LEXUS ALL LINE UP試乗会2016
2017.1.14
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イベント
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レクサス
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レクサス・オールラインナップ試乗会
レクサスファミリー揃い踏み
サーキット&公道試乗会
千葉県は袖ヶ浦市の山中にある「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」のサーキットとその周辺の公道で行われたこの試乗会は、レクサスの国内モデル全てが用意され、3日間にわたって開催されたプレス向けイベント。もっともその目玉は10月にビッグマイナーチェンジが行われたFRスポーツセダンのISだが、トヨタ・ランドクルーザー200をベースとするLX570や、クロスオーバー系SUVのRXやNXも試乗車が用意された。
ただし残念ながら、メインとなるサーキット試乗には、これらSUV系モデルは用意されておらず、LX/RX/NXに関しては、同コース周辺の公道試乗のみという設定。スポーツ走行に向けたモデルが多数あるため、サーキット試乗のスケジュールをSUVモデルにまで割り振れなかったことは想像に難くない。
しかし、たとえサーキットには似つかわしくないSUVであっても、サーキットでのテストには大きな意味がある。公道走行では試せない、あるいは危険を伴うテスト走行が可能なサーキット走行は、通常のセダンより重心が高く車重が重いSUVモデルにこそ、ぜひ与えて欲しい機会。今後はぜひ検討していただきたい課題である。
サーキットではサスやインテリアが大幅に改良されたFRスポーツセダンのIS等を試乗。
試乗が行われた袖ヶ浦フォレストレースウェイは、全長約2.4kmのアップダウンに富んだテクニカルなサーキット。
さて、そんなわけで、今回はクーペ/セダン系スポーツモデルのサーキット試乗の合間に、SUVモデルのRXとNXの4×4モデル試乗を行った。両車とも昨年8月に小変更を受けた程度で、さほど大きな変更点は見当たらないが、細部は少しずつ進化している。
SUV系では一番新しい(2014年7月発売)モデルであるNXのラインナップは、2リッター直4DOHCガソリン・ターボ(8AR-FTS型)を搭載する「200t」と、2.5リッター直4DOHCガソリン(2AR-FXE型)+電気モーターのハイブリッド・システムを搭載する「300h」の2タイプが用意される。
両モデルとも「version L」「F SPORT」「I package」、そして特別仕様車「Urban Style」と4つのグレードを設け、全てのグレードにFWDとAWDが設定されている。つまり、バリエーションは合計16タイプもあり、選択肢の豊富さは発売当初から変わっていない。
もう一方のRXのラインナップは、NXと同型の2リッター直4DOHCガソリン・ターボ(8AR-FTS型)を搭載する「200t」と、3.5リッターV6DOHCガソリン(2GR-FXS型)+電気モーターのハイブリッド・システムを搭載する「450h」の2タイプ。両モデルとも「version L」「F SPORT」の2グレードが設けられ、それぞれにFWDとAWDが設定されているので、バリエーションは合計8タイプとなる。
この2モデルのインプレッションおよび詳細は次回にお届けする予定だが、冒頭で触れたように、LSをはじめスポーツセダンばかりが注目されがちなイメージのレクサス・シリーズにあって、実際の販売実績から見れば圧倒的にこの2モデルこそがメインであることは自明。その進化に注目していきたいモデルである。
次回の試乗レポートでも、その辺りをじっくり観察していきたい。
文/内藤知己
写真/宮島秀樹