Review: 【試乗記】レクサス LX、日本のスケール感にしては異常に巨大な乗り物:木下隆之
2016.9.3
-
-
-
全米人気No.1の自動車サイト、日本版。自動車ニュース,スパイショット,コンセプトカー,モータースポーツ,試乗 - Autoblog 日本版
「でかいねぇ~」
僕がレクサスLXで待つ合わせの場所にやってくると、たいがいの人がそう言って驚く。そしてクルマを取り囲んだり、周回してしげしげと見つめる。フェンダーを手の甲でコツントしたり、ドアをペンペンしたりしてからようやく、手庇をかざして車内を覗くのだ。
それはまるで、動物園で得体の知れない生き物に出会ったときのようにどこか恐る恐るしているようにも見える。なかなか運転席によじ登ろうとしないのだ。そう、レクサスLXは日本のスケール感にしては異常に巨大な乗り物なのである。常人の尺度にすーっと溶け込んでいくには、その体躯は立派すぎるのである。
そして異口同音にこういう。
「駐車に困るでしょ?」
特に都内で生活している人にとっては切実な問題が頭をよぎるのである。たしかに立派だし、できれば所有してみたいけれど、現実的にはちょっとねぇ~、というわけだ。
全長は5065mm、全幅は1980mm、高さは1920mmに達する。長さはともかく、幅と高さがレクサスLXを迫力の源なのだ。