新型『ランドクルーザー250』を世界初公開 〜TOYOTA

2023.8.5

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TOYOTAは、新型ランドクルーザー”250″シリーズを世界初公開した。日本では、特別仕様車First Editionを含め、2024年前半の発売を予定している。

ランドクルーザーは、トヨタBJ型として1951年8月1日に誕生し、シリーズとして生誕72周年を迎えた。誕生直後に、自動車として初めて富士山6合目の登山に成功。その時から、このクルマだからこそ行き来できる場所で様々な人々の安全と安心を提供する使命を負ってきた。その後、世界中から受け入れられ、「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」として信頼性・耐久性・悪路走破性の継承と進化を続けながら、現在まで約170の国と地域で、累計1,130万台のランクルが販売されてきた。

フラッグシップとなる「ランクル300」、高い耐久性と走破性が求められるヘビーデューティーモデルの「ランクル70」シリーズに対し、この度発表された「ランクル250(=これまではプラド)」は、悪路走破性をベースに扱いやすさと快適性が与えられ、人々の生活と実用を兼ね備えたライトデューティーモデルという位置づけとなる。

このライトデューティー系については、進化を追うごとに高級・豪華な路線にシフトする傾向にあったのだが、この「250」シリーズの開発に当たり、商品の最終責任者である豊田章男社長(当時)は、「ランクルは人々の生活、地域社会を支えるためのクルマであるべきで、より多くの人の生活を支えるライトデューティーモデルは、お客様が求める本来の姿に戻す必要がある」という基本的な考え方を提示。それを受け、開発陣は「The Land Cruiser : 質実剛健を追求し、お客様の生活と実用を支え、お客様に信頼されるクルマ」という、ランクルの原点に回帰するすることを開発コンセプトとし、ランクルを作り直す精神で開発を進めてきたという。


新型の「ランクル250」シリーズはランクルの中核モデルとして、”300″シリーズと同じGA-Fプラットフォームを採用、オフローダーとしての基本性能を大幅に向上させている。

また、ランクルに相応しい力強い走りや環境性能を実現した多様なパワートレーンを採用。機能性を追求したパッケージと、伝統とモダンを融合した内外装デザインを取り入れランクルらしさを追求するとともに、新世代のランクルとしてオフロード&オンロードを問わず操縦のしやすさと快適性を向上させている。

 ランドクルーザー250 の主な特長 
1)GA-Fプラットフォーム採用による、オフローダーとしての基本性能の向上
ランクル300シリーズと同様のGA-Fプラットフォームを採用し、悪路走破性が大幅に向上。かつ、「生活と実用を支えるクルマ」として、オンロードも含めた操縦のしやすさと快適性を向上させた。
●従来型比で大幅な剛性:強化フレーム剛性+50%向上、車両全体の剛性としては+30%向上
サスペンションの基本性能向上:悪路走破性の指標となるホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)を向上
オフロード&オンロード双方での性能向上に繋がるシステムの採用
・電動パワーステアリング(EPS):悪路走行時のハンドル取られ低減をはじめ、すっきりとしたステアリングフィールや低速時の取り回し性向上などに貢献、レーントレーシングアシストを実現
・SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism トヨタブランド初採用)スイッチ操作で、フロントスタビライザーの状態を切り替え可能。オフロードの悪路走破性&乗り心地とオンロードでの操縦安定性を両立
マルチテレインモニター/マルチテレインセレクト機能拡充によるオフロード走行支援の向上



2)力強い走りや環境性能を実現する多様なパワートレーン
「人の命や暮らしを支える」というランクルの使命を受け継ぎ、ランクルのDNAである「信頼性・耐久性・悪路走破性」を追求。さらに、多様なアプローチでカーボンニュートラルを目指す同社の取り組みに基づき、ランドクルーザーに相応しい力強い走りや環境性能を実現する、ランクル初のハイブリッドシステムを含めた様々なパワートレーンを設定した。
●1GD-FTV ディーゼル 2.8ℓターボ Direct Shift-8AT
最高出力:150kW(204PS)/最大トルク:500N・m
向け地:日本・西欧・東欧・中近東 他

●2TR-FE 2.7ℓガソリン 6 Super-ECT
最高出力:120kW(163PS)/最大トルク:246N・m
向け地:日本・東欧 他

<以下、海外向け>
●T24A-FTS ガソリン 2.4ℓターボ ハイブリッド Direct Shift-8AT
最高出力:243kW(330PS)/最大トルク:630N・m
向け地:北米・中国

●T24A-FTS ガソリン 2.4ℓターボ Direct Shift-8AT
最高出力:207kW(281PS)/最大トルク:430N・m
向け地:中近東・東欧 他

●1GD-FTV ディーゼル 2.8ℓターボ(48Vシステム) Direct Shift-8AT
最高出力:150kW(204PS)/最大トルク:500N・m
向け地:豪州、西欧

3)
伝統とモダンを統合させた内外装デザイン
●低く設計されたカウルとインストルメントパネル上面によって、見通しのいい良好な前方視界を実現
●悪路でも路面を見下ろしやすいように、ベルトラインも低く設計
●ランクル伝統のホイールベース数値とし、悪路走破性を圧倒的に向上させる一方で、ミラー全幅は従来型以下とし取り回し性を確保
●壊れにくく、仮に壊れても修理しやすい設計を各所に採用
●ボディーサイズ:全長 4,925(+100)×全幅 1,980(+95)×全高 1,870mm(+20)
●ホイールベース:2,850mm(+60)
※数値はいずれも、プロトタイプ。()内は従来型モデルとの比較

4)クラストップレベルの先進安全性能
●先進機能を付与し、機能が向上した最新の予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を全車に採用
※写真はすべてプロトタイプとなります。

公式サイト
https://toyota.jp/landcruiser/