【イベントレポート】東京オートサロン2015 with NAPAC

2015.1.16

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ハスラー人気はカスタムでも健在

「東京エキサイティングカーショー」という名称で、1983年にカスタムカーの祭典として東京晴海の見本市会場でスタートしたオートサロンは、今回で33回目。当初はマニア色の強い「改造車」のイベントであったが、今や東京モーターショーに匹敵するほどの知名度と人気を獲得し、主催者情報によると3日間の来場者数は過去最高の約31万人を記録した。若者のクルマ離れが問題になっている昨今ではあるが、会場には多くのクルマ好きが集い、大変活気に溢れていた。

 

オートサロンは、今や自動車メーカーの新型車のお披露目の場としても活用されており、今回はマツダからコンパクトSUVの「CX-3」やND型に進化した新型「ロードスター」、ホンダから低車高の3列シートハイブリッド車「ジェイド」、そしてメルセデス・ベンツから大幅改良された新型Bクラスが初お披露目された。
IMG_7639昨年の「LAオートショー」に続き、オートサロンでもお披露目されたマツダ CX-3。今春発売予定。

 

オートサロン本来の主旨であるカスタムカー&パーツに目を向けると、4×4・SUV関連のカスタムカーも数多く出展されていた。装着されているパーツは専門ショップイチオシのものから、パーツメーカーやディーラーが手掛けたものまで実にバリエーションに富んでいた。

2015as左から)JAOS:ランドクルーザー70、MEIWA:CX-5※カスタムカーコンテスト優秀賞、スズキアリーナ富津:ジムニー。

 

会場を見渡すと、RJCカーオブザイヤー2014を受賞したスズキ ハスラー、限定復活したトヨタ ランドクルーザー70、そして4×4ファンに根強い人気があるスズキ ジムニーの出展が目立った。アフターパーツの売れ行きは新車販売台数に当然左右されるから、特に注目すべきは2014年前半に目標台数の10倍を受注して現在も販売好調なハスラーだろう。メーカーであるスズキから多彩な純正オプションパーツを装着した2モデルが出展されていたのに加え、各パーツメーカーやショップのオリジナルパーツを装着したハスラーも多数出展されていた。そのカスタム内容はバラエティーに富んでいて、リフトアップして本格4×4を目指したオフロード仕様のハスラーもあれば、ローダウンしたオンロード仕様のハスラーもあった。軽自動車ゆえ、パーツが比較的リーズナブルなこともあって、今後も更にラインナップが充実して行くだろう。
2015hus今回出展されたハスラー達。次回はもっと増えるだろう。

 

オートサロンではコンパニオンが多いことでも有名だ。一部の過激すぎる衣装については賛否両論あるが、カッコイイクルマには奇麗な女性が良く似合う。彼女たちの存在もオートサロンを盛り上げることに一役買っていた。
IMG_7580会場に華を添えるコンパニオン。人によってはクルマより気になるかも!?

 

こうしてオートサロンに出展されている個性的なクルマ達や賑わっている会場の雰囲気を見ると、某大学駅伝監督の言葉ではないが、「ワクワク感」や「ドキドキ感」がとてもよく伝わってくる。来場者はクルマを生活の足として考えるのではなく、自分好みにカスタマイズしたいという欲求を持ち、出展社はそうした来場者の欲求以上の製品を提案できているからだろう。オンロードもオフロードも関係ない、クルマ好きだからこそ分かち合える空間がここにあった。

 

文、写真:浅野修司