ジムニーへの比類なきコダワリ
2011.7.12
-
-
インタビュー
-
スズキ
-
ジムニーと出会ったきっかけは何ですか?
「免許を取って、最初に所有した車が昭和58年式のジムニーSJ40でした。
子供の頃、叔父がランクル40の助手席に乗せてくれて、クルマを買うなら四駆! と決めていましたが、ランクルは高くて手が出なかった。最初は資金力の問題で、ジムニーしか買えなかった…というのが本音ですね。
でもSJ40で走り、その整備やカスタムを自分でやるようになって、ジムニーというクルマの奥深さが段々と見えてきたんです。当時から決して新しいクルマではありませんでしたが、オフロードでは最新の四駆にも全く負けていませんでした。
その後、SJ30やJA11でトライアル競技やダートレースに出るようになったのですが、エンジン以外の機関を全部壊したんですよ。壊しては直し、直しては壊し、その繰り返しでした」。
その時の経験が、イメージオンとして開業する時に役立った?
「まさにそうですね。今までの経験を活かして人にアドバイスしながら、自分自身も楽しめるクルマはジムニーしかない、と思ったんです。
でも当時、ジムニー専門店を始める、という話を周囲の人たちにした時には、全員に反対されました。当時、中部地区にジムニー専門店はほとんどなく、新たに 始めたショップも成功していなかったんです。失敗する、と分かっている事業をなぜ始めるのか、と不思議に思ったんでしょうね。
ただ、自分の中には”必ず上手くいく”というビジョンがありました。カスタムもするし、オリジナルパーツも作るし、新車や中古車も販売する…そうしたワンストップ型のスタイルなら、絶対に成功する、という確信があったんです。
ジムニーについての知識なら決して他に負けない自信がありましたし、一万円の買い物に悩むユーザーの気持ちが理解できる…いちジムニー乗りだった頃の経験が無駄にならないと思いました」。
他の四駆に乗ってみよう、とは一切思わなかったのですか?
「ほんの短い期間、ランクルにも乗ったことがありましたが、あの優雅にクロカンする雰囲気…逆にいうと自分の車重に負けてしまう走りに馴染めませんでした。
ジムニーで両手両足をガチャガチャ動かしながら、必死に走る方が自分の性に合っていたんですね。ジムニーの長所はなんと言っても軽さ。カスタムでも、その長所をスポイルしないように心掛けています」。
現在のJB23については?
「JB23が発売された当時、業界からは、”あんなのジムニーじゃない”という意見が出たじゃないですか。でも私は、とにかく乗って、遊んでみようと思い ました。すると、今までのジムニーに負けず劣らず楽しめた。今でも敢えて1型をベースとしたデモカーを所有していて、ある実験をしているんです。それは” 最低限のカスタムで、どこまでクロカンできるか?”というもの。これが結構、遊べるんですよ。走破性は高いし、車重が軽いから壊れない、長く乗れる… そんな四駆って、他にないですよね」。
イメージオンでは一般整備、カスタム、新車中古車販売のほか、独創性溢れるオリジナルパーツも多数リリース。クルマの購入から遊びまでカーライフをトータルにサポートしてくれる
子供が描いたラクガキをスキャンし、ステッカーに! こうした楽しいアイデアがイメージオンらしいところ