待望のデビュー!ジムニーJB64/74用『スチール製バンパー&エプロン』 〜オフロードサービスタニグチ

2022.11.18

    • パーツ
    • スズキ

タニグチ40年の歴史が生んだ渾身の逸品

創業40周年を迎えたオフロードサービスタニグチが、またやってくれた!
ジムニーJB64そしてJB74用にスチール製前後バンパーと前後エプロンをリリースしたのだ。
材質、デザイン、機能性…。
製品からは、とことんまで追求したというモノ創りへの真摯さが伝わってくる。
タニグチ渾身の新作を、しっかりご賞味あれ!

 

圧巻のスチール製バンパーを誕生させた、タニグチの「企業風土」

オフロードサービスタニグチ40年の歴史は、ジムニーに走破性をはじめ、機能性や快適性、スタイリッシュさをもたらしてくれるパーツ開発に費やした歳月でもある。
 
谷口守史氏(現.会長)がオフロードサービスタニグチを創業したのは、1982年のこと。そして、翌1983年には同社初のオリジナルパーツとなるジムニーSJ30用「サイドステップ」を世に送り出す。
 
靴に付着した泥や雪を車内に持ち込まないようにとメッシュタイプを採用した「サイドステップ」は、工場から納品された商品に、守史氏みずからヤスリをかけ、バリを取って出荷していた。これは、小さな子どもが触れたときに、万一にも、幼子の手に傷を追わせないがため。そんな心遣いで送り出した「サイドステップ」は、北海道に在住するジムニーオーナーが最初のお客さんだったとか。そして、これを機にパーツメーカーとしての一歩を踏み出すこととなった。
 
以来、ジムニーのモデルチェンジが繰り返されるたびに、多くの製品を開発し続けてきた。ジムニーJA11用のリアシートスライドをはじめ、オフロードスチールバンパーや無双懸架…等、多くの大ヒット商品を産んだ。一方で、「鳴かず飛ばずの商品もたくさんありましたよ」と、守史氏が笑みを浮かべながら話してくださったことを思い出す。
 
しかし、これだけでは、つねに業界のトップランナーとして走り続けることは出来ない。先頭集団を形成する会社の多くもまた、同じようにタフな心の持ち主たちであるからだ。
 
話は、ジムニーJB23の時代が終焉を迎え、フルモデルチェンジが行われるのではないかと、囁かれ始めた出した頃に移そう。
 
ジムニー業界全体が、次のジムニーを想像しながら静観する雰囲気が流れ始め出した頃のこと。同社では最新技術を駆使した「ソルブLOBアスリートコイル」を皮切りに、「オペレーションペダル」や「Fineコンピューター」等をリリースする。当然のことながら、開発費や数多の在庫等々…、膨大なコストがかかるというリスクを覚悟した上でのことだ。
 
いかなる時でも、ジムニーライフを豊かにするパーツを、世に送り出すことを実践してきたタニグチ。幸運にも、私は一人の担当者として、その当時のタニグチを追いかけ続けることができたが、これがトップランナーであり続けるための原動力であると、私は確信している。
 

目の前に現れた新製品。そのデザイン、その機能性…「ここまでつくり込むのか!!」

ジムニーが20年ぶりのモデルチェンジを果たして間もなく、タニグチでは薄型の「FRP前後バンパーJB64用」を、そしてその後、シエラ用「FRP前後バンパー」をリリースした。弊社でも動画や記事で、幾度となくご紹介させて頂いたが、今なお、ジムニーオーナーたちの間で、好評を博していることは言うまでもない。
 
すでに製品化されている「FRP製バンパー」だけに満足するのではなく、オーナーたちからの要望に応えるがため「スチール製バンパー」の開発に着手。2019年4月に父からバトンを受け取った谷口 武代表にもまた、つねに挑戦する企業風土が受け継がれていた。そして、この「スチール製バンパー」は、我々の想像を遥かに超える仕上がりで、私たちの眼前に現れることとなった。
 
メインパイプや純正フォグランプ周りに立体感が与えられた「ダブルフロントバンパー」、JA11用にリリースされた同社オリジナルスチール製バンパーの “復刻版” を掲げながら、JB64&JB74のボディーラインに合うよう、メインバーには3箇所に曲げ加工が施された「オフロードフロントバンパー」を2種、そして「ダブルリアバンパー」では、純正テールランプを収めるためのボックスには、十分な立体強度を確保するためレンズ面側に折をつける徹底ぶり。それもスチールで表現してしまったのだから、タニグチのパーツ開発に注がれた熱意が伝わってくる。
 
そして、JB64とJB74それぞれに専用設計された「エプロン」のデザインも秀逸だ。
 
オフロードフロントバンパー等のスチール製バンパーを装着すると、グリル下のボディープレス部が露出してしまう。それを覆い隠すための化粧パネルなのだが、例えばJB74シエラ用「フロントエプロン」。両端は内側へ折り返した設計とし、さらにオーバーフェンダー端部へ繋がるようデザイン。また、中央部には抜き文字となるTANIGUCHIのロゴと、その両脇にはタニグチ伝統のスリットを刻み込む…。スチール製バンパーに隠れたパーツながら、この「フロントエプロン」からも、強い主張が感じられる。
 
いずれの製品も、開発のポイント(下段参照)を語るには、枚挙にいとまがないほど。きっと、見るほどに、開発者の並々ならぬ意欲が伝わってくるはずだ。「タニグチ製品は、ここまで創り込むのか!」。これが取材を終えた時の、私の率直な感想だった。
(文章:水島 仁/写真・動画:内藤正美)

 

バンパー&エプロンの製品化で、完成度がさらに高まった!

ここでご紹介する「ダブルフロントバンパー」をはじめ、「フロントエプロン」や「ダブルリアバンパー」そして「リアエプロン」を装着したジムニーJB74タニグチデモカー。
このデモカーの写真に少し違和感を覚えた読者もいらっしゃることだろう。そう、このデモカーの脚まわりは純正=ノーマル車高なのだ。タニグチでは、JB74用サスペンションを2種(SOLVE ACE40と60)をラインナップしているが、今、同社では車高が約20mmアップするSOLVE ACE20の開発を進めている。これは、「JB64にラインナップされているのに、JB74には?」という、オーナーたちの声に応えんがため。こちらの完成も、待ち遠しい…。

 

ダブルフロントバンパー(JB64/JB74用):¥77,000(税込)

◆写真左:タニグチ製フロントグリルとの一体感を図った2本バーには、軽くV字を描いたデザインが採用されている。さらに、バンパーの両サイドには、縦型のパイプを配置。横に2本走るパイプに支柱を与えることで、さらなる強度を確保した。スチール製粉体焼付黒塗装仕上げ。パイプ径48.6mm。
◆写真右:純正フォグランプの装着を可能としたボックス形状を採用する。そして、フォグランプ周りのデザインにも立体感が与えられ、バンパー最端部は斜めにカットされている。障害物へのヒットにも配慮されていることは、言うまでもない。

 

フロントエプロンJB74用シルバー:¥31,900(税込)

◆写真①:フロントエプロン両端は、内側へ折り返した設計となっている。
◆写真②:オーバーフェンダー端部へ繋がるようデザインされている。
◆写真③:オフロードフロントバンパー等を装着すると、グリル下のボディープレス部が露出してしまう。それを覆い隠すための化粧パネルなのだが、こちらのデザインもまた秀逸だ。エプロン中央部には、抜き文字となるTANIGUCHIのロゴと、その両脇にはタニグチ伝統のスリットの入ったデザインとなっている。穴あけ不要のボルトオン装着。スチール製1mm厚、焼付塗装で写真のシルバーとブラック(同一価格)を用意。

 

ムダを削ぎ落としたジムニーJB64は、まるでアスリートのよう

JB64オーナーから圧倒的な支持を受けている、同社の「SOLVE ACE40」で約車高が40mmアップしたJB64デモカーは、「オフロードフロントバンパーType Ⅰ」を装着することでシェイプアップされ、精悍さが漂う。このデモカーにも前後「エプロン」と「ダブルリアバンパー」が装着されている。
いずれの製品も、細部にまでこだわったタニグチらしい完成度。愛車をカスタマイズするためのパーツ選びを、ぜひ楽しんで頂きたい!

 

オフロードフロントバンパーType Ⅰ(JB64/JB74用):¥59,400(税込)

◆写真①:別売となるDice製フォグランプカバーアダプター(¥13,200/税込)を装着することで、純正フォグランプの取付けが可能に。
◆写真②:社外のフォグランプの取り付けを可能とするため、取付けステーは標準装備。
◆写真③:JA11用にリリースされた同社オリジナルバンパーの “復刻版” がテーマとなったが、これは40周年を迎えたことが発想の原点となっている。このオフロードバンパーの形状もまた、ボディーラインに合うよう、メインバーには3箇所に曲げ加工が施されている。スチール製粉体焼付黒塗装仕上げ。パイプ径48.6mm、アッパーガードバーはφ42.7mm。

オフロードフロントバンパーTypeⅡ(JB64/JB74用):¥51,700(税込)

※こちらは、中央部のアッパーガードバーのないシンプルスタイルが特徴。

 

フロントバンパーの取り付けには、同社のスキッドプレートを!

タニグチがリリースした3種類のスチール製バンパーの装着には、同社がリリースするスキッドプレートのサイドステー部へのボルトオン装着となるため、同社のスキッドプレートが必須となる。フェイス周りの印象を決定するだけに、強度にも優れた同社のスキッドプレートで、愛車のトータルコーディネイトを図りたい。

スキッドプレート シルバー:¥48,400(税込)/黒アルマイト:¥51,150(税込)
スキッドプレートTypeⅡ シルバー:¥31,900(税込)/黒アルマイト:¥34,650(税込)

 

フロントエプロン JB64用ブラック:¥31,900(税込)

◆写真①:フェンダーの内側が、さらに延長したようなデザインだ。
◆写真②:ボディーのプレスラインと繋がるよう曲げ加工が施されている。
◆写真③:オフロードバンパーType 1に隠れた写真のため確認しづらいが、このJB64にも「フロントエプロンJB64用ブラック」が装着されている。エプロン中央部には、抜き文字のTANIGUCHIのロゴとタニグチ伝統のスリットが入り。穴あけ不要のボルトオン装着。スチール製1mm厚、シルバー(同一価格)もあり。

 

ダブルリアバンパー(JB64/JB74用):¥66,000(税込)

◆写真①:スチール製ダブルチューブスタイルは頑強だ。その形状の通り、対地障害角が向上。純正テールランプ&カバーの流用可。JB64に装着。
◆写真②:こちらは、JB74に装着。3種ラインナップされたフロントバンパーいずれのデザインとも相性が良い。
◆写真③:足をかけてステップとして使用する際に便利な1.0mm厚の「傷防止&滑り止めテープ:¥1,430/税込)。10cmX80cm/枚。この1枚でテールボックス上面左右分への取付け可。
◆写真④:純正テールランプを収めるためボックス形状(3.2mm厚)を採用。さらに、レンズ面側に折をつけることで、十分な立体強度を確保した。
◆写真⑤:テールランプ裏側の純正カバーの使用も可能なため、泥や水を被ったときの配線の保護となる。安心だ。
◆写真⑥:9mm厚のステーを介してフレームへ取付ける設定は、大人ひとりが乗るに十分な強度を誇っている。穴あけ不要ボルトオン装着。
◆写真⑦:アッパーパイプは下方向と内側へオフセットされているため、背面タイヤは上方に移動せずに225/75R16サイズまで装着が可能だ。

 

リアエプロン JB64用:¥39,600(税込)/JB74用:¥39,600(税込)

◆写真①:ダブルリアバンパー装着時に露出するバックドア下部を隠すための化粧パネルは、JB64、JB74それぞれに専用設計されている。ウレタン樹脂製マットブラック仕上げ、5ピース構造。フロント同様、リアエプロンにもスリットが刻まれている。
◆写真②:JB64のプレスラインと繋がるよう、そして両端フェンダー下部までカバーするデザインとなっている。
◆写真③:JB74のオーバーフェンダーに合わせ、両端はシボ加工が施されている。芸が細かい!
◆写真④:JB74のフェンダー下部まで隠せるよう、デザインされている。

 

リアアンダーバー:開発中

タニグチでは、令和3年9月以降車に厳格化される「後部突入防止規制」となる対策品を開発中だ。
こちらも製品化され次第、本コーナーやYouTube「4x4MAGAZINE」チャンネルでお届けしよう。
 

オフロードサービスタニグチ公式サイト

https://www.ors-taniguchi.co.jp