【紹介/試走】PORSCHE MACAN

2015.2.6

    • プレミアムSUV
    • ヨーロッパ車

存在感はカイエン級

A14K5226廉価版的なクルマ作りとは無縁なスポーツモデル

日本で販売されるマカンは、2リッター直4・DOHCガソリン・ターボを搭載する「マカン」、3リッターV6 ・DOHCガソリン・ツインターボを搭載する「マカンS」、そして、3.6リッターV6 ・DOHCガソリン・ツインターボを搭載する「マカンターボ」の3モデル。

 

いずれもPTM(ポルシェ・トラクション・マネジメントシステム)を含むアクティブ制御4WDシステムが採用された4×4モデルである。

 

今回試乗したのは、上級グレードであるマカンSとマカンターボより3ヶ月ほど遅れてデビューした、2リッターガソリン・ターボ搭載の 「マカン」。616万円(消費税込み価格)というプライス・タグだけでもインパクト充分なモデルであり、2リッター直4というエンジンの実力も大いに気に なる。

 

実車に対面すると、その佇まいにはカイエンに劣らぬ重厚感があり、車高が低く車幅はさほど(カイエンと)差が無いためか、よりワイド&ローでスポーティーな印象。見た目にもカイエンの存在感に少しも負けていない。

 

コックピットで感じるタイト感やドアを閉めただけで感じる剛性感等、乗り込んだ時点で、これはポルシェである、という主張が伝わってくるあたりもさすがだ。シートもスポーツカーを名乗るに相応しいドライビング・ポジションである。

 

おそらく、上位グレードのV6ターボと比較試乗すれば、物足りなさを感じるのだろうが、マカンターボより150kgも軽量な車体は、また違った次元の気持ち良さを感じさせてくれる。

 

サスペンションは意外にしなやかで、引き締まった硬質な乗り心地でありながら、SUVらしいゆったりした乗り味も楽しめる設定と言える。

 

提携メーカーの他モデルとプラットフォームを共有するなどのコスト削減が実現した価格設定は、けっして廉価版的なクルマ作りに起因するモノではない、ということがしっかり体感できるポルシェ・マカン。

 

A14K5054【エンジン】
最高出力174kW(237PS)/5,000〜6,800 rpm、最大トルク350Nm/1,500〜4,500 rpmを発生する2リッター直4・DOHCガソリン。0-100km/hは6.9秒をマークする。

 

A14K5071【インパネ全景】
インテリアは、レザーの他、カーボン、ブアルミニウム、ウッド等の仕上げがオプション選択できる。ダッシュボード中央のアナログ時計はスポーツクロノパッケージの装備。

 

A14K5102【メーター】
センターに大型アナログ・タコメーターを配置するメーターパネル。視認性最優先のスポーティーなデザイン。

 

A14K5092【インパネまわり】
トランスミッションは7速PDK。マニュアル操作はパドルシフト式。シフトレバーまわりのコンソール部分には、左右独立のエアコン操作スイッチや走行モードスイッチ等を集中配置。

 

A14K5109【カーゴ】
リアシートは4:2:4分割可倒式で、ラゲッジルームは最大1,500リッターの容量を確保可能。荷室フロアはフルフラットにできる。

 

A14K5011

A14K5021●SPECIFICATION…全長×全幅×全高:4,680×1,925×1,625mm/ホイールベース:2,805mm/定員:5名 /エンジン形式:直列4気筒DOHCガソリン・ターボ/排気量:1,984cc/最高出力: 174kW(237PS)/5,000〜6,800 rpm/最大トルク350Nm/1,500〜4,500 rpm/トランスミッション:7速PDK/駆動方式:電子制御式フルタイム4WD/サスペンション:前ダブルウイッシュボーン・後マルチリンク/ブレー キ:前後ベンチレーテッド・ディスク/ステアリング形式:ラック&ピニオン/タイヤ(標準): F:235/60R18,R:255/55R18/ホイール(標準):F:8J×18,R:9J×18/車両本体価格5,703,704円(税抜)