GAZOO RACING シリーズ発表
2017.9.21
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トヨタ
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トヨタGRシリーズ発進!
9月19日、トヨタは新たなスポーツカーシリーズである「GR」の投入を発表した。同社はこれまでも「G Sports(通称G’s)」と称するスポーツコンバージョン車シリーズを展開してきたが、今後はこの新しい「GR」シリーズに統一し、コンプリート車両からオリジナルパーツ等の新アイテムの充実を図り、クルマを楽しむ文化育成への取り組みを強化していく方針だ。
文:内藤知己/写真:川上博司
トヨタGRシリーズとは…
「GR」とは、今年4月に新設された同社の「GAZOOレーシングカンパニー」が開発を担当するスポーツカーシリーズ。全日本ラリー選手権やニュルブルクリンク24時間耐久レース等のモータースポーツ活動を通じて得た知見やノウハウが開発に注ぎ込まれている。
モデル体系としては、シャーシ、エンジン、ブレーキ、サスペンションと、全てにわたってチューニングを施した数量限定販売の「GRMN」を頂点に、GRMNのエッセンスを注ぎ込んだ量販スポーツモデルの「GR」、気軽にスポーツドライブを楽しめる拡販モデルの「GR SPORT」が設定される。このほか、ノーマル車ユーザーでも好みのカスタマイズを楽しめるアフターパーツ「GR PARTS」も設定されている。
今回発表されたGRシリーズは、ヴィッツ、プリウスPHV、マークX、ノア、VOXYといった車種が中心だが、35mmローダウンサスやフロアに補強パーツが追加されたハリアーGR SPORTも設定されており、4×4ファン、SUVファンには大いに気になるところだ。
今後への期待
なお、19日の発表に先駆けて、千葉県は袖ヶ浦市の山中にある「袖ヶ浦フォレスト・レーイウェイ」で行われたプレス向け試乗会では、今冬に発表が予定されているヴィッツGRMNや86GR等のモデルも用意され、各媒体による熱の入った試乗が行われた。
スタートしたばかりのGRシリーズだが、早くも多くのトヨタファン、モータースポーツファンから熱い視線を浴びており、今後発表されるホットモデルも含め、大いに注目していきたい。クルマ離れが進んでいると言われる若年層に対する起爆剤としての役割にも期待がかかる。
ハリアーのノーマル車(黒)とGR SPORT(白)の比較試乗。コーナリングスピードに歴然とした差が露呈。安心してコーナーに突っ込めるGR SPORT。
ハリアーGR SPORTには前後とも専用スポーツサスペンション(約35mmダウン)が組み込まれ、シャーシにも補強パーツが。
GRシリーズはミニバンにも設定がある。ノアGR SPORTとVOXY GR SPORT。
「GRMN」「GR」「GR SPORT」と全てのグレードが設定されるヴィッツ。