカー

昨年末にご長男が誕生したという横尾代表。うれしさのあまり、作ってしまったのがこれ、ローダウン・ジムニーをあしらった“BABY IN CAR”のステッカーだ。

 

 

 

 

レインボーオート公式サイト

https://rainbow-auto.jp