本格ピックアップ四駆 13年ぶりに復活!!

2017.10.6

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    • トヨタ

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日産・ダットサントラック、いすゞ・ロデオ、三菱・ストラーダや限定販売されたトライトンなど、小型ピックアップが国内から姿を消して久しいが、ついにトヨタがハイラックスを13年ぶりに復活させる。全2グレードで、ダブルキャブ、4×4、6AT仕様のみという少ないモデル構成だが、ピックアップを待望していたユーザーはもちろん、今までピックアップに馴染みのなかった若いユーザーにも注目して欲しい1台となっている。

 

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Wキャブ・ディーゼルのみの設定

 

国内市場では13年ぶりに復活するハイラックスだが、海外ではその間も販売されており、年間販売台数は約50万台を誇る主要なグローバルモデルである。現行モデルは2015年に登場した8代目で、生産はタイのトヨタ・モーター・タイランド。なお、現地ではRevoのサブネームが付いている。

海外仕様には、ディーゼルエンジンが2.4リッター直4と2.8リッター直4、ガソリンエンジンが2.7リッター直4と4リッターV6と計4タイプが設定されているが、日本仕様は2.4リッター直4ディーゼル2GD-FTVのみの設定となっている。そのスペックは最高出力110kW(150PS)/3,400rpm、最大トルク400Nm(40.8kgm)/1,600~2,000rpmで、ディーゼルらしく低回転域から太いトルクを発揮するエンジンだ。トランスミッションは、マニュアル感覚の操作もできるシーケンシャル6速ATが組み合わされる。

シャーシー構造は、頑丈なラダーフレームに、前ダブルウィッシュボーン式コイル、後リーフリジッドの脚まわりが採用され、国内仕様の駆動方式はパートタイム式4×4のみとなる。至ってオーソドックスな造りの4×4だが、これは言い換えれば、本格的なオフロードカーとしての基本構造を持っている今では貴重なクルマであることを意味している。ちなみに、最低地上高は215㎜が確保され、今ドキの4×4らしく、VSC&TRC、ヒルスタートアシストコントロールを全車で標準装備。上級グレードである「Z」では、アクティブトラクションコントロール、ダウンヒルアシストコントロールに加え、リアデフロックまで標準装備となっている。

ボディースタイルはダブルキャブのみ。そのサイズは全長5,335×全幅1,855×全高1,800mm、ホイールベースは3,085㎜と、旧国内モデルよりもかなり大きくなっている。国内仕様にシングルキャブやキングキャブの設定はないが、荷台長は1,565㎜あるので、それなりの長尺物や大型のレジャー用品も積載できそうだ。

9月12日の国内発売発表に合わせて、東京お台場のメガウェブでマスコミ向け発表会が開催されたが、そこにはミニオフロード試乗コースが用意されていた。インストラクターの運転による同乗試乗で自分ではステアリングを握ることはできなかったが、本格的な構造を持つ4×4らしく、非常に高い走破性を備えていることが窺い知れた。また、室内の静粛性も大変印象的であったことを付け加えておきたい。近日中にじっくりテストドライブできることになったので、改めて詳細なインプレッションをお届けすることはもちろん、四駆専門メディアならではの企画を立てて、久々に登場したこの本格四駆をレポートしていく予定だ。

 

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3m超えのホイールベースだが、最低地上高は215㎜確保されており、リアサスは地上高の変化しないリジッドアクスル(車軸懸架)なので、このモデル用に設定された人工コースとはいえ、かなり高い走破性を見せた。

 

ハイラックス

2GD-FTV  6 SUPER ECT

X 3,267,000円

Z 3,742,200円

http://toyota.jp/hilux/

 

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駆動方式の切り替えはダイヤル式となっている。

 

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右端がリアデフロックのスイッチ。上級グレードのZに標準装備。

 

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トランスミッションは6速AT

 

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インパネおよびインテリアは黒基調でスポーティーな印象。

 

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荷台は、開口幅1,380㎜×全長1,565㎜×荷台高480㎜というサイズ。

 

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フロントサスは、ダブルウィッシュボーン式コイル。

 

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リアサスは、リーフリジッド。

 

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タイヤは265/65R17サイズのデューラーA/T。Zはアルミホイール、Xはスチールホールを装備。

 

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ハイラックスの発表と同時にランドクルーザー・プラドもマイナーチェンジを受けた。ボンネット形状、グリル、ヘッドランプなど、フロントまわりを一新。また、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」が全車標準装備となった。

 

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プラドのリアは、コンビネーションランプやガーニッシュのデザインが変更されている。

 

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インテリアは、欧州SUVのような非常に洗練されて高級感が漂うデザインとなった。

 

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発表会会場には、6代目ハイラックスも展示されていた。デザインもサイズも隔世の感がある。

 

 

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生産終了予定とされるFJクルーザーの「Final Edition」も発表された。こちらは、特別設定色のベージュを内外装に配し、20インチホイールを装備した特別仕様車で、10月16日に発売される。