スズキ初のバッテリーEV『e ビターラ』デビュー!

2026.2.1

    • 紹介/試走
    • スズキ

オジさんにも優しい!!
その直観的な操作性

スズキ初となるBEV「eビターラ」
この小さな体躯のSUVの走りは、どこまでも気持ちが良い!
スーッと走り出す初動、SPORTモードの十分な加速、EVならではの静粛性…
そして、スズキの先進技術を採り入れながらも
直観的な操作性を可能としているところが、ベテランドライバーにも嬉しい
街中、郊外を駆けた「eビターラ」の走りをレポートしよう

 

先進性を随所に垣間見せながら…
直観的な操作を可能とさせたスズキのBEV

2026年1月16日より発売された、スズキ史上初となるBEV「e VITARA(e ビターラ)」を、公道で試乗する機会を頂いた。向こうに富士山を望む海岸線をスーッと走り出す「e ビターラ」は、どこまでも気持ちが良い。これが、試乗後に抱いた私の率直な感想だ。
 
冒頭に「公道で試乗」と記したのは、昨夏、袖ヶ浦サーキットで開催された事前試乗会で、この「e ビターラ」のステアリングを握っていたからだ。クローズドコースということもあって、コーナーを攻めることができる。そんなスポーツ走行では、モーターとインバーター、トランスアクスルを一体化した「eAxle」を前後にそれぞれ搭載した「ALLGRIP-e」=電動4WD車に軍配が上がった。例えば、関東圏で言えば“箱根ターンパイク”、関西圏で言えば“六甲山”といった勾配のキツイ険しいワインディングが続く山間の道などでは、潜在能力を存分に発揮させ、その運動性能の高さを十分に堪能することができるだろう。
 
さて、今回は公道での試乗がテーマ。試乗会がホテルニューオータニ幕張で開催されたため、私は幕張メッセ周辺の海岸と並走する、見通しの良い一般道を試乗コースに選んだ。結論から言えば、いわゆる“日常の足”として使用することが多いのならば、2WD・4WDのいずれを選択しても、満足のいくEVライフを送ることができるだろう。
 
安全性が高い長寿命のリン酸鉄リチウムイオンバッテリーと、それを搭載するために専用設計された「HEARTECT-e」を採用し低重心となったことで、「e ビターラ」は安定感のある走りを実現した。また、「e ビターラ」は3つのドライブモード(NORMAL/ECO/SPORT)を任意に選択できるのだが、「NORMAL」モードでも十分な加速を感じることができる。ちなみに「SPORT」モードを一度選択してしまうと、その高い運動性能により、他のモードへ戻ることを躊躇ってしまった。
 
また、アクセルペダルの操作だけで加減速がコントロールできる「イージードライブペダル」をON(強・中・弱3段階の切り替えが可能)にすると、アクセルペダルから足を外すだけで回生ブレーキにより減速するのだが、この“減速感“に私の身体は多少の抵抗を感じてしまった。でもこれは私個人の問題。アクセル↔ブレーキを繰り返すような街中では、誤操作の抑制に大きく貢献してくれることだろう。
 
スタイリッシュなフォルム、高い走行性能、直観的な操作を可能としたインパネ周り…と、魅力的な「e ビターラ」。気になる価格は以下の通りとなる。
<2WD>
◾️Xグレード
動力用主電池 総電力量 49kWh /一充電走行距離(WLTCモード走行) 433km:¥3,993,000
◾️Zグレード
動力用主電池 総電力量 61kWh /一充電走行距離(WLTCモード走行) 520km:¥4,488,000
 
<4WD>
◾️Zグレード
動力用主電池 総電力量 61kWh /一充電走行距離(WLTCモード走行) 472km:¥4,928,000
 
上記のメーカー希望小売価格に、国からの補助金が全機種870,000円と都道府県の補助金が加われば、約100万円を充てることができる。ちなみに現時点での販売比率だが、
2WD X:2WD Z:4WD Z=2:4:4という。
 
「ドライバーの運転感覚に合った、自然な車両挙動を目指して開発された運転支援機能による安全性と快適性」を旗印に掲げ開発された「e ビターラ」。取り回しの良い小柄な体躯のSUVは、“BEVデビュー”という方にも、ごく自然に乗りこなせるはずだ!
(文・写真:水島 仁)
 

3ポイントが特徴的なシグネチャーランプを採用したリアのLEDコンビネーションランプが、リアビューにも先進感を与えている。18インチガーニッシュ付アルミホイールは、空力と軽量化を両立した樹脂製ガーニッシュを採用する。
ちなみにボディサイズだが、全長4,275×全幅1,800×全高1,640mm、ホイールベース:2,700mm、最低地上高:185mm、最小回転半径:5.2mと、取り回しが良く街中でも扱いやすい。225/55R18の扁平率の低いタイヤを純正採用、スタイリッシュだ。

 

「R」や「D」へのシフトチェンジは、このダイヤル式による回転操作で行う。ちなみに「P」に入れたいときは、ダイヤル上の「P」ボタンを押すこととなる。インパネ周りは“直観的”と申し上げたのだが、このシフトだけは、私は2時間の試乗会では慣れることができなかった。

 

4WD Zグレードのシフト周りには、急な下り坂でも一定の速度で走行をアシストする「ヒルディセントコントロール」(左上ボタン)と、タイヤが浮くような悪路走行中に、最適な駆動トルク配分とすることでスムーズな脱出を可能とした「トレイルモード」(左下ボタン)が並ぶ。

 

後部シートへは、このヒドゥンタイプのドアハンドルを引いて乗り込むこととなる。コンパクトな「eビターラ」は5ドアでありながらも、3ドアのようなスタイリッシュなフォルムを手に入れた。

 

 

 

リアシートを立たせた状態での荷室長は最大835mm(リアシート後方スライド時は675mm)、荷室幅1,165mm、荷室高は660mm。なお、40:20:40分割可倒式のリアシートを倒すと荷室長は1,455mmとなりゴルフバックのような長尺モノの積載も可能だ。

 

 

この記事に掲載した写真はすべて「4WD Z」グレードなのだが、様々な場面で前後の駆動力配分を独立制御することで、車両姿勢や挙動を自在にコントロールする「ALLGRIP-e」を搭載する。

 

 

 

eビターラ公式サイト

https://www.suzuki.co.jp/car/evitara/