「アウトドアガイドのソロキャンプ」 〜オフロードサービスタニグチ

2022.8.31

    • キャンプ
    • スズキ

道具、料理、そして技、そのすべてに魅せられた

大学時代、探検部に所属していたオフロードサービスタニグチ代表 谷口 武氏。
卒業後は、迷うことなくアウトドアガイドの道へ。
そんな谷口氏が、オフロードサービスタニグチの代表に就任すると
これまでの豊かな経験をフィードバックすべく
同社では、アウトドアギアをも取り扱うこととなった。
大自然と接することに魅せられ、そして今なお愉しむ、そんな漢に迫る。

自然と戯れることがライフワーク、そんな漢のソロキャンプを見てみたい

4x4MAGAZINEに身を置く私(筆者)は、その職業柄、キャンプやカヌーの経験を持つ。こう記すと聞こえは良いが、いずれも10年のブランクで、すべてが真似事レベル。そんな私だが、自然の中で取材をする傍ら、つねに思うことがあった。それは、もう一度自然と戯れてみたいということだった。
 
そんな思いを抱き続けていたときに、「カヌーしませんか!」と誘いの声を投げかけてくれたのが、オフロードサービスタニグチ代表の谷口 武氏だった。
 
大学では、体育会系探検部に所属していた武氏は、卒業後、岐阜県でアウトドアインストラクターの職に就いていた。しかし、父 守史氏が病床に伏したことが転機となり、2015年3月、オフロードサービスタニグチへ入ることとなる。
 
取締役に就任して迎えた2018年7月、ジムニーは20年ぶりのフルモデルチェンジへ。新体制下、武氏は現場を取りまとめることとなったのだが、次第にパーツが製品化されるにつれ、「アウトドアアクティビティーの相棒としてのジムニー」をテーマに掲げ、アウトドアフィールドからの提案が多くなっていった。そして、もう一度、私をカヌーに乗せてくれたのは、そんな最中のことだった。
 
以来、業界関係者とともに年に数回だが、素人の私は川下りを楽しませて頂いている。そんな私のカヌーの師が、この谷口 武氏だ。氏のパドルさばきは、まるで草野球選手から見たプロ野球選手のようだが、そんな華麗な姿を見ていると、アウトドアガイド(インストラクター)としての武氏を見たい、という思いが強まっていった。「他のアクティビティーも、カヌーと同じように華麗であるに違いない…」と思えたからだ。
 
その最たるものが、ソロキャンプだった…。
 

 

アウトドアのプロによるタニグチのイベントが、今から待ち遠しい

タニグチジムニーに積載されたキャンプ道具は、いずれも軽量かつ小振りだ。学生時代から使っている道具もあれば、数年前から扱うようになったタニグチがおススメするギアが整然と並ぶ。
 
キャンプ地へ到着すると道具は降ろされ、サイトは武氏ひとりで設営されていくのだが、時折解説を交えながらのタープやロープワーク、焚き火…の手さばきは、まったくの自然体で、まるで流れるかのよう。取材であることを忘れ、つい魅入ってしまう。
 
これほどのものだったとは!
これが、谷口 武氏のソロキャンプを取材させて頂いた、私の率直な感想だった。
 
「せっかくジムニーを選んだのだから、タニグチを訪れてくれるお客様に、今度は自然との愉しみ方もガイドしたい」。そんな言葉が、火に照らされた武氏の口からポツリと漏れてきた。そして「近いうちに、アウトドアイベントもやってみたいんです!」と、胸の内を語ってくれた。
 
タニグチのパーツはジムニーライフに走る喜びを与えてくれるが、武氏の “アウトドアガイド” によるキャンプや様々なアクティビティーの手ほどきは、人生を豊かにしてくれるに違いない。そう心から思っているからこそ「アウトドアイベントを通して、その愉しみ方を広めていただけること」を、私は切に願っている。
(文章:水島 仁/写真・動画:内藤正美)
 

SOLVE ACE60を装着するタニグチのデモカー

車高が約60mmアップする、タニグチオリジナル「SOLVE ACE60」サスペンションキットは、よりオフロード走破性を高めたいユーザーにオススメだ。
同社ではこの他、普段履き仕様の「SOLVE ACE20」(20mmアップ)とオンからオフロードまでオールラウンダーを謳う「SOLVE ACE40」(40mmアップ)をラインナップする。

SOLVE ACE60サスペンションキット:¥209,440/セット
SOLVE ACE60コイルスプリング:¥48,400/台
14段調整式ショックA14X:¥19,800/本

 

タープをひとりで設営、お見事!

タープをひとりで立てる方法を、以前耳にしたことはあったが、実際に実演を見たのは今回が初めてだった。その様は、まるで流れるかのよう。取材を忘れ、すっかり魅入ってしまった。
 

ロープワークの解説を聞いているだけでも楽しい

タープをひとりで立てていく傍らで、時折、テントサイトの設営について解説を加えてくれた谷口代表。写真のロープワークもまた、説明を織り交ぜながら華麗に披露してくれた。
ちなみに、この日使ったロープワークは、エイトノット(写真左)とトラッカーズヒッチ(写真右)。「他のロープワークも見てみたかった…」。
 

谷口代表の頼れる相棒

大学時代は、探検部に所属していた谷口代表。ラフティングやカヤック、ケービング、登山…。厳しい自然環境下に身を置く機会の多かった谷口氏だが、このムーンライトテントは、学生時代から愛用している道具のひとつだ。20年苦楽をともにしたテントは、今なお現役。深い愛着が伝わってくる。
 

本格的な料理の数々に、舌鼓を打つ!

食へも高い関心を持つ谷口代表。食べることのみならず、調理することも好きというだけあって、実に手際が良くメニューもまた本格的だった。
今宵のメイン料理となったローストビーフ(写真①)は、焼き加減が絶妙だった。サイドメニューのひとつバーニャカウダのディップをここで作ってしまうことには驚かされた。(写真②)。オリーブオイルを収める容器には、薫りづけの自家製ローズマリーが入ったコダワリようで(写真③)、メニューには、さらに薫製も加わった(写真⑤)。「本格的な料理を振る舞って頂き、ありがとうございました!」(写真④)。

 

アウトドアで活躍、オシャレなデザインもGood!

水を保管・携行する水用ホワイトコンテナは、回転させることができ実用的(写真右)だ。
一方、ホワイトコンテナ奥のオレンジコンテナは、牽引ロープをはじめとするレスキュー&応急用品を収納するのに使用したい。容量はいずれも2ガロン(7.57ℓ)、サイズは336.55×450.85×76.2mm。固定用のパックマウントは別売。

Rotopax ホワイトコンテナ 2ガロン(セルフベントノズル付):¥10,780
Rotopax ストレージ オレンジコンテナ 2ガロン:¥14,080
Rotopax パックマウントエクステンション 1/2/4ガロン用:¥6,600

 

アウトドアギアの取り扱いを開始!

オフロードサービスタニグチの店内の一角には、アウトドアグッズやカヌー&関連ギアが展示されている。これは、前職をアウトドアガイドとする谷口代表の、豊かな経験を活かしてのこと。道具には、人一倍強いコダワリを持つ谷口氏がオススメするだけあって、カタログや店内に並ぶ道具は、いずれもアウトドアアクティビティーの相棒としたいモノばかりだ。

マルチファイアテーブル Ⅱ(尾上製作所製):¥9,900
フォールディングファイアグリル(尾上製作所製):¥6,270
ONOE BUCKET BK10(尾上製作所製):¥3,300

 

対地アングルの向上

キャンプや林道といった、未舗装路を走りたいと思うアクティブなユーザーこそ、走破性の向上や愛車をプロテクトしてくれるパーツを装着したい。
さらに、FRPフロントバンパーとの同時装着を考慮しデザインされたフロントグリルは、開口部の面積を大きく確保することで、冷却効果も大幅にアップしている。

FRPフロントバンパー:¥44,000
スキッドプレートType Ⅱ:¥31,900
牽引フック(スチール赤):¥3,520/個
FRPフロントグリル:¥38,500

 

機能美とタニグチの伝統がここに

数多くのジムニー用パーツを展開するオフロードサービスタニグチ。そんな同社が、世に初めて送り出したパーツがこの「サイドステップ」だ。
靴底に着いた泥や雪等を落してくれるメッシュ構造は、SJ30用に開発されて以来続く、まさにタニグチ伝統のデザイン。ステップ面の高さが2段階に調整出来るところも嬉しい。

2段調整サイドステップ:¥37,400/片側

 

トータルでコーディネイトしたい

コーナー下部や中央部のボリュームを削ぎ落すことで、デパーチャーアングルの向上を実現した「FRPリアバンパー」。フロントバンパーとの同時装着で、JB64にスリムなイメージを与えている。また、バンパー下部に容姿を覗かせている「エクシードマフラー」は、エンジン回転の上昇に合わせて出力が向上、奏でるサウンドも良い。

FRPリアバンパー:¥40,700/片側
テールランプガーニッシュ:¥13,200/左右セット
エクシードマフラー:¥76,780

 
※上記に記載された価格は、すべて税込表記となっています。

オフロードサービスタニグチ 谷口 武代表

大学時代は体育会系探検部に所属し、様々なアウトドアスポーツに挑戦。中でも、ラフティングは日本代表として海外で戦った経歴を持つ。
ジムニー界の老舗パーツメーカーとして、多様な製品をリリースする一方で、動画や雑誌媒体を通して「ジムニーとアウトドアの愉しみ方」を広く伝えることにも注力する。
 

公式サイト

https://www.ors-taniguchi.co.jp/