Rubber Sole:GEOLANDAR X-AT 『X-ATホワイトレター×デリカ』
2021.7.24
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タイヤ
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三菱
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デリカファンを唸らせた
ホワイトレターの新機軸
エクストリームなオールテレーンタイヤとして、すでに多くの4×4・SUVユーザーから指示されている「ジオランダーX-AT」だが、今回、デリカD:5に対応するカスタマイズサイズ「235/70R16」にホワイトレター仕様が登場。
ファンミーティングにも展示され、熱い視線を集めていたのだった!
マッドテレーンとオールテレーンの中間のようなキャラクターを持つ、まったく新しいカテゴリーのタイヤ、として、すでに多くの4×4・SUVユーザーから支持を集めている、ヨコハマタイヤ「ジオランダーX-AT」。荒々しいトレッドパターンやアグレッシブなサイドのルックスからは想像できないほど、快適なオンロード・クルージング性能を発揮。またワインディングやダートなど、オンロードorオフロードを問わないスポーティーな走りのポテンシャルなど、トータルなパフォーマンスの高さが、その魅力だ。
そんなジオランダーX-ATに、またひとつ、大きなセールスポイントが加わった。ファミリー層を中心に人気を集めるデリカD:5をターゲットにしたサイズ、「LT235/60R16」に、従来からのブラックレター仕様に加え、ホワイトレター仕様もラインナップしたのだ。
上質な走りを極めたデリカD:5
タイヤのカスタムも楽しみのひとつ
デリカD:5といえば、ミニバンとSUVのキャラクターを併せ持つ、世界で唯一の存在。ファミリーユーザーはもとより、アウトドアやアクティブスポーツなどのトランスポーターとしても愛されている存在だ。
とくに’19年2月のビッグマイナーチェンジ以降の現行型は、アグレッシブなフロントマスクはもちろん、パワフルさと環境性能をいっそう充実させた2.2ℓクリーンディーゼルエンジンや8速スポーツモードATの採用で、より洗練された存在感と走りを両立している。またユーザーのカスタマイズ指数も高く、タイヤ&ホイールはじめ、エクステリア、インテリア、ユーティリティーなど、豊富なアフターパーツ群も、その人気を支えるポイントとなっているのだ。
魅力的なサイズのホワイトレター
デリカ・ファンからの注目度も高い!
ちなみに現行型のデリカD:5は、主要車種に225/55R18というサイズのタイヤを標準採用している。ロープロファイルのスペックでオンロード性能を充実させながら、さらにM+S仕様のオールラウンド性でオフロードなども視野に入れた、D:5には相応しい性能を持ったタイヤだ。これに対し、今回のジオランダーX-ATはLT235/70R16という、外径とタイヤ幅は純正より少し大きくなるが、内径をあえて2インチ小さいサイズをフィッティング。そう、D:5のブレーキキャリパーサイズは16インチも許容するし、実際、ユーザーも純正18インチから、選べるタイヤの多い(そしてプライス面でもありがたい)16インチに履き替える例が多いのだ。
そしてホワイトレター仕様、というのも、D:5ユーザーのマインドを捉えるに十分なもの。ミニバン+SUVというD:5の、よりワイルドな面を引き立てるという意味で、ホワイトレタータイヤは重要なギミック。たとえば今回、2年ぶりに開催されたデリカーオーナーのためのイベント「デリカ・ファンミーティング」において、このホワイトレターのジオランダーX-ATが初めて披露されたのだが、注目度は抜きん出ているようだった!
静粛性の高さとしなやかさ
オフロードでの安心感も魅力
さて、それではホワイトレターのジオランダーX-AT。さっそくデリカD:5に装着し、実走行してみよう。ちなみに今回のD:5はノーマル車高、サスペンションはカスタムしていないが、LT235/70R16も無理なく装着している。組み合わせたホイールは「BRUT BR-44」、6.5×16(+30)、カラーは人気の “コンクリート” だ。
まずオンロードを走行。アグレッシブなルックスの割りに静粛性の高いクルージング性能は、従来のブラックレターも今回のホワイトレターも変わらない。LT規格、6PRというタイヤ構造で、サイドウォールはかなり硬い印象だが、実際の乗り味はとてもしなやか。コーナリング時もしっかりサイドから支え、トレッドのグリップを生かしてくれる、そんなイメージだ。もちろん、剛性の高いサイドウォールは反応のいいハンドリングにも貢献してくれる。オールテレーンタイヤとしてのアドバンテージは、十分発揮されている、といっていいだろう。
一方、オフロードでは、まず大きくなったタイヤ扁平率が安心感を与えてくれるのがいい。タイヤ外径が大きくなって対地性能も向上しているのだが、ロープロファイルタイヤではホイールをヒットしてしまう可能性の高い場所でも、余裕を持ってアプローチできるのだ。
また、トラクション性能にも秀でたところを見せる。ヒルクライム途中からの発進でも、しっかり路面を掻き、D:5をグイっと前に進める。モーグルでのグリップ感はマッドテレーンタイヤほどではないものの、通常のオールテレーン以上に力強いトラクションを得られているよう。D:5のトラクションコントロールの介入も唐突なものでなく、穏やかに抑えられている。
ホワイトレターによるルックスの良さ、またオン&オフで発揮される実性能の高さ。ジオランダーX-AT・ホワイトレターの登場は、デリカのタイヤ選びをまた、難しくしてしまうに違いない。
(文章:高坂義信/写真:浅井岳男)
ミニバンの乗用性能とSUVの機動力を併せ持つ、唯一無二の存在がデリカD:5。’19年2月のマイナーチェンジでは三菱のフロントデザインコンセプト “ダイナミックシールド” をいち早く採用。強化されたシャシーに、改良された2.2ℓクリーンディーゼルエンジン、8速ATを組み合わせ、走りの質を大きく向上させている。伝統の4WDシステムもオールラウンドな走りに貢献する。
マッドテレーンとオールテレーンの中間的なキャラクターを持つ「ジオランダーX-AT」。ワイルドなルックスと快適な乗り味、そしてタフなオフロード性能を実現した、新世代の4×4・SUVタイヤだ。
今回はデリカをターゲットにしたLT235/70R16サイズに、アウトラインホワイトレター(X-AT部分はレイズドホワイトレター)仕様を追加(’21年冬に発売予定)。
街で、そして自然の中で足もとをスタイリッシュに演出してくれる。
一般的なオールテレーンタイヤより、やや硬質ではあるが、しなやかな乗り心地は、たとえばリアシートからの突き上げもほとんどないほど。シャキっと引き締まった直進安定性はロングツーリングも疲れにくいはず。
剛性の高いサイドのおかげで、ロールポイントの高いデリカと組み合わせると、むしろリニアなハンドリングが好ましい。静粛性の高さも上質な乗り味のD:5にマッチしている。
70扁平というハイトの高いサイドが、オフロードへ踏み込むたびに安心感を与えてくれる。6PRという構造は、路面の悪いオフロードでは硬すぎず、柔らかすぎず、思った以上に快適に走れるはず。河原や林道でのX-ATは水を得たサカナのようだ。
オフロードでの強いトラクション感覚はマッドテレーンに匹敵するほど。ヒルクライム途中からの発進でもダイレクトなグリップ感が。一方、モーグルでもトラクションコントロールの介入を最小限に抑えるほど、グリップレベルが高かった。(写真はブラックレター仕様)
今回、ジオランダーX-ATに組み合わせたホイールは「BRUT BR-44」。かつてのスチールホイールのイメージを、アルミホイールで忠実に再現。“コンクリート” カラーもオールドファッションのカッコよさをアピールする。デリカD:5対応サイズ:6.5Jx16(+30)。
BRUTホイール