対談:イメージオン戸松代表×レインボーオート横尾代表

2023.12.27

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夢を追いかけ続ける漢たちが創り上げた
Jimny JB64/74ローダウンコンプリート「-2.0Package」誕生秘話

忘却の彼方へ置き去りにしたはずだった「ローダウン・ジムニー」という夢の実現
そして、求め続けていたビジネス・パートナーとの出会い…。
レインボーオート(千葉県柏市)横尾代表がローダウン・ジムニーを携え
突然、イメージオンを訪れたことが、すべての始まりだった。
お互いを認め合う、ふたりが交わした会話に耳を傾けてみよう。


ローダウン・ジムニーが現れたのは、突然のことだった

戸松氏:「レインボーオート・横尾さんが、2インチローダウンしたジムニーでイメージオンを訪れてくれたんです。突然のことで、驚きました」
 
横尾氏:「お店(レインボーオート)を出発して、気になっていたジムニーショップを訪れながら、デモカーを西に向けて走らせていました。この時の最終目的地は、イメージオンさん。初めからそう決めていたんです」
 
戸松氏:「よかったら、このデモカーに試乗してみませんか? と横尾さんからの提案で。突然のこととはいえ、遠路はるばるです。無下に断ることもできず、今だからこそ明かしますけど、いわゆるジムニーショップさんのデモカーかなって、渋々乗り込みました」(苦笑)
 
横尾代表も、この時のイメージオン戸松代表の気持ちを、おおよそ察していた。しかし、この旅(挨拶まわり)の終着地を、ここイメージオンに決めていたという。運転席に乗り込んだ戸松社長を、不安混じりで見送ることとなった。
 
一方の戸松社長は、お付き合い程度に試乗していたはずが、イメージオンのクルマ作りと合致していることに気づくや、同社がテストコースにしている道を走らせ、本気の試走を行っていた。そして、この試乗で戸松代表の心にも変化が生まれていた。
 
戸松氏:「レインボーオートさんのデモカーを試乗しながら、このまま帰すわけには行かないと思ったんです。話をもっと先に進めなければ、とね」
 
横尾氏:「戸松さんに試乗してもらって…。さして興味を抱いていなかったはずの戸松さんが、帰ってきた時は、まるで別の人になっていたんです!」(笑)
 
横尾代表は手応えを感じ、一方の戸松代表は、すでにデモカーから降りた時には、後にイメージオン新車コンプリートにラインナップすることとなる「-2.0Package」の青写真を描いていたと言う。一度は諦めたローダウン・ジムニーの夢は再燃し、横尾社長もまた、頼もしいビジネス・パートナーと巡り会う瞬間となった。

 

ローダウン・ジムニーの世界を築こうとするふたりの夢は膨らむ

「スポーツダウンサスセット」をリリースするレインボーオートでは、ECU(コンピューター)のチューニングが人気だ。
 
横尾氏:「エイリアンテック日本法人と、開発当初から、ジムニーJB64/74のECU解析に携わらせていただきました。そんなアドバンテージもありますが、書き換え実績は1,000台以上です。JB64・74シエラ用にそれぞれ基本メニューを設定しています」
 
戸松氏:「イメージオンでも、純正コンピューターの書き換えは、お客さんの間で話題となっています。使用用途や走るステージ、嗜好性…。これらを十分にお聞かせいただいた上で、横尾さんへ依頼しているんです」
 
イメージオンでは新車コンプリートを、レインボーオートではスポーツダウンサスセットの提供。手を結んだ時から、相談さえすることなく、お互いの役割分担は決まっていた。
 
ところで、ローダウン・ジムニーをいち早く展開していたレインボーオートでは、毎年11月、サーキットを会場にした走行会「JIMNY SUPER LAP」を開催している。
 
横尾氏:「ジムニーで茂原ツインサーキットを走るんです。初心者からモータースポーツ経験者までクラス分けを行い、タイムを計測する走行会です。来年に向けて、運転技術の向上や愛車のカスタマイズの糧にしてもらえたらと思い開催しました。今では、おかげさまで70台ものジムニーが集い、大変盛り上がっています!」
 
戸松氏:「今年10月、イメージオン店舗にてメーカーさんに参加いただきイベントを開催したんです。当社に通って頂いているお客さんのひとりから、その時に聞いたのですが、今年11月に開催された横尾さんの『JIMNY SUPER LAP』に、その彼が参加しましてね。コンピューターセッティングを行い、ローダウンしたJB74シエラで。走行会が終わったその足で、自宅を通り過ぎイメージオンに来てくれたんです。物静かだったはずのお客さんが、高揚していて。本当に楽しかったんでしょう、僕にもその気持ちが十分過ぎるほど伝わってきました」
 
横尾氏:「この『JIMNY SUPER LAP』の開催に、全国からもオファーが届き始めているんです。今年は、オブザーバーとして北海道で開催された走行会に参加させていただきました」
 
戸松氏:「いつとは明言できませんが、近いうちに、ここ愛知県でも『JIMNY SUPER LAP』走行会を開催できたらって、取材前に横尾さんと作戦会議をしていたところなんです!」
 
突然の訪問が実現させてくれたビジネス・パートナーとの出会いと、一度は試み挫折してしまったローダウン・ジムニーの実現。このふたり、まだまだ私たちを驚かせてくれそうだ!

 

 

デモカー「シャコタン」

2インチローダウンされた赤いボディカラーのJB64は、「シャコタン」とネーミングされたレインボーオートのデモカーだ。横尾代表はこのクルマを駆って、千葉県柏市から愛知県一宮市へ。「一度、乗っていただけませんか!?」と訪れたのは突然のこと。受ける戸松代表はこの時、半信半疑だった。

 

スポーツダウンサスセット

ローダウン・ジムニーを製作する過程で、最大の壁が「ジムニーに装着可能なローダウン用のショックアブソーバーを見つけることだった」と、ふたりは口を揃える。レインボーオートで開発した「スポーツダウンサスセット」が、イメージオンがプロデュースする「-2.0Package」に採用されている。

 

ジムニーJB64/74シエラの新車コンプリートは3種をラインナップ

イメージオンでは、リフトアップした「3.0+」と「1.5」パッケージ(リフトアップ量からネーミング)の2種を、新車コンプリートにラインナップしていたのだが、横尾代表による突然の訪問の直後から、戸松代表はローダウン・ジムニーの構想が出来上がったと言う。そして今や、同社の新車コンプリートは、この「-2.0Package」が加わり、全3種のラインナップとなった。

 

イメージオンの“選べる”新車コンプリート

イメージオンが展開しているジムニー新車コンプリートは、サスペンション(約3インチ/1.5インチ/2インチローダウン)で車高を決定すると、タイヤとホイール、マフラーはそれぞれ、あらかじめ用意されたパーツメニューの中からチョイスする。各パーツの選択肢は広く、自分好みの一台に仕上がるはず。この“選べる”新車コンプリート唯一のウィークポイントは、パーツの選択肢の多さが、お客さんを目移りさせてしまうことだ!

 

ジムニーJB64/74「コンピューターセッティング」は、1,000台以上!!(写真左)

レインボーオート横尾代表によるジムニーJB64/74コンピューター書き換えは、これまで1,000台以上という、他の追随を許さぬ圧倒的な実績を誇る。これは、Alientech(エイリアンテック)日本法人と、開発当初から解析に携わっていたことにもよる。レインボーオートでは、JB64、JB74シエラ向けに基本メニューを用意。もちろん、イメージオンでも相談が可能だ。

溶けたタイヤは、サーキットで走った証(写真右)

レインボーオートではジムニーオンリーの「JIMNY SUPER LAP」を、毎年11月、茂原ツインサーキットにて開催。ビギナーからモータースポーツ経験者までをクラス分けし、タイムを計測。この走行会には70台以上の参加があり、大変な賑わいを見せている。

 

ふたりの漢たちが描く夢は、大きく膨らむ!

イメージオン戸松代表(写真左)が忘れていた、否、なきものにしていた夢を思い出させ、実現への扉を開けてくれたレインボーオート横尾代表(写真右)。一方の横尾代表は、探し続けていたかけがえのないビジネス・パートナーと巡り会うことができた。取材当日、そんなふたりの語らいは尽きることなく、これからのことも熱く語り合っていた。近く、イメージオンによるジムニー乗りのための、ジムニー走行会が開催されることになるかも…!
(文章:水島 仁/写真:佐久間 清人)
 

◆Rainbow Auto公式サイト

https://rainbow-auto.jp/

◆Imageon公式サイト

https://www.imageon.jp/