Jimny JB74シエラ「-2.0パッケージ」 〜イメージオン

2023.8.2

    • 林道ツーリング
    • スズキ

2インチローダウン・シエラで、林道を走る!

1.5インチリフトアップされたジムニーJB64を従え、ゆるやかな林道を走るJB74シエラ。
実はこのシエラ、今巷で話題を呼んでいる「ローダウン・ジムニー」だ。
斬新なジムニー・シエラを手掛けたのは、愛知県一宮市に居を構えるイメージオン。いずれも、同社がプロデュースする「新車コンプリート」にラインナップされている。
「2インチローダウンしたシエラに、林道のイメージは付けたくなかったのですが…」、そんな戸松代表の懸念に、筆者の興味が勝り、この日を迎えることとなった。
腹下まわりを気遣いながら、本格四駆という安心が、目に映る景色を美しいものにしてくれた!

10年来、あたため続けてきた「ローダウン・ジムニー」という夢

ジムニーJB23の2~3インチリフトアップカスタムが全盛だった頃、イメージオン戸松代表はローダウン・ジムニーの製作を試みていた。オリジナルのローダウンコイルを作ったものの、マッチングの良いショックアブソーバーを見つけ出すことができず、断念。ローダウン・ジムニーという夢は戸松代表の奥底に封印され、いつしかその夢の存在すら忘れ去さられてしまっていた…。
 
しかし、忘却の彼方へ置き去りにされていた夢は、突然、潰えぬ夢として、再び戸松代表の前へ現れることとなった。
 
「ある日、2インチローダウンしたジムニーJB64が店舗に入ってきたんです。そのクルマ(デモカー)の主人は、レインボーオート(千葉県)代表の横尾さん。『リフトアップしたジムニーでも、コシのある走りを可能にしたい』というイメージオンのコンセプトにも、しっかり合致していました。もちろんステアリングを握らせてもらいましたが、即答でしたね。レインボーオートさんのサスペンションキットを扱わせてください!って」(笑)
 
この日を契機に、ローダウン・ジムニー&シエラは製作され、イメージオンの「選べる新車コンプリート」に正式ラインナップされることとなった。
 
私(筆者)は、一度この2インチローダウンされたJB74シエラを、山間の道まで走りインプレッションさせて頂いたが、このとき10年間眠り続けていた夢が現実となった戸松代表の声は、終始、意気揚々としていた。“コンチネンタル”タイヤ(標準装備品としてラインナップ)を履かせたJB74シエラ(-2.0パッケージとして新車コンプリート販売されている)は、街中のちょっとした段差(ギャップ)を乗り越えてもしなやか。そして山間のワインディングでは、ドライバーの意図するライン通りにトレースしてくれる。そこには、リフトアップ車に現れるようなロールに一切神経をとがらせることもなく、「クルマの操り方がワンランク上になった!」、これがその時の私の率直な感想だった。
 
私にとっても衝撃的なローダウン・シエラとの出会いは、私に別の興味を抱かせることとなった。それは「このジムニー(シエラ)で林道を走る」というもの。この気持ちを戸松代表にぶつけると、「-2.0パーケージとしてラインナップしたローダウン・ジムニー&シエラに、林道やダートというイメージを与えたくはないんだけどね…。でも、一度走ってみますか!」。そして、林道ツーリングする取材当日を迎えることとなった。
 

2インチローダウンしたJB74シエラで林道を駆る!

一般道から外れ、舗装路はやがて砂利そして土の道へ。取材舞台となった林道は、これまでもイメージオンがラインナップする「1.5」「3.0+」パッケージのデモカー・ジムニーで幾度か訪れたが、乗用車でも走れる(腹下を擦ってしまうような場所もアリ)ほど、整備されていた。
 
2インチローダウンされたシエラとは言え、乗用車よりロードクリアランスは確保されている。しっかりと整備された林道は、このシエラからするとほぼフラットだ。腹下まわりへの配慮は怠ることなく、しかし、過度に神経を使う必要がないことに気付き始めると、深緑の樹々や木漏れ日、鳥の囀りそして標高の高いところで吹く風…、すべてに心地良さを覚える。
 
林道ツーリングの終着地近くで、支線に入った。ヒルクライムというほどではないが、これまでの林道よりも斜面のキツイ坂をアップダウンさせてみた。もちろん、これまで以上に腹下まわりを気遣いながら、だ。ときに、コンチネンタルタイヤが空転しそうになるも難なくクリア。結局、このシエラは四駆にシフトすることなく走り切ってしまった。
 
乗用車でも行けなくはないが…というレベルまで林道はしっかりと整備されていたが、「この先のロードコンディションはどうなっているのか!?」と、ちょっとした不安はついて回る。そんな時に、安心を与えてくれたのは「ジムニー・シエラ=本格四輪駆動車」ということだった。この絶対的な信頼感は、とてつもなく大きいもの。都心部での積雪や突然の豪雨で道路が冠水してしまっても、ドライバーをそして家族を、きっと安心のなかで家に帰してくれることだろう。
 
ところで、この「-2.0パッケージ」は、とくに女性に多く受け入れられているようだ。
 
「“ジムニー”や“シエラ”という固定観念が少ないこともあるのでしょうが、角ばった丸目のフォルムに可愛らしさを抱きながらも、女性にとって、リフトアップ車両は運転面で抵抗を抱くことは、少なからずあります。でも、このローダウンされたジムニー&シエラなら、私でも操れる。何より、乗降がしやすい。そういったことから、ご夫婦で当店を訪れてくれた奥さんが、このローダウン・ジムニー&シエラに興味を抱いてくれることが多いですね」と戸松代表は語る。
 
イメージオンの「選べる新車コンプリート」には、車高の異なる3種類がラインナップされている。ジムニーライフのプランに、林道やオフロードでの走行が存在するならば「1.5」「3.0+」パッケージからの選択をオススメしたい。しかし、街中=日常生活ではキビキビとした走りを、そしてせっかくの休日を、家族で自然豊かな景勝地への旅をより快適なものとしたいのであれば、この「-2.0」パッケージもまた、アリ!だ。
(文章:水島 仁/写真:佐久間 清人)

 

イメージオンがプロデュースする新車コンプリート

イメージオンがプロデュースする「選べる新車コンプリート」は、その名の通りタイヤをはじめホイール他を、あらかじめ同社が用意したリストの中から選択することが出来る。そしてもちろんサスペンションも。「1.5パッケージ」と「3.0+パッケージ」、そしてこのたび新たに「-2.0パッケージ」が加わったことで、サスペンションの選択肢は3種類となった。
<新車コンプリート/車両本体価格>
ジムニーJB64W(XG 5F)
●-2.0パッケージ:2,098,800円〜
●1.5パッケージ:2,087,800円〜
●3.0+パッケージ:2,153,800円〜
 
シエラJB74W(JL 5F)
■-2.0パッケージ:2,406,800円〜
■1.5パッケージ:2,395,800円〜
■3.0+パッケージ:2,461,800円〜
※いずれも、消費税込み

 

新たに加わった「-2.0パッケージ」、今や巷の話題に!

取材で同社を訪れ、初めて「-2.0パッケージ」シエラを見たときは衝撃的だった。なんせ、普通に立ってシエラの屋根が見えてしまうのだ。そして山間のワインディングのキビキビとした走りは、五感に大いなる刺激を与えてくれた。YouTube「4x4MAGAZINE」チャンネルでも人気の映像のひとつとなっている。(動画のリンク先は、当ページ最下段を参照)

 

レインボーオートとのコラボで夢が現実に!

2インチダウンの脚まわりは、レインボーオート(千葉県)製。「突然のことだったんですが、遠路はるばる、このサスペンションを装着したデモカーでお見えになって。サスペンションに対する考え方、そしてその味付けに一目惚れでした」と戸松代表。この日を契機に、断念していた「ローダウン・ジムニー」を製作することとなった。

 

オンロード仕様のローダウンジムニーに、遊び心が加えられた

硬派なイメージオンには珍しく、灯火類には戸松代表の遊び心が。写真①②:イメージオンLEDフロントウィンカースモークレンズ。写真③:イメージオンLEDサイドウィンカースモークレンズ。写真④:MBRO LEDサンダーテール ブラックリム。いずれもオプション設定。

 

タイヤはコンチネンタル!

ジムニーでは、先ずお目にかかれないコンチネンタル「Extreme Contact DWS06 PLUS(標準装備設定)」と、ホイールはウェッズ「MUD VANCE 08」 FLINT BLACK(写真:左)とMAT BRONZE(写真:右)で、サイズは6.0J×16 インセット-5。

 

マフラーも選択が可能

ローダウン・シエラには、柿本製W出しマフラー「Class KR」が装着されているが、マフラーももちろん、同社があらかじめ設定したパーツリストの中から、お好みのタイプを選ぶことが出来る。

 

ジムニーと言う安心感

2インチローダウン+コンチネンタルタイヤを与えられたJB74シエラは、街中や峠道といった舗装路を走るためにセッティングされたものだが、私(筆者)の個人的な興味が勝り、比較的フラットな林道を走らせて頂いた。結局は2輪駆動で走り切ってしまった(乗用車では、腹下をヒットするなどチョッと厳しいかも…)のだが、ジムニー=本格四輪駆動車というポテンシャルは、終始、ドライバーに絶対的な安心感を与えてくれた。
 

関連動画1):ジムニー&シエラ「2インチダウン新車コンプリート」が登場

https://youtu.be/7v-W9k-WecY

関連動画2):Jimny JB74 SIERRA -2.0Package 『ローダウンジムニーで林道を駆る』

https://youtu.be/uEfeOKGQIW8
 

イメージオン公式サイト

https://www.imageon.jp/